リモートコントロールセッションの管理
ZfD 4では、管理対象ワークステーションをリモートから制御できます。リモートコントロール機能を使用すると、ユーザ支援を提供し、ワークステーションの問題解決を手助けすることができます。リモートコントロール接続を確立することで、リモートオペレータは管理対象ワークステーションを参照するだけでなく制御することもできるようになります。
リモートコントロールセッションは、次のタスクを実行することで、効果的に管理できます。
[Viewing]ウィンドウの表示の制御
管理対象ワークステーションの表示は、[Viewing]ウィンドウのコントロールオプションを使用して制御します。
コントロールオプションを有効にする:
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[Viewing]ウィンドウの左上隅にある[Remote Management Agent]アイコンをクリックします。
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[Configure]をクリックします。
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リモートセッションのために有効にするコントロールオプションを選択します。
次の表は、[Viewing]ウィンドウの表示のコントロールに使用できるオプションについての説明です。
[Warn Before Screen Blanking] |
管理対象ワークステーションの画面が消去される前に、そのことを管理コンソールのユーザに通知します。 |
[Enable Accelerator Keys] |
管理コンソールのアクセラレータキーを有効にして、リモートセッション中にデフォルトのアクセラレータキーシーケンスを変更できるようにします。 |
[16 Color Mode] |
Remote Managementセッション中に、管理対象ワークステーションで16色のカラーパレットを使用するように強制します。これにより、Remote Managementのパフォーマンスが向上します。 このオプションは、低速のWANでRemote Managementセッションを実行している場合にのみ使用してください。 |
[Hide Wallpaper] |
管理対象ワークステーションに表示されている壁紙を非表示にします。デフォルトではこのオプションが有効にされています。リモートコントロールセッションまたはリモートビューセッション中に管理対象ワークステーションの壁紙を表示する場合は、このオプションを無効にします。 |
[System Key Pass] |
管理コンソール上の<Alt>キーシーケンスをWindows NT/2000/XPのリモートワークステーションに渡します。 リモートビューセッション中は、[System Key Pass-Through]オプションが有効になっていません。 |
[Network Type] |
管理対象ワークステーションがLAN上にある場合は、[Fast Links]オプションを選択すると、Remote Managementのパフォーマンスが向上します。 管理対象ワークステーションがダイヤルアップで接続されている場合は、[Slow Links]オプションを選択すると、Remote Managementのパフォーマンスが向上します。 |
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コントロールパラメータの設定を保存するには、[Save on Exit]チェックボックスをオンにします。
保存された設定は、次のリモートコントロールセッションにも適用されます。
[Viewing]ウィンドウのアクセラレータキーの使用
[Viewing]ウィンドウの表示を制御するためのアクセラレータキーを使用できます。各アクセラレータキーオプションには、デフォルトのアクセラレータキー操作が割り当てられています。[Accelerator Keys]ダイアログボックスの各アクセラレータキーオプションの[Edit]フィールドにデフォルトのキー操作が表示されます。デフォルト操作を変更する場合には、カスタムのアクセラレータキー操作を定義できます。詳細については、アクセラレータキーのカスタムシーケンスの定義を参照してください。
アクセラレータキーオプションを有効にする:
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[Viewing]ウィンドウの左上隅にある[Remote Management Agent]アイコンをクリックします。
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[Configure]をクリックします。
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[Enable Accelerator Keys]を選択します。
[Accelerator Keys]ダイアログボックスを開く:
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[Viewing]ウィンドウの左上隅にある[Remote Management Agent]アイコンをクリックします。
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[Accelerator Keys]をクリックします。
次の表は、[Viewing]ウィンドウの表示の制御に使用できるアクセラレータキーのオプションについての説明です。
[Full Screen Toggle] |
<Ctrl>+<Alt>+<M> |
管理コンソールおよび管理対象ワークステーションの設定が類似している場合のみ使用できます。 [Viewing]ウィンドウのサイズを、ウィンドウの境界線を表示せずに画面のサイズに変更します。 |
[Refresh Screen] |
<Ctrl>+<Alt>+<R> |
[Viewing]ウィンドウをリフレッシュします。 |
[Restart Viewer] |
<Ctrl>+<Alt>+<T> |
管理対象ワークステーションとの接続を再確立します。 |
[Accelerator Keys Enable] |
<Ctrl>+<Alt>+<A> |
デフォルトのアクセラレータキー操作を変更できます。 |
[Stop Viewing] |
<左Shift>+<Esc> |
[Viewing]ウィンドウを閉じます。 |
