イメージングサーバはConfiguration Managementサーバのソフトウェアコンポーネントです。これにより、イメージングクライアントは、ネットワークと接続して、次のようなイメージングサービスを利用できます。
サーバ上のイメージの保存または取得
ZENworksコントロールセンターで作成された設定に基づいた自動イメージング
イメージング操作結果の記録
マルチキャストイメージングセッション
イメージングサーバソフトウェアを使用すると、次の操作が可能です。
イメージングサーバサービスまたはデーモンは、コマンドラインで実行可能ファイルを実行して開始されます。次にコマンドラインは、実行可能ファイルを呼び出し、対応する.confファイルの環境設定を使用します。通常、スクリプトはパラメータではなく引数しか受け付けないため、パラメータを設定するには、これらの.confファイルを使用します。
次のZENworksサービスまたはデーモンは、イメージングサーバのプロセスを実行します。
novell-pbservは、イメージングサービスをデバイスに提供します。
Novell-pbservは、Configuration Managementのインストール時、またはサーバのリブート時に自動的に開始されます。
次のコマンドを入力してnovell-pbservを開始します。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\novell-pbserv.exe
Linux: /etc/init.d/novell-pbserv
表 E-5に、コマンドの引数、開始される実行可能プログラム、および使用される設定ファイルのリストを示します。
表 E-5 Novell-pbservコマンドの詳細
スクリプト引数: |
start、stop、restart、force-reload、status、showpid (これらの引数については、引数の理解を参照してください) |
Linux実行可能ファイル: |
/opt/novell/zenworks/preboot/bin/novell-pbservd |
Linux環境設定ファイル: |
/etc/opt/novell/zenworks/preboot/novell-pbserv.conf |
Windows環境設定ファイル: |
%ZENWORKS_HOME%\conf\preboot\novell-pbserv.conf |
novell-pbserv設定ファイル(novell-pbserv.conf)には、次に示すパラメータが含まれています。
表 E-6 Novell-pbservパラメータ
Novell-proxydhcpは、ZENworks Prebootサービスシステムとの接続に必要な情報をPXEデバイスに提供します。
Novell-proxydhcpは、 Configuration Managementのインストール時に自動的には開始されません。
次のコマンドを入力してnovell-proxydhcpを開始します。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\novell-proxydhcp.exe
Linux: /etc/init.d/novell-proxydhcp
表 E-7に、コマンドの引数、開始される実行可能プログラム、および使用される設定ファイルのリストを示します。
表 E-7 Novell-proxydhcpコマンドの詳細
スクリプト引数: |
start、stop、restart、force-reload、status、showpid、install (これらの引数については、引数の理解を参照してください) |
実行可能ファイル: |
/opt/novell/bin/novell-proxydhcpd |
Linux環境設定ファイル: |
/etc/opt/novell/novell-proxydhcp.conf |
Windows環境設定ファイル: |
installation_path\novell\zenworks\conf\preboot\novell-proxydhcpd.conf |
novell-proxydhcp設定ファイル(novell-proxydhcp.conf)には、次に示すパラメータが含まれています。
コメント化されていないパラメータに値が指定されていない場合、デフォルト値が使用されます。
表 E-8 Novell-proxydhcpパラメータ
Novell-proxydhcpは、次のRFCに準拠しています。
Novell-proxydhcpは、Intel発行のPreboot eXecution Environment (PXE) Specification V2.1業界仕様に準拠しています。
Novell-tftpは、TFTPサービスをイメージングクライアントに提供します。
Novell-tftpは、Configuration Managementのインストール時、またはサーバのリブート時に自動的に開始されます。
次のコマンドを入力してnovell-tftpを開始します。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\novell-tftp.exe
Linux: /etc/init.d/novell-tftp
表 E-9に、コマンドの引数、開始される実行可能プログラム、および使用される設定ファイルのリストを示します。
表 E-9 Novell-tftpコマンドの詳細
スクリプト引数: |
start、stop、restart、force-reload、status、showpid (これらの引数については、引数の理解を参照してください) |
実行可能ファイル: |
/opt/novell/bin/novell-tftpd |
Linux環境設定ファイル: |
/etc/opt/novell/novell-tftp.conf |
Windows環境設定ファイル: |
%ZENWORKS_HOME%\conf\preboot\novell-tftp.conf |
