zac for Linux (1)

Name

zac - Linux管理対象デバイスにインストールされて実行されるMicro Focus ZENworks Agentのコマンドライン管理インタフェースです。

構文

zac command options

説明

zacユーティリティは、ソフトウェアバンドルのインストールと削除、ポリシーの適用、およびデバイスの登録と登録解除など、ZENworks管理デバイス上でコマンドライン管理機能を実行します。

使用方法

このセクションでは、一般的なコマンド形式と規則について説明しています。

ほとんどのコマンドは、長い形式と短い形式があります。

  • ロングフォーム: add-reg-key
  • ショートフォーム: ark

両方の形式が使用できる場合、コマンドは以下のように表示されます。

add-reg-key (ark)オプション

コマンドを使用する場合は、長い形式または短い形式のいずれかのみを入力します。

zac add-reg-keyオプション

zac ark オプション

オプションにスペースが含まれている場合は、引用符で囲みます。

zac ark "オプション1"

必須の引数とオプションの引数

括弧( )で囲まれた引数は必須で、角括弧[ ]で囲まれた引数はオプションです。

省略記号(...)

省略記号は、コマンドが最後の引数タイプのエントリを複数受け入れることを示します。引数は、コマンドに応じてスペースまたはカンマで区切る必要があります。例を次に示します。

zac <コマンド> [オプション] (サーバ) (バンドル) [...]

この省略記号は、<コマンド>が複数のバンドルを受け入れることができることを示しています。コマンドレベルのヘルプでは、複数エントリの引数ヘルプは、より明確に[(バンドル) (バンドル) ... (バンドル)]として指定されます。

ヘルプコマンド

/? または--help

システムのヘルプを表示します。

COMMAND /?

指定したコマンドの説明を表示します。

/g または --group

指定したグループのコマンドを表示します。

認証サテライトサーバコマンド

authentication server reconfigure (asr) [-t all|config|casa] [-u ユーザ名] [-p パスワード]

有効化された認証サテライトを再設定します。

例:

設定ファイルをサーバから取得する場合:

zac asr -t config

CASA署名証明書を再設定する場合:

zac asr -t casa

サテライト全体を再設定する場合:

zac asr -t all -u Administrator -p パスワード

ユーザ名とパスワードが必要な場合、コマンドラインで指定しないと入力を求められます。

import-authentication-cert(isc)[-pk <秘密鍵.der>] [-c <署名サーバ証明書.der>] [-ca <署名認証局パブリック証明書.der>] [-ks <キーストア.jks>] [-ksp <キーストアパスフレーズ>] [-a <署名証明書エイリアス>] [-ks <署名証明書パスフレーズ>] [-u ユーザ名] [-p パスワード] [-rc]

外部署名証明書を使用して認証サテライトデバイスを設定します。

  • rc - 管理者に対して再設定が要求されないように、認証サテライトサーバの再設定を確認します。

各サテライトには、独自のサーバ証明書と秘密鍵が必要です。外部証明書の生成の詳細については、『ZENworksサーバインストールガイド』を参照してください。

バンドルコマンド

bundle-install (bin) [オプション] [バンドル名 | GUID | パターン]

指定された正規表現または文字列、あるいはバンドルGUIDに一致する表示名に基づいて指定されたバンドルをインストールします。bundle-listコマンドを使用して、使用できるバンドルおよびその表示名のリストを取得します。

次の正規表現がサポートされています。

正規表現

機能

^abc

「abc」から始まる文字列に一致します。

[abc]

「a」、「b」、または「c」を含む文字列に一致します。

a*c

0回以上の「a」の後に「c」、「ac」、「aac」、「aaac」、または「c」が続く場合に一致します。

次のオプションを受け入れます。

  • -N, --dryrun - 要求されたアクションをテストして表示しますが、実際には実行しません。1度だけバンドルバージョンでドライ実行を行うことができます。このオプションは、バンドルの[RPMのインストール]アクションにのみ適用できます。

バンドル名に基づいたバンドルのインストール例:

zac bin bundle1

bundle-launch (bln) [bundle display name] [-noSelfHeal]

指定したバンドルを起動します。[起動]アクションセットのアクションが実行されます。

インストールされていないバンドルを起動しようとする場合、バンドルが最初にインストールされてから起動されます。

bundle-listコマンドを使用して、使用できるバンドルおよびその表示名のリストを取得します。

表示名に基づいたバンドルの起動例:

zac bln bundle1

表示名に基づいてバンドルを起動し、起動アクションが失敗した場合の自己回復設定をオフ (デフォルトでは自己回復がオンの状態) にした例:

zac bln bundle1 -noSelfHeal

bundle-list (bl) [オプション]

デバイスおよびログインユーザに割り当てられているバンドルのリストを表示します。

このコマンドの出力は列に表示され、管理対象デバイスに割り当てられている、または利用可能なすべてのバンドルの詳細が表示されます。[表示名]、[バージョン]、および[バンドルタイプ]列は、バンドル表示名、バンドルバージョン番号またはバンドルがサンドボックスバージョンの場合はサンドボックスのバージョン番号、およびバンドルタイプをそれぞれ示します。[ステータス]列には次の状態が表示されます。

  • 使用可能: バンドルがインストールされている場合はこの状態を表示します。
  • インストールされていません: 特定のバンドルバージョンがインストールされていない場合にこの状態を表示します。
  • ダウンロードされました: コンテンツがダウンロードされるが[インストール]アクションセットのアクションが実行されていない場合にこの状態を表示します。

このコマンドは次のオプションを受け入れます。

  • -a, --all - フィルタされたバンドルと、フィルタされていないバンドルの両方を一覧表示します。フィルタされたバンドルはチェーンバンドルです。デフォルトでは、フィルタされていないバンドルが表示されます。
  • -g, --show-guid - バンドルGUIDを表示します。

すべてのバンドルを一覧表示する例:

zac bl -a

bundle-lock-add (bla) [オプション] [バンドル名] […]

アップグレードまたは削除されないように、指定された正規表現または文字列に一致する指定されたバンドルをロックします。

次の正規表現がサポートされています。

正規表現

機能

^abc

「abc」から始まる文字列に一致します。

[abc]