[Configure Dialog] |
<Alt>+<M> |
[Control Parameters]ダイアログボックスを開きます。 |
[Accelerator Keys Dialog] |
<Alt>+<A> |
[Accelerator Keys]ダイアログボックスを開きます。 |
[System Key Pass] |
<Ctrl>+<Alt>+<S> |
管理コンソール上での<Alt>キーシーケンスを管理対象ワークステーションに渡します。 |
[Full Screen Polling] |
<Ctrl>+<P> |
画面全体の情報をスキャンし、それを描画します。 |
[Mouse/KB Lock] |
<Ctrl>+<L> |
管理対象ワークステーションのキーボードとマウスをロックします。 |
[Screen Blanking] |
<Ctrl>+<B> |
管理対象ワークステーションの画面を消去します。 |
[CTRL+ALT+DEL] |
<Ctrl>+<D> |
[GENA]画面を開きます。 |
[Start] |
<Ctrl>+<S> |
Windows NT/2000/XPのワークステーションに[スタート]メニューを開きます。 |
[Application Switcher] |
<Ctrl>+<T> |
管理対象ワークステーション上のアプリケーションを切り替えます。 |
[Viewing]ウィンドウのツールバーボタンの使用
次の表は、[Viewing]ウィンドウのツールバーオプションについての説明です。
[Screen Blanking] |
<Ctrl>+<B> |
セキュリティの設定で[Allow Blanking User's Screen]オプションが有効になっている場合のみ表示されます。 管理対象ワークステーションの画面を消去します。リモートオペレータがこのオプションを選択すると、管理対象ワークステーションの画面が黒くなり、管理対象ワークステーション上でリモートオペレータが実行する操作が、管理対象ワークステーションのユーザ側からは見えなくなります。 一部のディスプレイアダプタは、この機能を使用することができません。この機能をサポートしていないディスプレイアダプタのリストについては、ZfD Readmeを参照してください。 |
[Mouse and Keyboard Lock] |
<Ctrl>+<L> |
管理対象ワークステーションのキーボードとマウスをロックします。リモートオペレータがこのオプションを選択すると、管理対象ワークステーションのユーザは、管理対象ワークステーション上のキーボードとマウスを使えなくなります。 |
[System Start] |
<Ctrl>+<S> |
<Ctrl>+<Esc>のキー操作を管理対象ワークステーションに送信します。 Windows 98/NT/2000/XPのワークステーションにある[スタート]ボタンでタスクバーを開きます。 |
[Application Switcher] |
<Ctrl>+<T> |
<Alt>-<tab>のキー操作を管理対象ワークステーションに送信します。 管理対象ワークステーション上のアプリケーションを切り替えます。このオプションをオンにした場合は、管理コンソール上の<Tab>キーのみを押してアプリケーションを選択し、その後でボタンをオフにする必要があります。 |
[System Key Pass Through] |
<Ctrl>+<Alt>+<S> |
システムキーパスをオンまたはオフに設定します。 管理コンソール上での<Alt>キー操作を管理対象ワークステーションに渡します。 |
[Control+Alt+Del] |
<Ctrl>+<D> |
<Ctrl>+<Alt>+<Del>のキー操作を管理対象ワークステーションに送信します。 [Security]ウィンドウをWindows NT/2000/XPの管理対象ワークステーションに表示します。 |
[Refresh] |
<Ctrl>+<Alt>+<R> |
<Ctrl>+<Alt>+<R>のキー操作を管理対象ワークステーションに送信します。 [Viewing]ウィンドウをリフレッシュします。 |
[Full Screen Polling] |
<Ctrl>+<P> |
<Ctrl>+<P>のキー操作を管理対象ワークステーションに送信します。 画面全体の情報をスキャンし、それを描画します。 |
デフォルトのキーシーケンスを使用しない場合は、キーのカスタムシーケンスを定義できます。詳細については、アクセラレータキーのカスタムシーケンスの定義を参照してください。
管理対象ワークステーション上の壁紙の有効化
リモートオペレータがリモートコントロールセッションを開始したときは、管理対象ワークステーションのデスクトップに表示されていた壁紙が非表示になります。この機能は、管理コンソールからの要求に対する管理対象ワークステーションからの応答時間を短縮するためのもので、壁紙を非表示にすることにより、ネットワーク上に生じるトラフィックが軽減されます。
このオプションのコントロールパラメータは、デフォルトの設定を変更して、管理対象ワークステーションに壁紙を表示できるように設定することもできます。リモートコントロールセッションを終了すると、非表示にされていた壁紙が復元されます。
管理対象ワークステーションの非表示にされている壁紙を有効にする:
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[Viewing]ウィンドウの左上隅にある[Remote Management Agent]アイコンをクリックし、[Configure]をクリックします。
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[Hide Wallpaper]オプションの選択を解除します。
高速リンクまたは低速リンクでのリモートコントロールパフォーマンスの向上
強化された圧縮機能を使用することにより、特に低速リンクの場合のリモートコントロールのパフォーマンスが向上されています。
低速リンクまたは高速リンクにおけるリモートコントロールセッション中のパフォーマンスはネットワークトラフィックの影響を受けます。応答時間を短縮するために、次の手順を1つまたは複数実行してみてください。
- [Control Parameters]ダイアログボックスの管理対象ワークステーションの[Hide Wallpaper]オプションをチェックします。
- 管理コンソールのカラー設定を管理対象ワークステーションよりも高いものにするか、管理コンソールと管理対象ワークステーションのカラー設定を同じにします。
