16.4 インストール情報

インストール情報

説明

インストールパス

いくつかの固定インストールパスが使用されます。

/opt/novell/zenworks/
/etc/opt/novell/zenworks
/var/opt/novell/zenworks
/var/opt/novell/log/zenworks/

Linuxサーバ上のディスク容量に関しては、/var/optディレクトリにデータベースおよびコンテンツリポジトリが常駐しています。

レスポンスファイルパス(オプション)

インストール実行可能ファイルを-sパラメータを指定して介した場合は、ファイルのパスを指定する必要があります。デフォルトパスは/rootで、現在のサーバ上で利用可能な任意のパスに変更することができます。

レスポンスファイルを作成するためにプログラムを実行するときにはプライマリサーバソフトウェアはインストールされません。レスポンスファイルの識別と作成に必要なインストールページを表示するだけです。

前提条件

必要な前提条件がインストールされていない場合は、インストールを続行できません。満たされていない要件は、GUIに表示されるか、またはコマンドラインに一覧表示されます。詳細については、リモートSybase SQL Anywhereの前提条件を参照してください。

.NET前提条件が満たされていない場合は、説明内の[ZENworks]リンクをクリックしてZENworksにバンドルされているランタイムバージョンをインストールすることができます。.NETのインストール後、ZENworksのインストールが続行します。このウィザードの起動には、数秒かかることがあります。

管理ゾーン

新しいゾーン: ゾーンの最初のサーバをインストールする場合、管理ゾーンに使用する名前とパスワードを把握しておく必要があります。このパスワードを使用してZENworksコントロールセンターにログインします。

ゾーン名: ゾーン名は20文字に制限されており、固有の名前でなければなりません。ゾーン名に使用できる特殊文字は、- (――) _ (アンダースコア) . (ピリオド)のみです。ゾーン名に使用できない特殊文字は、~ . ` ! @ # % ^ & * + = ( ) { } [ ] | \ : ; " ' < > , ? / $などです。

組み込みSybaseの場合、ゾーン名がご使用の環境で固有であることを確認してください。

重要:ZENworksを英語以外の言語のオペレーティングシステムにインストールする場合、管理ゾーン名に英語以外の他の言語の特殊文字を使用しないでください。たとえば、ZENworksを中国語(簡体字)オペレーティングシステムにインストールする場合、ゾーン名にドイツ語文字セットの「üöä」を使用しないでください。

ゾーンパスワード: デフォルトでは、ログインユーザ名はAdministratorです。インストールが完了したら、ZENworksコントロールセンターを使用して、管理ゾーンへのログインに使用できる他の管理者名を追加できます。ゾーン管理者パスワードは6文字以上にする必要があり、最大255文字に制限されています。パスワードには$文字は1回だけ使用できます。

ポート番号: 後続のプライマリサーバのインストール中に、サーバはデフォルトで最初のプライマリサーバが使用したポートを使用します。それらのポートが2番目のプライマリサーバで使用中の場合は、別のポートを指定するように求められます。指定したポートは記録しておいてください。そのプライマリサーバからZENworksコントロールセンターにアクセスするためのURLで使用する必要があります。

既存のゾーン: 既存の管理ゾーンにインストールする場合は、以下の情報を知っている必要があります。

  • ゾーン内にある既存のプライマリサーバのDNS名またはIPアドレス。DNS名で署名された証明書との継続的な同期を提供するためにDNS名を使用することをお勧めします。

  • 管理ゾーン内の既存のプライマリサーバによって使用されるSSLポート。プライマリサーバがデフォルト(443)とは異なるポートを使用する場合は、そのポートを指定します。

  • ゾーンにログインするためのZENworks管理者ユーザ名。デフォルトはAdministratorです。インストールが完了したら、ZENworksコントロールセンターを使用して、管理ゾーンへのログインに使用できる他の管理者名を追加できます。

  • ユーザ名フィールドで指定した管理者のパスワード。

データベース環境設定の推奨値

使用するデバイスの数を千単位で入力できます。たとえば、デバイスが1000台の場合は1、2000台の場合は2のように入力します。デバイスの範囲は1~100です。デバイスの数に基づいて、データベースの推奨値が表示されます。