novell-tftp設定ファイル(novell-tftp.conf)には、Novell TFTPサーバ用の次のパラメータが含まれます。
コメント化されていないパラメータに値が指定されていない場合、デフォルト値が使用されます。
表 E-10 Novell-tftpパラメータ
Novell-tftpは、次のRFCに準拠しています。
Novell-zmgprebootpolicyを使用すると、PXEデバイスが操作およびPreboot MenuポリシーのクエリをConfiguration Managementシステムに実行できます。
Novell-zmgprebootpolicyは、Configuration Managementのインストール時、またはサーバのリブート時に自動的に開始されます。
次のコマンドを入力してnovell-zmgprebootpolicyを開始します。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\novell-zmgprebootpolicy.exe
Linux: /etc/init.d/novell-zmgprebootpolicy
表 E-11に、コマンドの引数、開始される実行可能プログラム、および使用される設定ファイルのリストを示します。
表 E-11 Novell-zmgprebootpolicyコマンドの詳細
スクリプト引数: |
start、stop、restart、force-reload、status、showpid (これらの引数については、引数の理解を参照してください) |
実行可能ファイル: |
/opt/novell/zenworks/preboot/bin/novell-zmgprebootpolicyd |
Linux環境設定ファイル: |
/etc/opt/novell/zenworks/preboot/novell-zmgprebootpolicy.conf |
Windows環境設定ファイル: |
%ZENWORKS_HOME%\conf\preboot\novell-zmgprebootpolicy.conf |
novell-zmgprebootpolicy設定ファイル(novell-zmgprebootpolicy.conf)には、次に示すパラメータが含まれています。
コメント化されていないパラメータに値が指定されていない場合、デフォルト値が使用されます。
表 E-12 Novell-zmgprebootpolicyパラメータ
次に示す引数は、Linuxサーバの上記の各プレブートサービスデーモンで使用できます。Windowsについては記載しています。
表 E-13 スクリプト引数
引数 |
機能 |
---|---|
start |
Linuxの場合は、デーモンを起動します。 novell-proxydhcpはオプションなので、この引数を使用して、このサービスまたはデーモンを起動します。ただし、このデーモンは、サーバ再起動時に自動的には起動しません(次のinstallを参照してください)。 Windowsの場合は、[サービス]ダイアログボックスを開いてNovellサービスを右クリックし、[ ]を選択します。 |
start setjustimagedflag |
(Linuxのみ) novell-ziswnの場合のみ、既存のイメージセーフデータを使用してデバイスのイメージを作成できるように、イメージ作成直後フラグを立てます。 |
stop |
Linuxの場合は、デーモンを停止します。 Windowsの場合は、[サービス]ダイアログボックスを開いてNovellサービスを右クリックし、[ ]を選択します。 |
restart |
すでに実行されている場合、サービスまたはデーモンを停止して再開します。 Windowsの場合は、[サービス]ダイアログボックスを開いてNovellサービスを右クリックし、[ ]を選択します。 |
force-reload |
(Linuxのみ)デーモンの設定ファイルを再ロードさせます。 |
status |
Linuxの場合は、サービスまたはデーモンの現在のステータスを表示します。 たとえば、「/etc/init.d/novell-pbserv status」と入力すると、次のような情報が返されます。 Novell ZENworks Imaging Service running Windowsの場合は、[サービス]ダイアログボックスを開いて[ ]列を確認します。 |
showpid |
(Linuxのみ)デーモンのプロセスIDを表示します。 たとえば、「/etc/init.d/novell-pbserv showpid」と入力すると、次のような情報が返されます。 Novell ZENworks Imaging Service running 10211 |
install |
(Linuxのみ) Novell-proxydhcpの場合のみ、サーバ起動時にデーモンが自動的にロードされます。 |
イメージングサーバを起動すると、サーバがイメージングクライアントから受信したイメージング要求の状態と結果に関する情報を表示することができます。これらの要求の統計の要約は、サーバのコマンドラインに表示されます。この画面に表示される統計について次に説明します。イメージングサーバを再起動すると、すべての統計値がリセットされゼロになります。
マルチキャストイメージング情報を表示するには、サーバのコマンドラインで次のコマンドを入力します。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\zmgcast.exe ‑status
Linux: /opt/novell/zenworks/preboot/bin/novell-zmgmcast ‑status
表 E-14の情報は、表示される内容について説明しています。
表 E-14 イメージング要求の統計
イメージング保守モードプロンプトで、手動のマルチキャストセッションを開始、進行中のプロセスを確認、セッションを削除できます。詳細については、各クライアントからのマルチキャストセッションの開始を参照してください。