zac - Windows管理対象デバイスにインストールされて実行されるMicro Focus ZENworks Agentのコマンドライン管理インタフェースです。
zac command options
zacユーティリティは、ソフトウェアバンドルのインストールと削除、ポリシーの適用、およびデバイスの登録と登録解除など、ZENworks管理デバイス上でコマンドライン管理機能を実行します。
ほとんどのコマンドには、長い形式と短い形式があります。
長い形式: add-reg-key
短い形式: ark
両方の形式が使用できる場合、コマンドは以下のように表示されます。
add-reg-key (ark)引数
コマンドを使用する場合は、長い形式または短い形式のいずれかのみを入力します。
zac add-reg-key引数
zac ark引数
引数は必須にもオプションにもできます。必須引数は、山括弧で囲まれます(<引数>)。オプションの引数は角括弧で囲まれます([引数])。引数にスペースを含める場合には、次のように引用符で囲みます。
zac ark "arg 1"
有効化された認証サテライトを再設定します。
例:
設定ファイルをサーバから取得する場合:
zac asr -t config
CASA署名証明書を再設定する場合:
zac asr -t casa
サテライト全体を再設定する場合:
zac asr -t all -u Administrator -p パスワード
ユーザ名とパスワードが必要な場合、コマンドラインで指定しないと入力を求められます。
Jetty Webサーバを再設定します。
Jetty Webサーバを再設定する場合:
zac ssr -t jetty -u Administrator -p password
外部署名証明書を使用してサテライトデバイスを設定します。
rc - 管理者に対して再設定が要求されないように、サテライトサーバの再設定を確認します。
指定したバンドルをインストールします。利用可能なバンドルと、その表示名のリストを取得するには、bundle-listコマンドを使用します。
例:
zac binバンドル1
指定したバンドルを起動します。利用可能なバンドルと、その表示名のリストを取得するには、bundle-listコマンドを使用します。
表示名に基づいたバンドルの起動例:
zac blnバンドル1
表示名に基づいてバンドルを起動し、起動アクションが失敗した場合の自己回復設定をオフ (デフォルトでは自己回復がオンの状態) にした例:
zac blnバンドル1 -noSelfHeal
デバイスおよびログインユーザに割り当てられているバンドルのリストを表示します。
例:
zac bl
指定したバンドルのステータス、バージョン、GUID、および要件情報を表示します。利用可能なバンドルと、その表示名のリストを取得するには、bundle-listコマンドを使用します。
例:
zac blnバンドル1
指定されたバンドルの情報を更新します。
例:
zac brバンドル1
指定したバンドルをアンインストールします。インストールされたバンドルと、その表示名のリストを取得するには、bundle-listコマンドを使用します。
例:
zac buバンドル1
インストールされたバンドル(bundle display nameで指定されたもの)を検証して、削除されたり壊れたりしたものがないことを確認します。インストールされたバンドルと、その表示名のリストを取得するには、bundle-listコマンドを使用します。
例:
zac bvバンドル1
既知のZENworksサーバごとに公開鍵証明書情報を一覧表示するか、デバイスの信頼するストアに信頼するルート証明書を追加します。ファイルは、ASN.1 DERフォーマットにすることも、----BEGIN CERTIFICATE----と----END CERTIFICATE--で区切ってBase64エンコードすることもできます。
例:
既知のZENworksサーバごとに証明書を一覧表示するには、次のコマンドを実行します。
zac ci
デバイスの信頼するストアに信頼するルート証明書を追加するには、次のコマンドを実行します。
zac ci c:\certs\mytrustcacert.der -u myuser -p mypassword
再作成リポジトリにコピーされたサーバ証明書とキーファイルが有効かどうかを確認し、結果をサーバに更新します。
コレクションの役割の状態と設定を表示します。
例:
collection-point [wake]
wake - コレクションを実行するモジュール(インベントリ、MDステータス、メッセージ送信側)を起動します。
サテライトデバイス上の孤立したファイルを検索して、親コレクションサーバにロールアップするか、またはロールアップ済みの場合は削除します。
このコマンドは%zenworks_home%\work\collectionの下のフォルダにファイルリストを構築し、コレクション統計データベースの各エントリの元のアップロード情報を検索しようとします。
データベースにファイルのエントリがある場合は、ファイルがロールアップされていないことを示し、ファイルをロールアップします。エントリにファイルがロールアップ済みであることが示されている場合は、サテライトデバイスのファイルを削除します。データベースにファイルのエントリがない場合は、ファイルをロールアップします。このコマンドは、アップロードまたは削除されなかったファイルのリストも表示します。