データベースオプション

ZENworksにはデータベースが必要です。データベースオプションは、最初のプライマリサーバをゾーンにインストールするときにのみ表示されます。

次のデータベースオプションがあります。

  • 組み込みSybase SQL Anywhere: 組み込みデータベースをローカルサーバに自動的にインストールします。

    組み込みデータベースオプションを選択した場合は、これ以上データベースインストールページは表示されません。

  • リモートSybase SQL Anywhere: このデータベースはネットワーク内のサーバにすでに存在している必要があります。現在のサーバに配置することができます。

    このオプションを選択するには、リモートSybase SQL Anywhereの前提条件のステップを実行している必要があります。

    このオプションは、既存のリモートOEM Sybaseデータベースへのインストールにも使用します。

  • Microsoft SQL Server: 新しいSQLデータベースを作成するか、ネットワーク内のサーバ上に存在する既存のデータベースを指定します。現在のサーバに配置することができます。

    この時点で新しいSQLデータベースを作成しても、Microsoft SQL Serverの前提条件のステップと同じ結果になります。

  • Oracle: ZENworksで使用する外部Oracle データベーススキーマを設定するために使用できるユーザスキーマを指定します。

    新しいユーザスキーマを作成するか、またはネットワーク内のサーバ上に存在する既存のスキーマを指定できます。

    このオプションを選択するには、すでにOracleの前提条件のステップに従っている必要があります。

重要:外部データベースの場合は、次の点に考慮する必要があります。

  • データベースをホストしているサーバが管理ゾーン内の各プライマリサーバと同期している必要があります。外部データベースは、プライマリサーバマシン上に存在することもできます。

  • データベースホスト名を指定した場合は、その名前がDNSで解決できる必要があります。

データベース情報

外部データベースオプション([リモートSybase SQL Anywhere]、[Microsoft SQL Server]、および[Oracle])の場合は、次に示す情報を知っておく必要があります。デフォルトでいくつかの情報が提供されていますが、必要に応じて変更できます。

  • すべてのデータベース: データベースサーバには、Sybase SQL Anywhere、Microsoft SQL、またはOracleデータベースがインストールされている必要があります。

    • サーバ名。DNS名で署名された証明書と同期させるには、サーバをそのIPアドレスではなく、DNS名で識別することをお勧めします。

      重要:データベースサーバのIPアドレスまたはDNS名を後から変更する場合は、企業DNSサーバがこの変更に伴って更新され、データベースサーバ用のDNSが同期していることを確認します。

    • データベースサーバで使用されるポート:

      ポート2638はSybase SQL Anywhereのデフォルトポートで、ポート1433はMicrosoft SQL Serverのデフォルトポートです。

      競合する場合はデフォルトのポート番号を変更します。

  • (オプション)SQL Serverのみ: 名前付きインスタンス(既存のZENworksデータベースをホストするSQLサーバインスタンスの名前)。名前付きインスタンスは、デフォルトであるmssqlserver以外を使用する場合に指定する必要があります。

  • Oracleのみ: データベースを作成するテーブルスペースの名前。デフォルトはUSERSです。

  • 新しいデータベース:   

    • データベース管理者([ユーザ名]フィールド)は、データベースに対して必要な操作を正常に実行するために読み込み/書き込み権限を持っている必要があります。

    • 管理者のデータベースパスワード。

  • SQL Serverまたは新しいデータベース:   

    • Windows認証を使用している場合は、[ユーザ名]フィールドで指定したユーザが存在するWindowsドメインを指定します。Windowsドメインを使用していない場合は、サーバの短い名前を指定します。

    • WindowsまたはSQL Server認証のどちらを使用するか。Windows認証の場合は、現在のデバイスまたはドメイン内のユーザに対するアカウント情報を提供します。SQL認証の場合は、有効なSQLユーザに合致するアカウント情報を提供します。

    SQL Serverのインストールに、SQL認証を使用したか、Windows認証を使用したか、または両方を使用したかを知っている必要があります。使用しているSQL Serverオプションと一致するオプションを選択してください。選択しない場合は、認証に失敗します。

データベースアクセス

外部データベースオプション([リモートSybase SQL Anywhere]、[Microsoft SQL Server]、および[Oracle])の場合は、次に示す情報を知っておく必要があります。デフォルトでいくつかの情報が提供されていますが、必要に応じて変更できます。

  • すべてのデータベース: このサーバには、Sybase SQL Anywhere、Microsoft SQL、またはOracleデータベースがインストールされている必要があります。