「a」、「b」、または「c」を含む文字列に一致します。

a*c

0回以上の「a」の後に「c」、「ac」、「aac」、「aaac」、または「c」が続く場合に一致します。

次のオプションを受け入れます。

  • -li, --lock-install - バンドルをロックし、ロックに指定されていないバンドルがインストールされないようにします。

メモ:バンドルロックは[インストール]アクションセットにのみ適用できます。

  • -t, --type - ロックするバンドルタイプを指定します。 指定できるタイプはlinuxとpatchです。タイプを指定しないと、bundleタイプが選択されます。
bundle-lock-list (bll)

バンドルロックを一覧表示します。バンドルロックはID番号でソートされます。

例:

zac bll

bundle-lock-remove (blr) [オプション] [バンドルインデックス] […]

番号で指定したバンドルロックを削除します。bundle-lock-list (bll)コマンドを使用して、各ロックの番号を見つけられます。

次のオプションを受け入れます。

  • -n - 名前で指定したバンドルロックを削除します。名前にパターンが含まれていないことを確認します。
  • --remove-all - すべてのバンドルロックを削除します。

バンドルロックabcを削除する例:

zac blr -n abc

すべてのバンドルロックを削除する例:

zac blr --remove-all

bundle-refresh (br) [bundle display name | guid]

指定されたバンドルの情報を更新します。

例:

zac brバンドル1

bundle-search (bse) [オプション] pattern

指定された正規表現または文字列に一致するバンドルを検索します。

次の正規表現がサポートされています。

正規表現

機能

a+bc

「a」の後に「bc」が1回以上続く場合に一致します。

たとえば、1つ以上の「a」の後に「abc」または「aabc」と続く場合に一致します。

[a-z]\*

空の文字列、および名前にアルファベット文字だけを含む文字列に一致します。

たとえば、空の文字列""、またはacbやxyzなどの名前にアルファベット文字だけを含む文字列に一致します。

a*bc

0回以上の「a」の繰り返しの後に「bc」が続く場合に一致します。

たとえば、0回以上の「a」の後に「abc」、「aabc」、「aaabc」、または「bc」が続く場合に一致します。

このコマンドの出力はzac blコマンドの出力と類似しています。

次のオプションを受け入れます。

  • -i, --installed-only - インストールされたバンドルのリストのみを検索します。
bundle-uninstall (bu) [bundle display name | guid]

指定したバンドルをアンインストールします。[元に戻す]アクションをサポートするアクションは、バンドルのアンインストール中に実行されます。バンドルのアンインストールが完了した後で、バンドルの状態が[インストールされていません]と表示されます。

bundle-listコマンドを使用して、インストールされたバンドルおよびその表示名のリストを取得します。

例:

zac buバンドル1

bundle-verify (bv) [bundle display name]

バンドルを再インストールし、[検証]アクションセットを実行して、削除されたファイルや破損したファイルがないことを確認します。bundle-listコマンドを使用して、インストールされたバンドルおよびその表示名のリストを取得します。

例:

zac bvバンドル1

証明書コマンド

cert-info (ci) [CA証明書のファイルパス] [-u <ユーザ名> -p <パスワード>]

既知のZENworksサーバごとに公開鍵証明書情報を一覧表示するか、デバイスの信頼するストアに信頼するルート証明書を追加します。ファイルは、ASN.1 DERフォーマットにすることも、----BEGIN CERTIFICATE----と----END CERTIFICATE--で区切ってBase64エンコードすることもできます。

例:

既知のZENworksサーバごとに証明書を一覧表示するには、次のコマンドを実行します。

zac ci

デバイスの信頼するストアに信頼するルート証明書を追加するには、次のコマンドを実行します。

zac ci c:\certs\mytrustcacert.der -u myuser -p mypassword

zac certificate-verify / cv

再作成リポジトリにコピーされたサーバ証明書とキーファイルが有効かどうかを確認し、結果をサーバに更新します。

コレクションロールアップコマンド

collection-clients (crc)

このコレクションにファイルをアップロードしたデバイスを表示します。

例:

zac crc

collection-point (cp)

コレクションの役割の状態と設定を表示します。

例:

collection-point [wake]

wake - コレクションを実行するモジュール(インベントリ、MDステータス、メッセージ送信側)を起動します。

collection-queued (crq)

収集したファイルのうち、ロールアップを行っていないファイルを表示します。

例:

zac crq

collection-state (crs)

サテライトコレクション役割の現在の状態を表示します。

例:

zac crs

collection-upload-orphans (cuo)

サテライトデバイス上の孤立したファイルを検索して、親コレクションサーバにロールアップするか、またはロールアップ済みの場合は削除します。

このコマンドは/var/opt/microfocus/zenworks/work/collection (collectionStatsDBフォルダ以外)の下のフォルダにファイルリストを構築し、コレクション統計データベースの各エントリの元のアップロード情報を検索しようとします。

データベースにファイルのエントリがある場合は、ファイルがロールアップされていないことを示し、ファイルをロールアップします。エントリにファイルがロールアップ済みであることが示されている場合は、サテライトデバイスのファイルを削除します。データベースにファイルのエントリがない場合は、ファイルをロールアップします。このコマンドは、アップロードまたは削除されなかったファイルのリストも表示します。

このコマンドを実行する前に、zac crwコマンドを実行して保留中のファイルを親サーバに送信する必要があります。

例:

zac cuo

collection-wake (crw)

収集したファイルを親サーバに送信します。

例:

zac crw

コンテンツ配布コマンド

cdp-checksum (cchk) [-l:<ログへのパス>]

各ファイルのチェックサムを計算することによって、サテライトのコンテンツを検証します。

オプションのログファイルには、チェックサム比較結果の詳細が記録されます。

例:

zac cchk -l:"/var/opt/novell/zenworks/logs/cchk.log"

cdp-verify-content (cvc) [-c] [-l:<ログへのパス>]

このCDPでのコンテンツIDとその同期状態のリストを、プライマリサーバが想定しているものと比較します。

次のオプションを使用できます。

  • c - ローカルコンテンツのチェックサムを計算します。

例:

zac cvc -l:"/var/opt/novell/zenworks/logs/cvc.log"

cdp-import-content (cic) <content path> [<path to log>]

content-pathで指定されたディレクトリから失われたコンテンツをインポートし、log-pathで指定されたファイルにログします。

例:

zac cic /usr/content_Dir /var/opt/novell/zenworks/logs/cic.log

distribution-info (cdi) [オプション]