このコマンドを実行する前に、zac crwコマンドを実行して保留中のファイルを親サーバに送信する必要があります。
例:
zac cuo
各ファイルのチェックサムを計算することによって、サテライトのコンテンツを検証します。
オプションのログファイルには、チェックサム比較結果の詳細が記録されます。
例:
zac cchk -l:"C:\Program Files\Novell\ZENworks\logs\cchk.log"
このCDPでのコンテンツIDとその同期状態のリストを、プライマリサーバが想定しているものと比較します。
次のオプションを使用できます。
例:
zac cvc -l:"C:\Program Files\Novell\ZENworks\logs\cvc.log"
content-pathで指定されたディレクトリから失われたコンテンツをインポートし、log-pathで指定されたファイルにログします。
例:
zac cic c:\import_source_directory -l:"C:\Program Files\Novell\ZENworks\logs\cic.log"
コンテンツ配布ポイントワーカースレッドを起動します。次のいずれかのオプションを使用できます。
例:
zac cdp
zac cdp replicate
このコマンドは、エージェントがサテライトとして昇格されている場合のみ、適用できます。
正常にステータスがロールアップされた後に更新されたステータスを、MDStatusデータベースにロールアップします。デフォルトでは、ステータス送信側が5分ごとにステータスを自動的にロールアップします。
MDStatusデータベースを使用して、管理対象デバイスからZENworksサーバにバンドルとポリシーステータスをロールアップします。
イメージ取得の準備のために、ファイルシステム内で、ワークステーションGUIDの表示、削除、または復元を行います。
次に例を示します。
GUID値を表示する場合:
zac fsg
ファイルシステムからGUIDを削除し、conninfo.datも削除する場合:
zac file-system-guid -d
ファイルシステムにGUIDを復元する場合:
zac file-system-guid -r
GUID値を表示する場合:
zac fsg
インベントリスキャンを実行します。またはコレクションデータフォームを開きます。
例:インベントリスキャンを実行する
zac inv scannow
例:コレクションデータフォームを開く
zac inv cdf
例: フルスキャンを実行する
zac inv -f scannow
設定場所を表示します。設定場所によって、認証、設定、コンテンツ、およびコレクションのためにデバイスが接続するZENworksサーバが指定されます。
例:
zac config-location
zac cl
既存の場所を編集します。
<場所名>:場所の名前を指定します。
次のオプションを受け入れます。
IPv4: この場所のデバイスが、IPv6 URLでの通信を試みる前にIPv4 URLを使用してサーバと通信するようにするには、IPv4を指定します。
IPv6: IPv4 URLでの通信を試みる前に、この場所のデバイスがIPv6 URLを使用してサーバと通信するようにするには、IPv6を指定します。
ZENworks Agentのロガーの設定を変更または表示します。
次のオプションを使用できます。
ログファイルをリセットする例:
zac logger resetlog
現在のログレベルを表示する例:
zac logger level
ログレベルをDEBUG以上に設定する例:
zac logger level DEBUG
ワークステーションOSまたは指定されたバージョン文字列に関連付けられているostargetレコードを表示します。
例:
ワークステーションのバージョン文字列と対応するostarget情報を表示するには:
zac ostarget
特定のバージョン文字列の対応するostarget情報を表示するには:
zac ostarget "Windows XP Professional Service Pack 2 (ビルド2600)"
デバイスの現在のパッチ署名(DAU)ファイルを使用して、パッチが適用されていないデバイスをスキャンします。その後、結果がサーバにアップロードされます。
パッチスキャンの実行例:
zac ps
サーバに最新スキャン結果をアップロードします。新たな検出スキャンは実行されません。
クイックパッチスキャンの実行例:
zac ps --quick
すべてのパッチポリシーの最新バージョンを使ってデバイスを更新します。
パッチ適用ポリシーの実行例:
zac pap
コマンドが検疫から実行されるデバイスで検疫済みパッチをリリースし、パッチポリシースケジュールまたは修復スケジュールのいずれかから、一度限りのインストールを試行できるようにします。
パッチ検疫リリースの実行例:
zac pqr
現在デバイスに強制的に適用されているポリシー(有効ポリシー)を一覧表示します。すべてのポリシー(有効ポリシーと有効でないポリシー)を一覧表示するには、--allオプションを使用します。
例:
zac pl
zac pl --all
デバイスとユーザに割り当てられているすべてのポリシーを適用します。
例:
zac pr
