Macintosh用のzac (1)

Name

zac - Macintosh管理対象デバイスにインストールされて実行されるMicro Focus ZENworks Agentのコマンドライン管理インタフェースです。

構文

zac command options

説明

zacユーティリティは、ソフトウェアバンドルのインストールと削除、ポリシーの適用、およびデバイスの登録と登録解除など、ZENworks管理デバイス上でコマンドライン管理機能を実行します。

使用方法

このセクションでは、一般的なコマンド形式と規則について説明しています。

ほとんどのコマンドは、長い形式と短い形式があります。

  • ロングフォーム: add-reg-key
  • ショートフォーム: ark

両方の形式が使用できる場合、コマンドは以下のように表示されます。

add-reg-key (ark)オプション

コマンドを使用する場合は、長い形式または短い形式のいずれかのみを入力します。

zac add-reg-keyオプション

zac ark オプション

オプションにスペースが含まれている場合は、引用符で囲みます。

zac ark "オプション1"

必須の引数とオプションの引数

括弧( )で囲まれた引数は必須で、角括弧[ ]で囲まれた引数はオプションです。

省略記号(...)

省略記号は、コマンドが最後の引数タイプのエントリを複数受け入れることを示します。引数は、コマンドに応じてスペースまたはカンマで区切る必要があります。例を次に示します。

zman server-add-bundle [オプション] (サーバ) (バンドル) [...]

この省略記号は、server-add-bundleが複数のバンドルを受け入れることができることを示しています。コマンドレベルのヘルプでは、複数エントリの引数ヘルプは、より明確に[(バンドル) (バンドル) ... (バンドル)]として指定されます。

バンドルコマンド

bundle-install (bin)

指定された正規表現または文字列、あるいはバンドルGUIDに一致する表示名に基づいて指定されたバンドルをインストールします。

bundle-listコマンドを使用して、使用できるバンドルおよびその表示名のリストを取得します。

バンドルのインストール例

zac bin MacBundle

bundle-launch (bln)

指定したバンドルを起動します。[起動]アクションセットのアクションが実行されます。インストールされていないバンドルを起動しようとする場合、バンドルが最初にインストールされてから起動されます。

bundle-listコマンドを使用して、使用できるバンドルおよびその表示名のリストを取得します。

表示名に基づいたバンドルの起動例:

zac bln MacBundle

bundle-list (bl)

デバイスおよびログインユーザに割り当てられているバンドルのリストを表示します。

このコマンドの出力は列に表示され、管理対象デバイスに割り当てられている、または利用可能なすべてのバンドルの詳細が表示されます。[表示名]、[バージョン]、および[バンドルタイプ]列は、バンドル表示名、バンドルバージョン番号またはバンドルがサンドボックスバージョンの場合はサンドボックスのバージョン番号、およびバンドルタイプをそれぞれ示します。

[ステータス]列には次の状態が表示されます。

使用可能: バンドルがインストールされている場合はこの状態を表示します。

インストールされていません: 特定のバンドルバージョンがインストールされていない場合にこの状態を表示します。

ダウンロードされました: コンテンツがダウンロードされるが[インストール]アクションセットのアクションが実行されていない場合にこの状態を表示します。

すべてのバンドルを一覧表示する例:

zac bl

bundle-lock-add (bla) [オプション] [バンドル名] [...]

アップグレードまたは削除されないように、指定された正規表現または文字列に一致する指定されたバンドルをロックします。

バンドルロックは[インストール]アクションセットにのみ適用できます。

次のオプションを受け入れます。

-li, --lock-install - バンドルをロックし、ロックに指定されていないバンドルがインストールされないようにします。

-t, --type - ロックするバンドルタイプを指定します。指定できるタイプは「MAC」と「Patch」です。タイプを指定しないと、bundleタイプが選択されます。

bundle-lock-list (bll)

バンドルロックを一覧表示します。バンドルロックはID番号でソートされます。

バンドルを一覧表示する例:

zac bll

bundle-lock-remove (blr)

番号で指定したバンドルロックを削除します。bundle-lock-listコマンドを使用して、各ロックの番号を見つけられます。

すべてのバンドルロックを削除する例:

zac blr --remove-all

bundle-props (bp)

バンドルのプロパティ情報を返します。

指定したバンドルのバンドルプロパティを取得する例:

zac bp MacBundle

bundle-refresh (br)

指定されたバンドルの情報を更新します。

バンドルの更新例:

zac br MacBundle

bundle-search (bse)

指定されたJava正規表現または文字列に一致するバンドルを検索します。

bundle-uninstall (bu)