コンテンツの役割に関する統計情報を表示します。次のオプションを使用できます。

  • all - 「*」の印が付いているすべてのオプションを実行します。
  • ss - 同期ステータスを表示します*。
  • rs - コンテンツリポジトリのサイズを取得します*。
  • da - このデバイスからデータを取得したデバイスを一覧表示します*。
  • ne - コンテンツ配布エラー数を取得します*。
  • ds - このデバイスが提供したデータサイズを取得します*。
  • fs - 提供したファイル数を取得します*。
  • ah [n] - アクセス履歴のn (デフォルトはall)項目を表示します。
  • ch - 履歴を消去します。
  • eh <file> - アクセス履歴を<file>にエクスポートします。ここにはパスを含む必要があり、ファイル自体が存在してはなりません。

例:

zac cdi

zac cdi rs

distribution-state (cds)

サテライトコンテンツの役割のステータスを表示します。役割が有効/無効か、ステータス(開始中、アクティブ、停止中、停止済み)、親URL、レプリケーションスケジュールを表示します。

例:

zac cds

distribution-wake (cdp) [cleanup | replicate [ content type(s)]]

コンテンツ配布ポイントワーカースレッドを起動します。次のいずれかのオプションを使用できます。

  • cleanup - コンテンツの配布ポイントに保存されないようにするすべてのコンテンツを削除します。
  • replicate - 新しいコンテンツまたは変更されたコンテンツがあれば、コンテンツ配布ポイントの親ZENworksサーバからダウンロードします。1つ以上のコンテンツタイプを指定できます。コンテンツタイプが指定されていない場合、すべてのタイプが複製されます。

例:

zac cdp

zac cdp replicate

zac cdp linux-bundle

このコマンドは、エージェントがサテライトサーバとして昇格されている場合にのみ適用できます。

コンテンツタイプには次のものが含まれます。

  • デフォルト

  • linux-bundle

  • ポリシー

  • Macintosh-Bundle

  • Patch-Informational-Bundles

  • zscm-policy

  • subscription-default

  • Patch-Critical-Bundles

  • Patch-System-Bundles

  • subscription-optional

  • Patch-Recommended-Bundles

  • subscription-recommended

  • イメージング

  • SystemUpdate-Agent

  • Patch-Software-Bundles

  • subscription-security

  • Windows-Bundle

    メモ:コンテンツタイプでは大文字と小文字が区別されます。

コアコマンド

get-settings (gs) <キー>

設定は更新のたびに設定モジュールからローカルキャッシュにダウンロードされます。これは指定されたキーに関連付けられている有効な設定を返します。

例:

zac gs キー1

リモート管理設定を一覧表示する例:

zac gs RemoteManagement

有効なZENworks設定のキーはすべて、/var/opt/microfocus/zenworks/zmd/cache/settings/ディレクトリに保存されます。

get-pref (get) <初期設定名>

現在設定されている初期設定を表示します。

設定されているすべての初期設定を表示する例:

zac get-pref

abcで始まる名前のすべての初期設定を表示した例:

zac get-pref abc

set-pref (set) <初期設定名> <初期設定の値>

初期設定値を設定します。

初期設定値abcを123に設定した例:

zac set-pref abc 123

メモ:管理対象デバイスにプロキシサーバを設定する場合は、管理対象デバイスにproxy-hostおよびproxy-portの両方の初期設定が設定されていることを確認します。プロキシサーバが認証を必要とする場合は、管理対象デバイスにはさらにproxy-usernameおよびproxy-passwordの初期設定が必要です。

set-proxy (sp) [オプション] <IPアドレス/ホスト名:ポート>

ZENworksサーバに直接接続する代わりに、接続するプロキシを指定します。

オプションは次のとおりです。

  • --default - 管理ゾーンのプロキシ設定によって上書きできるプロキシを設定します。
  • --clear - 現在のプロキシをクリアし、管理ゾーンのプロキシ設定を使用します。
  • --ipv6 - IPv6プロキシを設定します。

例:

IPv4:

zac sp 123.456.78.90:2349 administrator novell

zac sp /default 123.456.78.90:2349

zac sp /clear

IPv6:

zac sp /ipv6 [2001:db8:0:1:1:1:1:1]:2349 administrator novell

zac sp /default /ipv6 [2001:db8:0:1:1:1:1:1]:2349

zac sp /clear /ipv6

ユーザ名とパスワードを指定していない場合は、それらの入力を求められます。

システムアップデートコマンド

zac zeus-refresh / zeus-ref

システム更新がデバイスに割り当てられている場合、そのシステム更新を取得します。

zac system-update-report-status / surs

管理者がシステム更新の状態を直ちにサーバに再送できます。

外部サービスコマンド

外部サービスを管理するコマンドです。

external-service-add (esa) --type (type) (url) (Service Name) [Properties]

YUM、ZYPP、またはRPMを含むローカルディレクトリなどの外部パッケージレポジトリを追加します。タイプ固有のプロパティは必ず-Dで開始します。

zac estコマンドを使用して追加できるサービスタイプを一覧表示できます。

次のタイプをサポートしています。

  • YUM: YUMタイプのレポジトリを追加します。次のプロパティを受け入れます。

    • -Dusername=value -Dpassword=value - このプロパティはオプションで、認証されたYUMレポジトリを追加しているときに使用されます。
    • -DsyncExternal=true - このプロパティはオプションで、ローカルパッケージ管理ツールと同期するために使用されます。

    たとえば、YUMサービスタイプを追加するには、次のコマンドを実行します。

    zac esa --type YUM -Dusername=username -Dpassword=passwd https://nu.novell.com/sles11 sles11-yum-repo

  • ZYPP: ZYPPタイプのレポジトリを追加します。次のプロパティを受け入れます。

    • -DsyncExternal=true - このプロパティはオプションで、ローカルパッケージ管理ツールと同期するために使用されます。

    たとえば、ZYPPサービスタイプを追加するには、次のコマンドを実行します。

    zac esa --type ZYPP http://zypp.source.com/sles11/x86_64 sles11-zypp-repo

  • Mount: Mountタイプのレポジトリを追加します。MountタイプはRPMを含むローカルディレクトリからサービスを追加します。次のプロパティを受け入れます。

    • -Drecursive=(Value) - このプロパティはオプションです。有効な値はtrueまたはfalseです。trueの場合、RPMは指定した絶対パスの下のすべてのディレクトリから再帰的に追加されます。
    • -DsyncExternal=true - このプロパティはオプションで、ローカルパッケージ管理ツールと同期するために使用されます。