    • データベース名. zenworks_MY_ZONEを希望のデータベース名または既存のデータベース名と置き換えます。

    • データベースのユーザ名。このユーザにはデータベースを変更するための読み取り/書き込み権限が必要です。

      Windows認証も選択されている場合は、新しいSQLデータベースを作成するときには指定したユーザがすでに存在している必要があります。ユーザはSQL Serverへのログインアクセス権と作成されたZENworksデータベースへの読み取り/書き込みアクセス権を付与されます。

      既存のデータベースの場合は、データベースに対する十分な権限を持つユーザを指定します。

    • データベースパスワード。新しいデータベースでは、SQL認証が選択されている場合は、このパスワードは自動的に生成されます。既存のデータベースでは、データベースへの読み取り/書き込み権を持っている既存のユーザのパスワードを指定します。

  • Sybaseデータベースのみ: Sybase SQL Anywhereデータベースサーバの名前。

  • Oracleデータベースのみ: データベースを作成するテーブルスペースの名前。デフォルトでは、USERSです。

  • Microsoft SQL Databaseのみ:   

    • Windows認証を使用している場合は、[ユーザ名]フィールドで指定したユーザが存在するWindowsドメインを指定します。Windowsドメインを使用していない場合は、サーバの短い名前を指定します。

    • WindowsまたはSQL Server認証のどちらを使用するか。Windows認証の場合は、現在のデバイスまたはドメイン内のユーザに対するアカウント情報を提供します。SQL認証の場合は、有効なSQLユーザに合致するアカウント情報を提供します。

    SQL Serverのインストールに、SQL認証を使用したか、Windows認証を使用したか、または両方を使用したかを知っている必要があります。使用しているSQL Serverオプションと一致するオプションを選択してください。選択しない場合は、認証に失敗します。

SSL設定(管理ゾーンにインストールされた最初のサーバに関してのみ表示)

SSL通信を有効にするため、SSL証明書をZENworksサーバに追加する必要があります。内部または外部のどちらの認証局(CA)を使用するかを選択します。

管理ゾーンへのプライマリサーバの後続のインストールでは、最初のサーバのインストールによって確立されたCAが使用されます。

重要:ZENworks のインストール後、プライマリサーバでは内部証明書を外部証明書に変更することしかできません。詳細については、『ZENworks 2017 Disaster Recovery Reference』のReconfiguring the Certificate Authority before and after it Expiresを参照してください。

デフォルトの復元)]ボタンはこのページに最初にアクセスしたときに表示されるパスを復元します。

署名SSL証明書と秘密鍵

信頼済みCA署名証明書および秘密鍵を入力するには、選択をクリックして証明書および鍵ファイルを参照して選択するか、またはこのサーバ用に使用する署名証明書(署名SSL証明書)、および署名証明書に関連付けられている秘密鍵(秘密鍵)へのパスを指定します。

これ以降にゾーンへプライマリサーバをインストールする際には、最初のサーバのインストール時にゾーン用に設定したCAが使用されます。ゾーンで内部CAが使用されている場合は、CA役割を持つプライマリサーバのIPアドレスまたはDNS名を指定する必要があります。指定が行われないと、ウィザードの処理が続行されません。

Linuxサーバへのインストール時に選択すべき外部証明書を作成する方法については、セクション 15.0, 外部ZENworksデータベースのインストールを参照してください。

サイレントインストールを使用してサーバへインストールするための外部証明書を作成する方法の詳細については、レスポンスファイルの作成を参照してください。

ルート証明書(オプション)

信頼済みCAルート証明書を入力するには、[選択]をクリックして証明書をブラウズして選択するか、またはCAのパブリックX.509証明書([CAルート証明書])へのパスを指定します。

インストール前の概要

GUIインストール: この時点までに入力された情報を変更するには、[前へ]をクリックします。[インストール]をクリックした後に、ファイルのインストールが開始されます。インストール中に、[キャンセル]をクリックするとインストールを停止できます。その時点までにインストールされたファイルがサーバに残ります。

コマンドラインインストール: この時点までに入力した情報を変更する場合は、必要に応じて何度でも「back」と入力して<Enter>を押します。コマンドを再び前に進めるときには、<Enter>を押して前に行った決定を確定します。

インストールが完了しました(ロールバックオプション)

インストールエラーが発生した場合は、このページはこの時点で表示されます。それ以外の場合は、[インストール後のアクション]ページの後に表示されます。

インストール回復: GUIインストールとコマンドラインインストールのどちらでも、重大なインストールエラーが発生した場合は、インストールをロールバックしてサーバを直前の状態に戻すことができます。このオプションは、別のインストールページに表示されています。それ以外の場合は、次の2つのオプションがあります。