- [Enable Pointer Shadow]オプションの選択を解除してから、リモートコントロールセッションまたはリモートビューセッションを開始します。
[Enable Pointer Shadow]を無効にする:
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Windowsのデスクトップから、[スタート]>[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックし、[マウス]をダブルクリックします。
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[ポインタ]をクリックし、[ポインタの影を有効にする]チェックボックスをオフにします。
[Remote Management Agent]アイコンの使用
[Remote Management Agent]アイコンオプションを使用すると、管理対象ワークステーションからリモートセッションを管理できます。Windows NT/2000/XPのワークステーションのタスクバーには、デフォルトで[Remote Management Agent]アイコンが表示されます。このアイコンは、Remote Management Agentが管理対象ワークステーションにロードされていることを示します。
このアイコンは、Remote Management Agentが管理対象ワークステーションにロードされていることを示します。Remote Management Agentがロードされているのに[Remote Management Agent]アイコンがタスクバー、タスクリスト、またはデスクトップに表示されていない場合は、Remote Managementポリシー設定の表示オプションが無効にされています。Remote Management Agentをロードしてからは、十分な権利を持ったリモートオペレータであれば、管理対象ワークステーションでリモートセッションを開始できます。
管理対象ワークステーションのユーザは[Remote Management Agent]アイコンを右クリックして、次のオプションを選択できます。
[Terminate Session] |
管理対象ワークステーション上のリモートセッションを切断、終了し、管理コンソールにリモートセッションが閉じられたことを示すメッセージを表示します。 |
[Security] |
管理対象ワークステーションのユーザがそのワークステーション用のパスワードを設定またはクリアできるようにします。 |
[Information] |
リモートセッションのために管理対象ワークステーションにアクセスしているユーザ、セキュリティ設定、およびリモートセッションに使用されているプロトコルなどに関する情報を表示します。 詳細については、Remote Managementセッションについての情報の取得を参照してください。 [Remote Management Agent]アイコンを右クリックまたはダブルクリックすると、[Information]ウィンドウを表示することができます。 |
[Help] |
Remote Management Agentのヘルプファイルを表示します。 |
Remote Managementセッションについての情報の取得
[Information]ウィンドウを使用すると、管理対象ワークステーションを使用しているユーザが、リモートセッションのために管理対象ワークステーションにアクセスしているユーザ情報、セキュリティ設定、およびリモートセッションに使用されているプロトコルなどセッションについての詳細情報を表示することができます。
リモートセッションについての情報を表示する:
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[Remote Management Agent]アイコンを右クリックします。
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[Information]をクリックします。
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[General]タブをクリックすると一般情報を、[Security]タブをクリックするとセキュリティ情報を表示できます。
[Information]ウィンドウを開くと、管理対象ワークステーション上のリモートセッションについての各種情報を表示することができます。詳細については、次の節を参照してください。
一般情報の取得
次の表は、[Information]ウィンドウからRemote Managementセッションについて取得できる一般情報についての説明です。
[RM Operation] |
実行中のRemote Managementセッションを一覧表示します。 |
[RM Information > Initiator] |
リモートオペレータの名前を表示します。 |
[RM Information > Protocol] |
Remote Management Agentが、リモートセッション中に管理コンソールと通信するために使用するプロトコルを表示します。 |
[RM Information > Optimization] |
Remote Managementセッションの最適化ドライバが有効か無効かを表示します。管理対象ワークステーションのビデオカードが、Remote Management Agentのインストール時にインストールされるパフォーマンス拡張ドライバと互換性のあるものである場合は、Remote Management Agentのパフォーマンスが最適化されます。 |
セキュリティ情報の取得
[Security Information]ダイアログボックスには、リモートセッションの次の分類に基づいた情報が表示されます。
- リモートコントロール
- リモートビュー
- ファイル転送
- リモート実行
- その他
管理対象ワークステーションからのリモートコントロールセッションの中止
リモートコントロールセッションは、管理対象ワークステーションから次のいずれかの方法で中止できます。
- [Remote Management Agent]アイコンを右クリックし、[Terminate RC/RV Session]をクリックします。
- 管理対象ワークステーションのデスクトップの右上隅に表示される[Visible Signal]ウィンドウを閉じます。