    たとえば、Mountサービスタイプを使用してすべてのディレクトリから再帰的にパッケージを追加するには、次のコマンドを実行します。

    zac esa --type mount -Drecursive=true file:///mnt/sles11-cd/i586 sles11-rpms

メモ:ZYPPまたはMountサービスはRed Hatデバイス上でYUMパッケージ管理ツールと同期しません。

external-service-delete (esd) (index | name | url | --all)

指定された外部サービスを削除します。

--allオプションはすべての外部サービスを削除します。

external-service-list (esl)

すべての外部サービスを一覧表示します。

[ソース]列には、 zac コマンドを使用して追加されたZENworksエージェントが表示されるか、また外部サービスポリシーから追加されたZENworksサーバが表示されます。

[ステータス]列には、外部サービスがアクティブであるか、または停止しているかが表示されます。ステータスが「停止」と表示されている外部サービスを更新することはできません。

[状態]列には、外部サービスが有効であるか、または無効であるかが表示されます。

external-service-refresh (esr) (index | name | url | --all)

指定された外部サービスを更新します。

--allオプションはすべてのサービスを更新します。

external-service-state (ess) (enable | disable) (index | name | url | --all)

指定された外部サービスを有効または無効にします。

--allオプションはすべてのサービスの状態を変更します。

external-service-types (est)

使用できるサービスタイプを一覧表示します。

イメージングコマンド

file-system-guid (fsg)[-d] [-r]

イメージ取得の準備のために、ファイルシステム内で、ワークステーションGUIDの削除と復元を行います。

ファイルシステムからGUIDを削除する場合の例

zac file-system-guid -d

ファイルシステムにGUIDを復元する場合の例

zac file-system-guid -r

GUID値をプリントする場合の例

zac fsg

インベントリコマンド

inventory (inv) [scannow | cdf]

インベントリスキャンを実行します。またはコレクションデータフォームを開きます。

例:インベントリスキャンを実行する

zac inv scannow

例:コレクションデータフォームを開く

zac inv cdf

インベントリ専用コマンド

インベントリ専用エージェント(IOA)でのみ使用するコマンドです。

zac ioa cfg <サーバIP>

Linux IOAデバイスを、指定されたサーバIPに設定します。認可済みのIOAエージェントのみがゾーンに登録されるようにするには、このコマンドで認可キーを指定する必要があります。認可キーがない場合は、このコマンドを実行する前にデバイスを事前承認する必要があります。

認可キーを使用してインベントリ専用エージェントを設定する例:

zac ioa cfg <ip_address>"auth_key"

zac ioa version

インベントリ専用エージェント(IOA)のバージョンを表示します。

inventory (inv) [scannow]

インベントリスキャンを実行します。

インベントリスキャンの実行例:

zac inv scannow

ローカルユーザ管理コマンド

ローカルユーザとその権限を管理するコマンドです。

user-add (ua) (username)

ローカルユーザをZENworks特権ストアに追加します。

例:

zac ua username

user-delete (ud) (username)

ローカルユーザをZENwork特権ストアから削除します。

例:

zac ud username

user-list (ul)

次のものを一覧表示します。

  • - ZENworks特権ストアに追加されるローカルユーザのユーザ名と特権。
  • - ZENworks特権ストアに追加されないローカルユーザ(デフォルトユーザ)の特権。デフォルトユーザは*(アスタリスク)で表されます。

例:

zac ul

user-edit (ue) (username) [+/-Privilege]

ローカルユーザの特権を編集します。新しい特権を追加するには+ (プラス)を使用し、既存の特権を削除するには- (マイナス)を使用します。

デフォルトで、新しく作成されたローカルユーザには表示特権があります。特権ストアに追加されないローカルユーザは、* (アスタリスク)で表されるデフォルトユーザに割り当てられた特権を継承します。ローカルユーザに割り当てられた特権を変更し、ユーザに次の特権を割り当てることができます。

特権

機能

表示

バンドル、ポリシー、設定などに関する情報を表示または一覧表示します。

インストール

バンドル、ポリシー、パッケージなどをインストールまたはアンインストールします。

設定

設定コマンドを実行します。

スーパーユーザ

スーパーユーザはすべての特権を割り当てられるため、すべてのzacコマンドを実行します。デフォルトで、ルートユーザはスーパーユーザ特権を割り当てられ、変更することはできません。

例:

ZENworks特権ストアのローカルユーザにすべてのバンドルとポリシーの表示、インストール、およびアンインストールを許可する場合は、次のコマンドを実行して、これらのユーザに表示およびインストール特権を割り当てることができます。

zac ue username +Install

ZENworks特権ストアに追加されないローカルユーザにすべてのバンドルとポリシーの表示、インストール、およびアンインストールを許可する場合は、次のコマンドを実行して、*ユーザに表示およびインストール特権を割り当てることができます。

zac ue '*' +Install

user-privilege-export (upe) (.xml filename)

指定された.xmlファイルにローカルユーザとその特権のリストをエクスポートして、他の管理対象デバイス上でこのリストを再使用できるようにします。

例:

zac upe /tmp/privileges.xml

リストをエクスポートした後で、user-privilege-import (upi)コマンドを実行して、他の管理対象デバイスにインポートできます。

user-privilege-import (upi) (.xml filename)

指定された.xmlファイルから他の管理対象デバイスにローカルユーザとその権限のリストをインポートします。このリストは、user-privilege-export (upe)コマンドを実行して、.xmlファイルにエクスポートできます。

例:

zac upi /tmp/privileges.xml

場所コマンド

config-location (cl)

設定場所を表示します。設定場所によって、認証、設定、コンテンツ、およびコレクションのためにデバイスが接続するZENworksサーバが指定されます。

例:

zac config-location

zac cl

location-create (lc) (場所名) [-d|--desc=<説明>] [ネットワーク環境名] [...]

