Novell Doc: ZENworks 11 SP2 Configuration Managementマイグレーションガイド

3.6 タブの選択

このタブには、［ソースeDirツリー］と［宛先ゾーン］パネルが表示されます。どちらのパネルでも、項目を移行した後は、移行済みエントリのテキストの色は暗い灰青色になります。これは、ユーティリティを後から実行した場合にも、移行した項目と移行していない項目を表示するのに便利です。エラーのため、エントリが移行されない場合は、アイコンは淡色表示のままになります。

3.6.1 ソースeDirツリー

eDirectoryツリーにログインすると、［ソースeDirツリー］パネルには適切な情報が入力され、ツリーのルートで開始されます。たとえば、［ステップ 1: アプリケーション］を選択する場合は、移動して、アプリケーションオブジェクトのみがツリーに表示されます。

［ソースeDirツリー］パネルに一覧表示されている移行する項目を選択するには、その項目を選択して、［宛先ゾーン］パネルにドラッグします。Ctrlと矢印キーまたはShiftと矢印キーを使用して、複数の項目を選択できます。

重要:オブジェクトの選択、ドラッグ、および移行は、eDirectoryツリーには何も影響しません。マイグレーションは、読み取りとコピーのみの操作です。eDirectoryツリーは変更されません。そのため、eDirectoryツリーに読み込み専用ユーザとしてログインしてマイグレーションを実行することもできます。

［ソースeDirツリー］フィールドには、ツリー内で現在選択済みのコンテキストのフルパスが表示されます。

次のアイコンをクリックして、ツリーに移動できます。

表 3-1 ソースeDirツリーアイコン

	1階層上へ移動: 現在のコンテキストから1階層上へフォーカスを移動します。
	更新: ビューを更新します。たとえば、ツリーを最初に認証する場合は、現在のツリーの状態を受信します。その後ツリーに変更を加えた場合は、［更新］をクリックして、Migration Utilityでマイグレーション対象の変更内容をキャプチャします。
	ソースedirツリー内のオブジェクトの一覧表示を停止: ［ソースeDirツリー］フィールドでオブジェクトの一覧表示を停止します。

リスト内の項目を右クリックする場合は、次の2つのオプションがあります。

属性を表示: ［一般属性］ダイアログボックスに選択済みオブジェクトの属性を表示します。これは、トラブルシューティングとサポートコールに役立ちます。
マイグレーションキューに追加: 項目を［Destination Zone(宛先ゾーン)］パネルと［マイグレートする項目］タブのマイグレーション用にキューに入れられた項目のリストにコピーします。

これらのオプションは、選択済み項目にもパネル全体にも適用できるので、特定の項目にのみ適用できるオプションについては、項目を右クリックします。すべての項目に適用できるオプションについては、パネルのどこかを右クリックします。

ワークステーションオブジェクトとアプリケーションオブジェクトのように、含まれるオブジェクトのタイプが異なるマイグレーションのコンテナを選択する場合は、アクティブな［マイグレーションタスク］選択に関連するオブジェクトのみが［宛先ゾーン］パネルにコピーされます。

以前に［宛先ゾーン］のキューに入れられた項目をドラッグして、まだ移行されていない場合は、項目がすでにそこにあるため、アクションは発生しません。

3.6.2 宛先ゾーン

［宛先ゾーン］パネルには、移行する項目は淡色表示アイコンで表示され、すでに移行された項目または元々ZENworksコントロールセンターで作成された項目は色付きアイコンで表示されます。

［宛先ゾーン］フィールドには、管理ゾーン内の移行済みオブジェクトの選択済み移行先のフルパスが表示されます。デフォルトの場所が表示されます。

次のアイコンをクリックして、ゾーンの移動または選択済み項目の変更ができます。

表 3-2 ［宛先ゾーン］アイコン

	1階層上へ移動: 現在のフォルダから1階層上へフォーカスを移動します。
	更新: ビューを更新します。たとえば、ゾーンを最初に認証する場合は、現在のゾーンの状態を受信します。その後ゾーンで変更を加えた場合は、［更新］をクリックして、Migration Utilityで変更内容を更新します。
	新規フォルダの作成: 新しいフォルダを追加することによって、ZENworksコントロールセンターに表示されるConfiguration Managementフォルダ構造を管理ニーズに合わせて変更することができます。たとえば、/~bundles~の下にフォルダ(Filesなど)を追加すると、FileフォルダはZENworksコントロールセンターの［バンドル］の下に表示されます。このフォルダには、そこにコピーしたeDirectoryオブジェクト用に作成されたすべてのバンドルが含まれます。モデル化されたフォルダは、移行するまではZENworksコントロールセンターに追加されません。ただし、空のフォルダをモデル化して、［今すぐ移行］をクリックしてConfiguration Managementに追加することができます。これは、オブジェクトを移行する前にフォルダ構造を設定する場合に役立ちます。
	選択したオブジェクトを削除: 淡色表示アイコンのある項目をリストから削除しますが、eDirectoryまたはZENworksデータベースからは削除されません。項目のアイコンに色が付いている場合は、すでに移行済みの項目か、元々ZENworksコントロールセンターで作成された項目かのどちらかです。［選択したオブジェクトを削除］アイコンを選択すると、項目はZENworksデータベースから削除され、ZENworksコントロールセンターで表示できなくなります。重要:移行済み項目と元々ZENworksコントロールセンターで作成された項目が両方とも表示されるため、色付きアイコンのある項目を削除するよう選択する場合は、この点に注意してください。

リストの項目を右クリックすると、次のオプションが表示されます。

選択した項目を削除: 選択した項目をこのビューのリストから削除します。ただし、項目がまだ移行されていない場合は、選択した項目はこのビューと［マイグレートする項目］タブの両方から削除されます。
新規フォルダ: 新規フォルダを現在レベルに挿入できます。このフォルダは、マイグレーションを実行するまではZENworksコントロールセンターに作成されません。移行するフォルダ構造を作成する場合は、フォルダ内に項目が置かれます。
ゾーン設定を表示: 選択されたオブジェクトのZENworks管理ゾーン設定を表示します。
属性を表示: ［一般属性］ダイアログボックスに選択済みオブジェクトの属性を表示します。これは、トラブルシューティングとサポートコールに役立ちます。

［一意な識別子］カラムには、同じ名前の複数オブジェクトを区別する方法が用意されています。識別子には移行元のフルコンテキストがあるからです。ZENworks Migration Utilityは、追加される項目が既存の項目と重複していないかを自動的にチェックして、重複を防ぎます。ただしこれは、［名前］カラム内の項目の名前でなく、一意な識別子に適用されます。