指定したバンドルをアンインストールします。元に戻すアクションをサポートするアクションは、バンドルのアンインストール中に実行されます。バンドルのアンインストールが完了した後で、バンドルの状態が[インストールされていません]と表示されます。

bundle-listコマンドを使用して、インストールされたバンドルおよびその表示名のリストを取得します。

バンドルのアンインストール例:

zac bu MacBundle

bundle-verify (bv)

バンドルを再インストールし、検証アクションセットを実行して、削除されたファイルや破損したファイルがないことを確認します。bundle-listコマンドを使用して、インストールされたバンドルおよびその表示名のリストを取得します。

バンドルの検証例:

zac bv MacBundle

コアコマンド

add-reg-key (ark)

このコマンドは、指定されたレジストリキーを使用してデバイスを登録します。

例: zac add-reg-key

agent-properties (agp)

このコマンドは、ZENworks Agentのバージョン情報を表示します。

例: zac agent-properties

cache-clear (cc)

このデバイスのキャッシュをクリアします。

例: zac cc

cert-info (ci)

既知のZCMサーバごとに公開鍵証明書情報を一覧表示するか、コンピュータストアに信頼するルート証明書を追加します。

例:

既知のZENworksユーザごとに証明書を一覧表示するには、次のように指定します。

zac ci

デバイスの信頼するストアに信頼するルート証明書を追加するには、次のコマンドを実行します。

zac ci <場所> -u myuser -p mypassword

config-location (cl)

現在の場所を表示します。

例:

zac config-location

file-system-guid (fsg)

イメージ取得の準備のために、ファイルシステム内で、ワークステーションGUIDの削除と復元を行います。

例:

GUID値を表示する場合:

zac fsg

ファイルシステムからGUIDを削除し、conninfo.datも削除する場合:

zac file-system-guid -d

ファイルシステムにGUIDを復元する場合:

zac file-system-guid -r

GUID値を印刷するオプションを指定しない場合:

zac fsg

get-pref (get)

現在設定されている初期設定を表示します。

abcで始まる名前のすべての初期設定を表示した例:

zac get-pref abc

get-settings (gs)

設定は更新のたびに設定モジュールからローカルキャッシュにダウンロードされます。これは指定されたキーに関連付けられている有効な設定を返します。

例:

zac gs キー1

get-settings (gs)コマンドを使用して、さまざまなキーを使用する設定を一覧表示できます。詳細については、ステータスコマンドセクションのget-settings (gs) <キー>を参照してください。

logger [resetlog | level [MANAGED|ERROR|WARN|INFO|DEBUG] | managedlevel]

ロガーの環境設定を変更します。

次のオプションを使用できます。

  • resetlog - ログをリセットします。
  • level - レベルなしで使用した場合、現在管理されているログインレベルが表示されます。レベルを指定した場合には、指定したレベルにログレベルを変更します。
  • managedlevel - ゾーンのグローバルログレベルを表示します。

ログファイルをリセットする例:

zac logger resetlog

現在のログレベルを表示する例:

zac logger level

ログレベルをDEBUG以上に設定する例:

zac logger level DEBUG

reestablish-trust (retr)

このコマンドは、現在のゾーンを使用して信頼を再確立します。

現在の管理ゾーンとの信頼を再確立します。使用するユーザ名とパスワードはゾーン管理者のものであることが必要です。

例:

zac retr -u myuser -p mypassword

-uおよび-pパラメータはオプションです。-uおよび-pパラメータを指定しないと、ユーザ名とパスワードを入力するよう求められます。

refresh (ref)[general | partial bundle <バンドル表示名> [bypasscache]

一般更新を呼び出してすべてのバンドル、ポリシー、登録、環境設定を更新します。部分更新を呼び出して、すべてのポリシー、登録、環境設定を更新します。

bypasscacheを使用して、更新中にサーバキャッシュからデータが使用されないようにします。このオプションはテストまたはトラブルシューティングに有効です。

例:

zac ref general bypasscache

zac ref partial bypasscache

register (reg)

このコマンドは、指定されたゾーンにデバイスを登録します。

このコマンドを実行するには、デバイスの登録を試みているフォルダで、デバイスの作成/削除権限を持っている必要があります。

例:

zac reg -k キー1 https://123.456.78.90

reregister (rereg)

このコマンドは、デバイスを現在のゾーンに登録し、既存のデバイスオブジェクトのGUIDを割り当てます。現在関連付けられているデバイスオブジェクトは削除されます。このコマンドを実行するには、デバイスの再登録を試みているフォルダで、デバイスの作成/削除権限を持っている必要があります。

再登録してユーザ名とパスワードを指定する

zac reregister -u myuser -p mypassword eaa6a76814d650439c648d597280d5d4

set-pref (set)