  • 直前のインストールが途中で再びインストールする場合は、キャンセルしたインストールの進捗状況によってインストールをリセットするオプションが表示されます。リセットを選択した場合は、キャンセルされたインストール中に行われた設定が上書きされます。

  • 正常に完了されたインストールを元に戻すには、『ZENworks 2017 アンインストールガイド』の指示に従ってください。

重大なインストールエラーが発生した場合は、[ロールバック]を選択してサーバを直前の状態に戻すことができます。インストールプログラムの終了時に、サーバは再起動されません。ただし、インストールを完了するには、サーバを再起動する必要があります。

インストールを続行するか、ロールバックするかを決定するには、エラーが一覧表示されたログファイルを確認して、アクションに対して重大なインストールエラーがあるかどうかを判別します。続行を選択した場合は、サーバを再起動してインストールプロセスを完了した後にログに記載されている問題を解決します。

GUIインストールでログファイルにアクセスするには、[ログ表示]をクリックします。コマンドラインインストールでは、ログファイルへのパスが表示されます。

インストール後の操作

インストールが正常に完了した後に実行するアクションを選択するためのオプションが表示されます。

  • GUIインストールの場合、以下のオプションがページに表示されます。いくつかの項目はデフォルトで選択されています。オプションを選択したり選択解除したりするには、チェックボックスをクリックします。次に[次へ]をクリックして進みます。

  • コマンドラインインストールでは、オプションはオプション番号付きで一覧表示されます。オプションを選択したり選択解除したりするには、番号を入力して選択状態を切り替えます。選択項目を設定した後は、番号を入力せずに<Enter>を押して進みます。

次の利用可能なアクションから選択します。

  • ZENworksコントロールセンターを実行する: 手動での再起動を選択した場合、またはLinuxサーバにインストールした場合、ZENworksコントロールセンターをただちに開きます。GUIなしのLinuxインストールでは、GUI対応デバイスを使用してZENworksコントロールセンターを実行する必要があります。

    Oracle データベースでは、管理者名は大文字と小文字が区別されます。インストール時に自動的に作成されたデフォルトのZENworks管理者アカウントは、最初の文字に大文字を使用しています。ZENworksコントロールセンターにログインするには、「Administrator」と入力する必要があります。

  • Readmeファイルを表示する: GUIインストールの場合、ZENworks Readmeをデフォルトのブラウザで開きます。Linuxコマンドラインインストールの場合は、ReadmeへのURLが一覧表示されます。

  • インストールログを表示する: 再起動した後、または手動で再起動を選択した場合には即時にデフォルトのXMLビューア(GUIインストール)にインストールログが表示されます。Linuxコマンドラインインストールの場合は、情報のみが一覧にされます。

ZENworks System Status Utility

インストールプログラムを閉じる前に、ZENworksサービスのハートビートチェックを実行できます。結果はインストールログにポストされます。

再起動(再起動しない)

正常なインストール時に、すぐに再起動するか後から再起動するかを選択できます。

  • はい、システムを再起動します: このオプションを選択した場合は、プロンプトされたときにサーバにログインします。サーバに初めてログインしたときは、データベースにインベントリデータが入力されるため、数分間かかる場合があります。

  • いいえ、システムを後で手動で再起動します: このオプションを選択した場合は、データベースにただちにインベントリデータが入力されます。

    メモ:このオプションはWindowsデバイスに対してのみ表示されます。

データベースへの入力プロセスが原因で、再起動中、またはインストールプログラムが閉じた直後(再起動しないよう選択した場合)は、CPU使用率が高くなる可能性があります。このデータベースアップデートプロセスのため、サービスの起動やZENworksコントロールセンターへのアクセスが遅くなることがあります。

通常、再起動直後に行われるPatch Managementのダウンロード中もCPU利用率が高くなる場合があります。

インストールの完了

ZENworks 用のファイルがすべてインストールされると、選択したアクションが実行されます(それらのアクションを選択しておいた場合)。

重要:コマンドラインを使用してLinuxサーバをインストールしていて、現在のセッションでzmanコマンドを実行する予定の場合は、新たにインストールされた/opt/novell/zenworks/binディレクトリをセッションのパスに追加する必要があります。セッションをログアウトしてから再度ログインして、PATH変数をリセットします。