指定したキーを使用してデバイスを登録します。キーによる登録は追加的です。デバイスが以前キーで登録されていて、そのデバイスを新しいキーで登録する場合、デバイスは、両方のキーに関連付けられているすべてのグループの割り当てを受け取ります。
例:
zac ark キー12
デバイスを管理ゾーンに登録します。
このコマンドを実行するには、デバイスの登録を試みているフォルダで、デバイスの作成/削除権限を持っている必要があります。
次のオプションを使用できます。
例:
zac reg -k キー1 https://123.456.78.90
zac reg -k key1 -u administrator -p novell https://zenserver.novell.com:8080
ポート番号は、ZENworksサーバが標準HTTPポート(80)を使用していない場合にのみ必要です。ユーザ名とパスワードを指定しなかった場合には、入力するように求められます。
デバイスを現在のゾーンに登録し、既存のデバイスオブジェクトのGUIDを割り当てます。現在関連付けられているデバイスオブジェクトは削除されます。
このコマンドを実行するには、デバイスの再登録を試みているフォルダで、デバイスの作成/削除権限を持っている必要があります。
たとえば、ハードドライブの交換後にデバイスのイメージを作成した場合、デバイスには新しいGUIDが与えられる可能性があります。しかし、reregisterコマンドを使用すれば、ハードドラウブを交換する前にデバイスが持っていたGUIDを割り当てることができます。
例:
再登録してユーザ名とパスワードを指定する
zac reregister -u myuser -p mypassword eaa6a76814d650439c648d597280d5d4
再登録して、ユーザ名とパスワードを入力するようプロンプトを表示する
zac reregister eaa6a76814d650439c648d597280d5d4
メモ:対応するデバイスオブジェクトがサーバ上にすでに存在し、そのデバイスオブジェクトで更新が発生した場合は、-gと-kオプションは適用されません。
管理ゾーンからデバイスの登録を削除します。
このコマンドを実行するには、デバイスの登録解除を試みているフォルダで、デバイスの作成/削除権限を持っている必要があります。
例:
サーバに接続できないときに、強制的にローカルでデバイスを登録解除する場合:
zac unr -f -u myuser -p mypassword
ローカルで登録解除して、ユーザ名とパスワードのプロンプトを抑止する場合:
zac unr -s
非同期で登録解除するには、-aオプションを使用します。このオプションを使用すると、サーバによってデバイスが非同期で削除されます。
-a、-f、-u、および-pパラメータはオプションです。-uおよび-pパラメータを指定しないと、ユーザ名とパスワードを入力するよう求められます。-fパラメータはZENworksデータベースを無視し、強制的にローカルでデバイスを登録解除します。このオプションは、デバイスオブジェクトがZENworksデータベースからすでに削除済みか、またはデバイスがデータベースに接続できない場合にのみ必要です。-aオプションを指定した場合、ZENworksサーバによって登録解除コールが速やかに返されますが、データベースからのデバイスオブジェクトの削除は、後で非同期で実行されます。デバイス削除が完了していないのにデバイスの登録を再度試行した場合、ZENworksサーバがエラーを表示します。データベース内のデバイスに大量のデータが関連付けられている場合、デバイスの削除に長時間かかることがあります。サーバ上での実際のデバイス削除が長時間かかるため、エージェントの登録解除コマンドがタイムアウトする場合は、-aオプションを使用してください。
メモ:UNRコマンドを使用すると、データベースが過度に使用される可能性があります。これは、次のいずれかの理由による場合があります。
サーバ上でUNRコマンドが実行されている。
ゾーンに多数の管理対象デバイスが含まれている。
管理対象デバイスに膨大な量の履歴がある。
パッチ管理が有効である。
現在の管理ゾーンとの信頼を再確立します。使用するユーザ名とパスワードはゾーン管理者のものであることが必要です。
例:
zac retr -u myuser -p mypassword
-uおよび-pパラメータはオプションです。-uおよび-pパラメータを指定しないと、ユーザ名とパスワードを入力するよう求められます。
Zアイコンがない場合でも、管理対象デバイスからのリモート管理セッションを要求します。このコマンドは、11.3.1以降のバージョンの管理対象デバイスで使用できます。
例:
zac request-remote-session
zac rrs
デバイスのZENworksキャッシュをクリアします。これにより、キャッシュデータベースのすべてのエントリと、これらのエントリに関連付けられたキャッシュファイルが削除されます。
例:
zac cc
メモ:ZENworks管理者がZENworks Agentのセルフディフェンス機能を有効にしている場合、zac ccコマンドを実行する前に、上書きパスワードを入力する必要があります。上書きパスワードを入力しないと、次のメッセージが表示されます。
You do not have permission to clear the cache. Please contact your ZENworks administrator.