場所を作成し、(オプションで)場所にネットワーク環境を割り当てます。

(場所名) - 新しい場所に割り当てる名前。

[ネットワーク環境名] - 場所に割り当てる既存のネットワーク環境の名前。 複数のネットワーク環境を追加できます。場所の作成中のネットワーク環境の追加はオプションです。場所の作成後に、location-nwenv-assignコマンドを使用して、ネットワーク環境を追加することができます。

[ネットワーク環境名] - 場所に割り当てる既存のネットワーク環境の名前。 複数のネットワーク環境を追加できます。場所の作成中のネットワーク環境の追加はオプションです。場所の作成後に、location-nwenv-assignコマンドを使用して、ネットワーク環境を追加することができます。

次のオプションを受け入れます。

-d |--desc=説明: 場所の説明を指定します。

-t | -- downloadThrottle=スロットルレートのダウンロード: ダウンロードスロットルレートを指定します。

-u | -- uploadThrottle=スロットルレートのアップロード アップロードスロットルレートを指定します。

-a | -- auditUpload=アップロードデータの監査 監査アップロードデータを有効にするには0を、無効にするには1を指定します。

-e | -- 通信用の優先プロトコル 通信用の優先プロトコルに基づいて、IPv4またはIPv6を指定します。

この場所のデバイスが、IPv6 URLでの通信を試みる前にIPv4 URLを使用してサーバと通信するようにするには、IPv4を指定します。

IPv4 URLでの通信を試みる前に、この場所のデバイスがIPv6 URLを使用してサーバと通信するようにするには、IPv6を指定します。

C | -- cifsServer=CIFSサーバ: 共有アクセスの提供を可能にするCIFSサーバを指定します。

-i | --proxyAddress=IPv4 HTTPプロキシアドレス IPv4プロキシアドレスを指定します。

-p | --proxyPort= IPv4 HTTPプロキシポート: プロキシサーバがリスンするポート番号を指定します。

-r | --proxyCidr=IPv4 HTTPプロキシのCIDR: CIDR表記を使用してIPv4アドレスの範囲を指定します。

-x | --ipv6ProxyAddress=IPv6 HTTPプロキシアドレス IPv6プロキシアドレスを指定します。

-y –ipv6ProxyPort=IPv6 HTTPプロキシポート: プロキシサーバがリスンするポート番号を指定します。

-z | -- ipv6ProxyCidr=IPv6 HTTPプロキシのCIDR: CIDR表記を使用してIPv6アドレスの範囲を指定します。

location preferred protocol communication | lppc <場所名> [オプション]

既存の場所を編集します。

<場所名>:場所の名前を指定します。

次のオプションを受け入れます。

IPv4: この場所のデバイスが、IPv6 URLでの通信を試みる前にIPv4 URLを使用してサーバと通信するようにするには、IPv4を指定します。

IPv6: IPv4 URLでの通信を試みる前に、この場所のデバイスがIPv6 URLを使用してサーバと通信するようにするには、IPv6を指定します。

ログコマンド

logger [resetlog | level [MANAGED|ERROR|WARN|INFO|DEBUG] | managedlevel]

ロガーの環境設定を変更します。

次のオプションを使用できます。

  • resetlog - ログをリセットします。
  • level - レベルなしで使用した場合、現在管理されているログインレベルが表示されます。レベルを指定した場合には、指定したレベルにログレベルを変更します。
  • managedlevel - ゾーンのグローバルログレベルを表示します。

ログファイルをリセットする例:

zac logger resetlog

現在のログレベルを表示する例:

zac logger level

ログレベルをDEBUG以上に設定する例:

zac logger level DEBUG

パッケージ管理コマンド

checkpoint-add (cpa) (name) [date]

チェックポイントを追加します。日付が指定されていない場合、現在の日付にチェックポイントを追加します。

checkpoints-list

保存されたチェックポイントを一覧表示します。

checkpoint-remove (cpr) (name) […]

指定されたチェックポイントを削除します。

dist-upgrade (dup) [オプション] [バンドル名|サービス名] […]

ディストリビューションアップグレードを実行します。このコマンドは、パッケージアーキテクチャの変更、パッケージスプリット、パターンおよび製品のアップデートなどを処理する特殊なリゾルバアルゴリズムを使用してすべてのパッケージの更新を行います。引数を指定しない場合は、ZENworksバンドルと外部サービスのすべてのパッケージがディストリビューションアップグレードの対象になります。

次のオプションを受け入れます。

  • -d, --download-only - パッケージのダウンロードのみを実行します。
  • -N, --dry-run - 要求されたアクションをテストして表示しますが、実際には実行しません。
  • -y, --no-confirm - 確認を求めません。

たとえば、SLES 10 SP2からSLES 10 SP3にディストリビューションをアップグレードできます。

info (info) [オプション] pattern

指定されたパターンに一致する指定されたパッケージのパッケージ情報を表示します。

次の正規表現がサポートされています。

正規表現

機能

^abc

「abc」から始まる文字列に一致します。

[abc]

「a」、「b」、または「c」を含む文字列に一致します。

a*c

0回以上の「a」の後に「c」、「ac」、「aac」、「aaac」、または「c」が続く場合に一致します。

このコマンドは、パッケージの名前、バージョン、アーキテクチャ、および説明を表示します。

次のオプションを受け入れます。

  • --provides - パッケージおよび指定されたパターンに一致するパッケージが提供するファイルを一覧表示します。
  • --requires - パッケージおよび指定されたパターンに一致するパッケージが必要とするファイルを一覧表示します。
install (in) [オプション] (package name) […]

指定されたパッケージをインストールします。特定のバージョンの特定のパッケージを指定する場合、正確なバージョンのパッケージがインストールされます。特定の名前を持つ特定のパッケージを指定する場合、最適なバージョンのパッケージがインストールされます。

メモ:パッケージをダウングレードする場合は、パッケージをダウングレードするバージョンを指定します。

次のオプションを受け入れます。

  • -b, --bundle [bundle name] - 指定されたバンドルからパッケージをインストールします。指定するバンドルはLinux依存バンドルとすることもできます。ただし、Linux依存バンドルをインストールするには、[パッケージの発行]をTrueに設定する必要があります。パッケージの発行に関する詳細については、「Creating Linux Dependency Bundles (Linux依存関係バンドルの作成)」を参照してください。
  • -d, --download-only - パッケージをzenキャッシュディレクトリにダウンロードします。デフォルトで、zenキャッシュディレクトリは/var/opt/microfocus/zenworks/zmd/cacheにあります。
  • -N, --dry-run - 要求されたアクションをテストして表示しますが、実際には実行しません。
  • -y, --no-confirm - 確認を求めません。
  • -f, --freshen - 以前のバージョンのパッケージが存在する場合のみ、パッケージをインストールします。
  • -s, --service [service name] - 指定されたサービスからパッケージをインストールします。
  • -p, --pattern [pattern name] - 指定されたパターンのパッケージをインストールします。ただし、インストールされるのはパターンの必須パッケージ部分だけです。
  • --entire-bundle [bundle name] […] - 指定されたバンドルからすべてのパッケージをインストールします。バンドルは1つまたは複数指定できます。
  • --ignore-dependency - 依存関係をチェックしません。依存パッケージはスキップされ、パッケージのみがインストールされます。
  • -r, --regex-pattern <正規表現パターン> [<正規表現パターン>]- 指定された正規表現に一致する、すべてのパッケージをインストールします。

