3.0 ZENworksコマンドラインユーティリティのトラブルシューティング

次のセクションでは、Micro Focus ZENworksコマンドラインユーティリティを使用中に発生する可能性がある問題の解決方法について説明します。

コマンドラインリダイレクションオペレータの>または>>などを使用してコマンドの出力がファイルにリダイレクトされるときにzmanがハングする

ソース: ZENworks; zman
考えられる原因: zmanで各コマンドを実行するには、ZENworks管理者のユーザ名とパスワードが必要です。コマンドで資格情報を指定しなかった場合には、同じものを入力するように要求されます。ただし、コマンドがファイルにリダイレクトされている場合、ユーザ名とパスワードのプロンプトもファイルにリダイレクトされるため、資格情報を入力するよう要求するプロンプトがユーザに表示されません。その結果、zmanは、資格情報の入力を待ち続けて、ハングしたのと同じような状態になります。
アクション: -U|--Userおよび-P|--Passwordオプションを使用して、コマンドの一部として資格情報を指定します。
アクション: admin-store-credentialコマンドを使用して、資格情報を保存し、コマンドを実行します。
アクション: >や>>などのリダイレクション演算子の代わりに、-R|--Redirectオプションを使用して、出力をファイルにリダイレクトします。

system-update-staging-group-createコマンドに「stage group name」オプション引数を渡さなかった場合、間違った成功メッセージが表示される

ソース: ZENworks; zman
説明: system-update-staging-group-createコマンドにステージグループ名オプション引数を渡さなかった場合、zmanは誤ったメッセージを表示します。
Successfully created the object "null"
アクション: 新たに作成されたステージンググループを含む、ステージンググループのリストを表示するには、コンソールプロンプトでsystem-update-staging-group-list (susgl)コマンドを実行します。

zman ssaimgコマンドを使用してサテライトに追加したイメージングの役割がただちにサーバに適用されない

ソース: ZENworks; zman
説明: zman ssaimgコマンドを使用してイメージングの役割を設定した場合、役割はデバイスにただちに追加されます。役割がただちに追加されない場合は、次回のデバイス更新スケジュールのときにのみ追加されます。
アクション: 役割をただちにデバイスに適用したい場合には、次のいずれかの方法で、手動でデバイスを更新する必要があります。
  • コマンドプロンプトで、zman workstation-refresh|wrfコマンドを実行します。管理デバイスがサーバの場合には、zman server-refresh|srfコマンドを実行します。

  • 管理対象デバイスでZENworksアイコンを右クリックし、[更新]をクリックします。

zmanコマンドは、ZENworks Linuxサーバの非rootユーザには機能しません。

ソース: ZENworks; zman
説明: ZENworks Linuxサーバ上で非rootユーザがzmanコマンドを実行すると、次のエラーメッセージが表示されます。

zmanコマンドを実行する十分な権限がありません。Linuxの非ルートユーザである場合、zmanコマンドを実行するにはzmanusersグループに属している必要があります

アクション: zmanコマンドを実行する前に、非rootユーザをzmanusersグループに追加します。
  1. ZENworksサーバにrootとしてログインします。

  2. サーバのコンソールプロンプトで、次のようにコマンドを実行します。

    • ユーザがすでにLinuxデバイスに存在する場合は、次のコマンドを実行します。

      groupmod -A non-rootusername zmanusers

    • ユーザがLinuxデバイスに存在しない場合は、次のコマンドを実行します。

      useradd -G zmanusers non-rootusername

  3. rootユーザとしてZENworksサーバにログインします。

非ルートユーザは、zman sscコマンドを使用してサテライト役割を設定できません。

ソース: ZENworks; zman
説明: 非ルートユーザがLinuxプライマリサーバ上でzman sscコマンドを使用してサテライト役割を設定しようとすると、次のエラーメッセージが表示されます。
The role you specified (Satellite_role_name) is not a valid satellite server role. Valid roles are:
ZoneConfig.ROLE_COLLECTION
ZoneConfig.ROLE_CONTENT
ZoneConfig.ROLE_AUTHENTICATION
アクション: 次の操作を実行してください:
  1. zmanusersグループに非ルートが追加されていることを確認します。

    1. ZENworksサーバにrootとしてログインします。

    2. サーバのコンソールプロンプトで、次のようにコマンドを実行します。

      • ユーザがすでにLinuxデバイスに存在する場合は、次のコマンドを実行します。

        groupmod -A non-rootusername zmanusers

      • ユーザがLinuxデバイスに存在しない場合は、次のコマンドを実行します。

        useradd -G zmanusers non-rootusername

  2. usermod -A non-root_usernameコマンドを使用して、非ルートユーザをZENworksユーザグループに追加します。その後、非ルートユーザはサテライト役割を設定できます。

collectionStatsDBデータベースが破損していると、zac cuoコマンドは、サテライトサーバからプライマリサーバにエージェント監査ファイルをアップロードしません。

ソース: ZENworks; zac
説明: エージェント監査ファイルがサテライトサーバにアップロードされる際、collectionStatsDBデータベース内の監査ファイルへの参照は保持されます。データベースが破損している場合、すべての参照が失われ、ファイルは孤立することになります。そのため、エージェント監査ファイルをプライマリサーバにアップロードするためにzac cuoコマンドを実行すると、エラーが発生します。
アクション: エージェント監査ファイルをプライマリサーバにアップロードするには、サテライトサーバで次の手順を実行してください。
  1. エージェントサービスを停止します。

  2. 孤立した監査ファイルへの参照が含まれている/var/opt/novell/zenworks/work/collection/collectionStatsDBフォルダを削除します。

  3. エージェントサービスを起動します。

  4. zac cuoコマンドを実行します。

一部のzmanコマンドは、OutOfMemoryエラーが発生して失敗します。

ソース: ZENworks; zman
説明: 一部のzmanコマンドは、OutOfMemoryエラーが発生して失敗する可能性があります。
アクション: zmanの最大ヒープサイズを増やすには、次のように指定します。

Windowsの場合: %ZENWORKS_HOME%\conf\zman\properties\zman-config.propertiesファイルで、JVM_STARTUP_OPTIONSの最大ヒープサイズ値を128mから512mに増やします。

Linux: /opt/novell/zenworks/bin/zmanファイルで、MEM_OPTSの最大ヒープサイズ値を256mから512mに増やします。

サテライトの役割を削除するために使用するzmanコマンドssdが失敗します。

ソース: ZENworks; zman
説明: zmanコマンドssdが、次のエラーにより失敗します。

An internal error occurred. Please check the zman log for more (内部エラーが発生しました。詳細については、zmanログを確認してください)

サテライトから役割を削除するためのzmanコマンドssdを使用すると、役割が削除されますが、サテライト更新クイックタスクの送信には失敗します。

考えられる原因: これはサテライト用のサテライト更新クイックタスクがすでに処理中であるか、これから処理されるためです。
アクション: なし

コンテンツの複製スケジュールが短時間に設定されている場合にRHELサテライトサーバ上でzacコマンドがハングする

ソース: ZENworks、zac
説明: RHELサテライトサーバ上でzacコマンドを実行する際に、プロセスが無期限にハングします。
考えられる原因: コンテンツの複製スケジュールが短時間に設定されています。たとえば、5分です。

メモ:コンテンツの複製スケジュールを12時間に設定することをお勧めします。

アクション: ZENworksコントロールセンターにログインして、ゾーンのシステム変数enable.cdp.cleanup.thread.wait.timeを追加し、値をTrueに設定します。