ZENworks管理者から上書きパスワードを入手してください。上書きパスワードが設定されていない場合、コマンドを使用するには、ZENworks管理者が上書きパスワードを設定する必要があります。パスワードを受け取ったら、次の操作を実行します。
システムトレイのZENworksアイコン([Z]アイコン)をダブルクリックし、エージェント(ステータスの下にあります)をクリックし、エージェントセキュリティ設定セクションのポリシーの上書きリンクをクリックをクリックして、[バージョン情報]ボックスを表示します。
ポリシーの上書きをクリックし、上書きパスワードを入力して、上書きをクリックします。
コマンドラインプロンプトに移動し、zac ccコマンドを実行します。
キャッシュが正常にクリアされたら、[バージョン情報]ボックスに戻り、ポリシーのロードをクリックして、パスワードの上書きを無効にします。
ZENworks Iconのプロパティページに表示されるHTMLページを、指定したターゲットディレクトリのファイルに出力します。
例:
zac dpp c:\temp
設定は更新のたびに設定モジュールからローカルキャッシュにダウンロードされます。これは指定されたキーに関連付けられている有効な設定を返します。
例:
zac gs キー1
すべての有効なZENworks設定のキーは、%ZENWORKS_HOME%\cache\zmd\settingsディレクトリに保存されます。
リモート管理設定を一覧表示する例:
zac gs RemoteManagement
一般更新を呼び出してすべてのバンドル、ポリシー、登録、環境設定を更新します。部分更新を呼び出して、すべてのポリシー、登録、環境設定を更新します。
bypasscacheを使用して、更新中にサーバキャッシュからデータが使用されないようにします。このオプションはテストまたはトラブルシューティングに有効です。
例:
zac ref general bypasscache
zac ref partial bypasscache
ZENworksサーバに直接接続する代わりに、接続するプロキシを指定します。
オプションは次のとおりです。
例:
IPv4:
zac sp 123.456.78.90:2349 administrator novell
zac sp /default 123.456.78.90:2349
zac sp /clear
IPv6:
zac sp /ipv6 [2001:db8:0:1:1:1:1:1]:2349 administrator novell
zac sp /default /ipv6 [2001:db8:0:1:1:1:1:1]:2349
zac sp /clear /ipv6
ユーザ名とパスワードを指定していない場合は、それらの入力を求められます。
このデバイスに割り当てられたプロキシ作業について、管理ゾーンに対してクエリを実行します。
例:
zac wpr
登録ハンドラのポートとタグを一覧表示します。
例:
zac zhs
このコマンドは、エージェントがサテライトとして昇格される場合にのみ適用されます。
キャッシュデータ、環境設定データ、デバッグログ、製品インストール情報、更新時間、ステータスイベント、および基本システム情報を含むZENworksサポート情報を収集します。情報はzipファイルにパッケージ化され、指定した場所に保管されます。場所を指定しないと、Windowsの場合は${TEMP}\zeninfo-${DateTime}.zip、Linuxの場合は${TMPDIR}\zeninfo-${DateTime}.zipが使用されます。管理対象デバイスで問題が発生している場合は、Micro Focus Supportが、問題解決に役立てるためにこのコマンドを実行し、結果のzipファイルをMicro Focusに送信するよう依頼することがあります。
次のオプションを使用できます。
zeninfoコマンドは、ローカル管理者が実行できます。ローカル管理者以外がこのコマンドを実行すると、管理者の資格情報を入力するようにシステムから求められます。 または、AllowZenInfoWithoutAdminPwd文字列の値をTrueに設定することもできます。このように設定すると、任意のユーザがzeninfoコマンドを実行可能になります。AllowZenInfoWithoutAdminPwd文字列の値を設定するには、次の手順に従います。
レジストリエディタを開きます。
HKLM\Software\Novell\ZCM\に移動します。
AllowZenInfoWithoutAdminPwd文字列の値をTrueに設定します。
警告:AllowZenInfoWithoutAdminPwd文字列の値をTrueに設定すると、ローカル管理者以外のユーザも、取り扱いに細心の注意が必要なZENworks Configuration Management設定および環境設定情報を見ることが可能になります。
デバイスが環境設定情報を求めてアクセスしているZENworksサーバの情報を表示します(設定サーバ)。または、設定サーバについての情報を一覧表示します。
例:
zac zc
zac zc -l
このコマンドは、プライマリサーバにステータス情報をロールアップします。前回ステータスがロールアップされてから更新された情報をロールアップするか、完全なステータス情報をロールアップすることができます。
例:
最後に成功したステータスロールアップ以降に更新されたステータス情報をロールアップするには:
zac sts rollup
同じスレッド上のステータス情報をロールアップするには
zac sts rollup syn
完全なステータス情報をロールアップするには:
zac sts rollup full
メモ:ZENworks 2020以降のリリースから、zac bsrコマンドが廃止されました。zac stsコマンドを実行して、バンドルステータス情報をロールアップします。
システム更新がデバイスに割り当てられている場合、そのシステム更新を取得します。
管理対象デバイス上のZENworks Endpoint Security Managementキャッシュをリセットします。