次の正規表現がサポートされています。

正規表現

機能

^abc

「abc」から始まる文字列に一致します。

[abc]

「a」、「b」、または「c」を含む文字列に一致します。

a*c

0回以上の「a」の後に「c」、「ac」、「aac」、「aaac」、または「c」が続く場合に一致します。

さらに、コマンドはインストールを正常に完了するための依存パッケージも一覧表示します。

list-updates (lu) [オプション] [バンドル名|サービス名] […]

指定されたバンドルおよびサービスに使用できる更新を表示します。更新の表示対象として、1つのバンドルまたはサービスを指定することも、複数のバンドルまたはサービスを指定することもできます。バンドルまたはサービスを指定しないと、使用できるすべての更新が表示されます。

次のオプションを受け入れます。

  • -t, --type [type] - 指定されたサービスタイプからの更新を一覧表示します。
lock-add (la) (name or pattern)[version]

パッケージロックルールを追加します。このコマンドは、指定されたパッケージをロックし、指定された正規表現または文字列に一致すると、アップグレードまたは削除されません。ワイルドカードパターンやバージョン番号の関係で、パッケージ名を個別に指定できます。バージョン番号は、一重または二重引用符で囲って指定してください。

関係演算子

機能

=

特定のパッケージバージョンのみをロックします。

<

指定されたバージョンより古いパッケージのバージョンをすべてロックします(指定したバージョンは除く)。

>

指定されたバージョンより新しいパッケージのバージョンをすべてロックします(指定したバージョンは除く)。

<=

指定されたバージョンより古いパッケージのバージョンをすべてロックします(指定したバージョンも含む)。

>=

指定したバージョンより新しいパッケージのバージョンをすべてロックします(指定したバージョンも含む)。

特定のバージョンのパッケージをインストールする場合、このコマンドはパッケージバージョンがロックされているかどうかを先に確認し、ロックされていない場合のみパッケージバージョンをインストールします。たとえば、パッケージ「X 1.7」より新しいすべてのバージョンがzac la X '>' 1.7コマンドを使用してロックされているとします。zac in X (1.9)コマンドを使用してX 1.9パッケージをインストールしようとすると、インストールは失敗します。

lock-delete (ld) (lock number) […]

番号で指定したパッケージロックを削除します。lock-list (ll)コマンドを使用して、各ロックの番号を見つけられます。

lock-list (ll)

パッケージロックを一覧表示します。

packagehistory (ph) [オプション] […]

ZENworksを使用して実行されるパッケージトランザクション履歴を一覧表示します。このコマンドはパッケージ名、日付、操作、バージョン、およびリリースを表示します。

次のオプションフラグを受け入れます。

  • -n, --search-name [package name] - パッケージ名で検索します。
  • -a, --search-action [action name] - アクション名で検索します。有効なアクション名は、None、Install、Removal、Upgradeです。
  • -d, --days-back [days] - 遡って調査する最大日数(デフォルトは30)。
  • -c, --clean-history - パッケージ履歴をクリアします。
  • -o, --search-operation [operation] - 実行される操作に基づいて検索します。実行される操作には、インストール、削除、またはアップグレードを指定できます。
remove (rm) [オプション] (package name) […]

指定されたパッケージを削除します。

次のオプションを受け入れます。

  • --entire-bundle [bundle name] - 指定されたバンドルからすべてのパッケージを削除します。
  • -N, --dry-run - 要求されたアクションをテストして表示しますが、実際には実行しません。
  • -y, --no-confirm - 確認を求めません。
  • -r, --regex-pattern <正規表現パターン> [<正規表現パターン>] - 指定された正規表現に一致する、すべてのパッケージを削除します。

次の正規表現がサポートされています。

正規表現

機能

^abc

「abc」から始まる文字列に一致します。

[abc]

「a」、「b」、または「c」を含む文字列に一致します。

a*c

0回以上の「a」の後に「c」、「ac」、「aac」、「aaac」、または「c」が続く場合に一致します。

さらに、このコマンドは、指定されたパッケージを正常に削除するための依存パッケージも一覧表示します。

rollback (ro) [オプション] [日付またはチェックポイント]

ロールバックの初期設定を設定している場合は、パッケージトランザクションを指定した日時までロールバックします。デフォルトで、ロールバックの初期設定は無効になっています。ロールバックの初期設定は、zac set rollback trueコマンドを実行して有効にすることができます。

特定のバージョンのパッケージにロールバックする場合は、そのバージョンのパッケージとその依存関係がサービスまたは割り当てられたバンドルの一部として利用できる必要があります。そのバージョンのパッケージまたはその依存関係が利用できない場合、ロールバックは失敗します。

また、このコマンドは、正常にロールバックするために必要な依存パッケージも一覧表示します。

次のオプションを受け入れます。

  • -d, --download-only - パッケージのダウンロードのみを実行します。
  • -N, --dry-run - 要求されたアクションをテストして表示しますが、実際には実行しません。
  • -y, --no-confirm - 確認を求めません。
  • -p, --package (package name) - ロールバックする必要があるパッケージ名です。
search (se) [オプション] [パターン]

指定されたパターンに一致するパッケージを検索します。引数が提供されない場合、すべてのパッケージが表示されます。このコマンドは、ソース名、ソースタイプ、パッケージ名、バージョン、およびアーキテクチャを表示します。

次のオプションを受け入れます。

  • -b, --bundle [bundle name] - 指定されたバンドル内のパッケージを検索します。
  • -d, --search-in-description - パッケージの説明内を検索します。パッケージ名は検索しません。
  • -i, --installed-only - インストールされたパッケージのみを表示します。
  • -u, --uninstalled-only - アンインストールされたパッケージのみを表示します。
  • -s, --service [service name] - 指定されたサービス内のパッケージを検索します。
  • -t, --type [service type] - 指定されたサービスタイプに基づいて、パッケージを検索します。
  • -p, --pattern [pattern name] - 利用可能なパターンを表示します。
  • --sort-by-bundle - 名前ではなく、バンドルでパッケージをソートします。デフォルトのソート方法はパッケージ名です。
  • --show-nevra - パッケージのNEVRA詳細を表示します。
update (up) [オプション] [バンドル名|サービス名] […]