初期設定値を設定します。

初期設定値abcを123に設定した例:

zac set-pref abc 123

set-proxy (sp) [オプション] <IPアドレス/ホスト名:ポート>

ZENworksサーバに直接接続する代わりに、接続するプロキシを指定します。

オプションは次のとおりです。

  • --default - 管理ゾーンのプロキシ設定によって上書きできるプロキシを設定します。
  • --clear - 現在のプロキシをクリアし、管理ゾーンのプロキシ設定を使用します。
  • --ipv6 - IPv6プロキシを設定します。

例:

IPv4:

zac sp 123.456.78.90:2349 administrator novell

zac sp /default 123.456.78.90:2349

zac sp /clear

IPv6:

zac sp /ipv6 [2001:db8:0:1:1:1:1:1]:2349 administrator novell

ユーザ名とパスワードを指定していない場合は、それらの入力を求められます。

unregister (unr)

このコマンドは、現在のゾーンからデバイスを登録解除します。

このコマンドを実行するには、デバイスの登録解除を試みているフォルダで、デバイスの作成/削除権限を持っている必要があります。

例:

zac unr -u administrator -p novell

メモ:UNRコマンドを使用すると、データベースが過度に使用される可能性があります。これは、次のいずれかの理由による場合があります。

  • サーバ上でUNRコマンドが実行されている。

  • ゾーンに多数の管理対象デバイスが含まれている。

  • 管理対象デバイスに膨大な量の履歴がある。

  • パッチ管理が有効である。

zone-config (zc)

このコマンドはゾーン設定サーバを表示するか、現在のゾーン設定を一覧表示します。

zac zc

インベントリコマンド

inventory (inv) [scannow]

インベントリスキャンを実行します。

インベントリスキャンの実行例:

zac inv scannow

インベントリ専用コマンド

インベントリ専用エージェント(IOA)でのみ使用するコマンドです。

zac ioa cfg <サーバIP>

MAC IOAデバイスを、指定されたサーバIPに設定します。

MACインベントリ専用デバイスをサーバ<10.70.13.124>に登録する場合の例

zac ioa cfg 10.70.13.124

zac ioa version

インベントリ専用エージェント(IOA)のバージョンを表示します。

inventory (inv) [scannow]

インベントリスキャンを実行します。

インベントリスキャンの実行例:

zac inv scannow

パッチ管理コマンド

patch-scan (ps)

デバイスの現在のパッチ署名(DAU)ファイルを使用して、パッチが適用されていないデバイスをスキャンします。その後、結果がサーバにアップロードされます。

パッチスキャンの実行例:

zac ps

patch-scan --quick (ps --quick)

サーバに最新スキャン結果をアップロードします。新たな検出スキャンは実行されません。

クイックパッチスキャンの実行例:

zac ps --quick

patch-scan --complete (ps --complete)

更新されたパッチ署名(DAU)ファイルを使用して、パッチが適用されていないデバイスをスキャンします。その後、結果がサーバにアップロードされます。

完全なパッチスキャンの実行例:

zac ps --complete

patch-apply-policy (pap)

すべてのパッチポリシーの最新バージョンを使ってデバイスを更新します。

パッチ適用ポリシーの実行例:

zac pap

patch-quarantine-release (pqr)

コマンドが検疫から実行されるデバイスで検疫済みパッチをリリースし、パッチポリシースケジュールまたは修復スケジュールのいずれかから、一度限りのインストールを試行できるようにします。

パッチ検疫リリースの実行例:

zac pq

サテライトの役割コマンド

satellite-cachecfg (satcfg)

キャッシュからサテライト役割を読み込みます。

キャッシュからサテライト役割を読み取る例:

zac satcfg

satellite-clearcache (satcc)

キャッシュからサテライト設定情報を消去します。

キャッシュからサテライト設定情報を消去する例:

zac satcc

satellite-refreshcfg (satrc)

サテライト役割を更新します。

サテライト役割を更新する例:

zac satrc

satellite-roles (satr)

現在のサテライト役割とその状態を報告します。

現在のサテライト役割と状態を報告する例:

zac satr

ステータスコマンド

zenhttp-status(zhs)

登録ハンドラのポートとタグを一覧表示します。

登録済みハンドラのポートとタグを一覧表示する例:

zac zhs

このコマンドは、エージェントがサテライトとして昇格される場合にのみ適用されます。

システムアップデートコマンド

zac zeus-refresh / zeus-ref

システム更新がデバイスに割り当てられている場合、そのシステム更新を取得します。

ZENworks証明書コマンド

zac certificate-verify / cv

再作成リポジトリにコピーされたサーバ証明書とキーファイルが有効かどうかを確認し、結果をサーバに更新します。