インストールされたパッケージを更新します。パッケージの更新対象として、1つのバンドルまたはサービス名を指定することも、複数のバンドルまたはサービス名を指定することもできます。バンドルまたはサービス名が指定されない場合、すべてのパッケージが更新されます。

名前とアーキテクチャが同じだが、バージョンが異なるパッケージがインストールされている場合、上位バージョンのパッケージだけがアップグレードされます。

次のオプションを受け入れます。

  • -d, --download-only - パッケージのダウンロードのみを実行します。
  • -N, --dry-run - 要求されたアクションをテストして表示しますが、実際には実行しません。
  • -y, --no-confirm - 確認を求めません。
  • -t, --type [service-type] - 指定された外部サービスタイプからパッケージを更新します。
what-provides (wp) pattern

指定されたパターンに一致するライブラリ、プログラム、またはパッケージを提供するパッケージを表示します。*ワイルドカードパターンのみがサポートされています。

末尾がaのパッケージを表示する例:

zac wp *a

what-requires (wr) pattern

指定されたパターンに一致するライブラリ、プログラム、またはパッケージを要求するパッケージを一覧表示します。

aで始まるパッケージを表示する例:

zac wr a*

パッチ管理コマンド

patch-scan (ps)

デバイスの現在のパッチ署名(DAU)ファイルを使用して、パッチが適用されていないデバイスをスキャンします。その後、結果がサーバにアップロードされます。

パッチスキャンの実行例:

zac ps

patch-scan --quick (ps --quick)

サーバに最新スキャン結果をアップロードします。新たな検出スキャンは実行されません。

クイックパッチスキャンの実行例:

zac ps --quick

patch-scan --complete (ps --complete)

更新されたパッチ署名(DAU)ファイルを使用して、パッチが適用されていないデバイスをスキャンします。その後、結果がサーバにアップロードされます。

完全なパッチスキャンの実行例:

zac ps --complete

patch-apply-policy (pap)

すべてのパッチポリシーの最新バージョンを使ってデバイスを更新します。

パッチ適用ポリシーの実行例:

zac pap

patch-quarantine-release (pqr)

コマンドが検疫から実行されるデバイスで検疫済みパッチをリリースし、パッチポリシースケジュールまたは修復スケジュールのいずれかから、一度限りのインストールを試行できるようにします。

パッチ検疫リリースの実行例:

zac pq

ポリシーコマンド

policy-list (pl)

現在デバイスに強制的に適用されているポリシー(有効ポリシー)を一覧表示します。すべてのポリシー(有効ポリシーと有効でないポリシー)を一覧表示するには、--allオプションを使用します。

例:

zac pl

zac pl --all

policy-refresh (pr)

デバイスとユーザに割り当てられているすべてのポリシーを適用します。

例:

zac pr

登録コマンド

add-reg-key (ark) <登録キー>

指定したキーを使用してデバイスを登録します。キーによる登録は追加的です。デバイスが以前キーで登録されていて、そのデバイスを新しいキーで登録する場合、デバイスは、両方のキーに関連付けられているすべてのグループの割り当てを受け取ります。

例:

zac ark キー12

register (reg) [-k <key>] [-u <ユーザ名> -p <パスワード] <ZENworksサーバアドレス:ポート>

デバイスを管理ゾーンに登録します。このコマンドを実行するには、デバイスの登録を試みているフォルダで、デバイスの作成/削除権限を持っている必要があります。

例:

zac reg -k キー1 https://123.456.78.90

zac reg -k key1 https://zenserver.novell.com:8080

ポート番号は、ZENworksサーバが標準HTTPポート(80)を使用していない場合にのみ必要です。ユーザ名とパスワードが指定されていない場合は、指定するようにプロンプトが表示されます。

メモ:対応するデバイスオブジェクトがサーバ上にすでに存在し、そのデバイスオブジェクトで更新が発生した場合は、-kオプションは適用されません。

reregister (rereg)[-u <ユーザ名> -p <パスワード>] <新規GUID>

デバイスを現在のゾーンに登録し、既存のデバイスオブジェクトのGUIDを割り当てます。現在関連付けられているデバイスオブジェクトは削除されます。このコマンドを実行するには、デバイスの再登録を試みているフォルダで、デバイスの作成/削除権限を持っている必要があります。

たとえば、ハードドライブの交換後にデバイスのイメージを作成した場合、デバイスには新しいGUIDが与えられる可能性があります。しかし、reregisterコマンドを使用すれば、ハードドライブを交換する前に同じGUIDを割り当てることができます。

例:

再登録してユーザ名とパスワードを指定する

zac reregister -u myuser -p mypassword eaa6a76814d650439c648d597280d5d4

再登録して、ユーザ名とパスワードを入力するようプロンプトを表示する

zac reregister eaa6a76814d650439c648d597280d5d4

unregister (unr) [-f] [-s] [-a] [-u <ユーザ名> -p <パスワード>]

管理ゾーンからデバイスの登録を削除します。このコマンドを実行するには、デバイスの登録解除を試みているフォルダで、デバイスの作成/削除権限を持っている必要があります。

例:

サーバに接続できないときに、強制的にローカルでデバイスを登録解除する場合:

zac unr -f -u myuser -p mypassword

ローカルで登録解除して、ユーザ名とパスワードのプロンプトを抑止する場合:

zac unr -s

非同期で登録解除するには、-aオプションを使用します。このオプションを使用すると、サーバによってデバイスが非同期で削除されます。

-a、-f-u、および-pパラメータはオプションです。-uおよび-pパラメータを指定しないと、ユーザ名とパスワードを入力するよう求められます。-aオプションを指定した場合、ZENworksサーバによって登録解除コールが速やかに返されますが、データベースからのデバイスオブジェクトの削除は、後で非同期で実行されます。デバイス削除が完了していないのにデバイスの登録を再度試行した場合、ZENworksサーバがエラーを表示します。データベース内のデバイスに大量のデータが関連付けられている場合、デバイスの削除に長時間かかることがあります。サーバ上での実際のデバイス削除が長時間かかるため、エージェントの登録解除コマンドがタイムアウトする場合は、-aオプションを使用してください。

メモ:UNRコマンドを使用すると、データベースが過度に使用される可能性があります。これは、次のいずれかの理由による場合があります。

  • サーバ上でUNRコマンドが実行されている。

  • ゾーンに多数の管理対象デバイスが含まれている。

  • 管理対象デバイスに膨大な量の履歴がある。

  • パッチ管理が有効である。

reestablish-trust (retr) [-u <ユーザ名> -p <パスワード>]

現在の管理ゾーンとの信頼を再確立します。使用するユーザ名とパスワードはゾーン管理者のものであることが必要です。

例:

zac retr -u myuser -p mypassword

-uおよび-pパラメータはオプションです。-uおよび-pパラメータを指定しないと、ユーザ名とパスワードを入力するよう求められます。

サテライトの役割コマンド

import-satellite-cert(isc)[-pk <private-key.der>] [-c <signed-server-certificate.der>] [-ca <signing-authority-public-certificate.der>] [-ks <keystore.jks>] [-ksp <keystore-pass-phrase>] [-a <signed-cert-alias>] [-ks <signed-cert-passphrase>] [-u username] [-p password] [-rc]

外部署名証明書を使用してサテライトデバイスを設定します。

  • rc - 再設定を求めるプロンプトが管理者に表示されないよう、サテライトサーバの再設定を確認します。

各サテライトには、独自のサーバ証明書と秘密鍵が必要です。外部証明書の生成の詳細については、『ZENworksサーバインストールガイド』を参照してください。

remint-satellite-cert (rsc)

サテライトサーバのSSL証明書を再作成して、Jetty Webサーバを再設定します。

例: zac rsc

satellite-cachecfg (satcfg)

キャッシュからサテライト役割を読み込みます。

例:

zac satcfg

satellite-clearcache (satcc)

キャッシュからサテライト設定情報を消去します。

例:

zac satcc

satellite-refreshcfg (satrc)

サテライト役割を更新します。

例:

zac satrc

satellite-roles (satr)

現在のサテライト役割とその状態を報告します。

例:

zac satr

imgsatserver status (iss status)

現在のステータス、PXEサービスステータス、イメージファイル、イメージング統計を含む、デバイスのイメージング役割のプロパティを表示します。

現在のステータス: デバイスが現在、イメージング操作を実行するように環境設定されているかどうか表示します。デバイスがイメージングの役割を持つサテライトになると、現在のステータスはアクティブになります。

PXEサービスステータス: Proxy DHCP Serviceがデバイスで有効になっているかどうか表示します。

PXE要求: イメージングサーバが前回起動されてからイメージングサーバが受信した各種イメージング要求の数。これには、失敗した要求、拒否された要求、および他のイメージングサーバを参照した要求の数も含まれています。ソース、タイプ、日時、結果などの各要求に関する情報は、イメージングサーバにログされます。

送信したイメージ: イメージングサーバが前回起動されてから、イメージングサーバがイメージングクライアントに送信したイメージの数。この数に含まれるのは、このイメージングサーバから取得されたイメージのみです。

受信したイメージ: イメージングサーバが前回起動されてから、イメージングサーバが受信して、保存した新しいイメージの数。これには、クライアント参照を通じて受信されたイメージが含まれます。

例:

zac iss status

ステータスコマンド

agent-properties (agp)

ZENworks Agentについての情報を提供します。次のフィールドにはZENworks Agentに関する情報が記載されています。

デバイスアドレス。 デバイスのIPアドレスです。

デバイス名。 デバイスのコンピュータ名。

デバイス状態。 デバイスの状態:管理対象、未管理、廃棄、または不明。不明の状態はエラーの場合に限り表示されます。

サーバとの前回の接続。 ZENworks AgentがZENworksサーバと最後に通信した時刻。

サーバとの次回の接続。 ZENworks AgentがZENworksサーバと通信する予定の時刻。

プライマリユーザ。 現在ログインしているユーザ。

例:

zac agp

zac agent-properties

cache-clear (cc)

デバイスのZENworksキャッシュをクリアします。これにより、キャッシュデータベースのすべてのエントリと、これらのエントリに関連付けられたキャッシュファイルが削除されます。

例:

zac cc

info-collect (zeninfo) [<ターゲットファイル>]

キャッシュデータ、環境設定データ、デバッグログ、製品インストール情報、更新時間、ステータスイベント、および基本システム情報を含むZENworksサポート情報を収集します。情報はzipファイルにパッケージ化され、指定した場所に保管されます。場所を指定しない場合は、${TMPDIR}\zeninfo-${DateTime}.zipが使用されます。管理対象デバイスで問題が発生している場合は、Micro Focus Supportが、問題解決に役立てるためにこのコマンドを実行し、結果のzipファイルをMicro Focusに送信するよう依頼することがあります。

zeninfoプロセスをバックグラウンドで実行するには、次のコマンドを実行します。

zac zeninfo /tmp/zeninfo/ & echo $!> /tmp/zeninfo/zeninfo.pid

zeninfoプロセスを停止するには、次のコマンドを実行します。

kill `cat /tmp/zeninfo/zacinfo.pid`

refresh (ref)[general [bypasscache] | partial [bypasscache] | bypasscache]

一般更新または部分更新を呼び出して、すべての登録と環境設定を更新します。

bypasscacheを使用して、更新中にサーバキャッシュからデータが使用されないようにします。このオプションはテストまたはトラブルシューティングに有効です。

例:

zac ref general bypasscache

zac ref partial bypasscache

zac ref bypasscache

zenhttp-status(zhs)

登録ハンドラのポートとタグを一覧表示します。

例:

zac zhs

zone-config (zc)

デバイスが環境設定情報を求めてアクセスしているZENworksサーバの情報を表示します(設定サーバ)。または、設定サーバについての情報を一覧表示します。

例:

zac zc

get-settings (gs) <キー>

設定は更新のたびに設定モジュールからローカルキャッシュにダウンロードされます。これは指定されたキーに関連付けられている有効な設定を返します。

例:

zac gs キー1

有効なZENworks設定キーはすべて、/var/opt/novell/zenworks/cache/zmd/settingsディレクトリに保存されます。

リモート管理設定を一覧表示する例:

zac gs RemoteManagement

statussender (sts)

このコマンドは、プライマリサーバにステータス情報をロールアップします。前回ステータスがロールアップされてから更新された情報をロールアップするか、完全なステータス情報をロールアップすることができます。

例:

最後に成功したステータスロールアップ以降に更新されたステータス情報をロールアップするには:

zac sts rollup

完全なステータス情報をロールアップするには:

zac sts rollup full