ZENworks管理ゾーンのプレブートサービスデフォルト設定を指定できます。これらは、管理ゾーンのすべてのデバイスにグローバルで適用される設定です。
これらの中には、ZENworks サーバにデバイスを自動的に登録するための設定があります。また、デバイスまたはデバイスを含むフォルダでの設定のほうが優先されるものもあります。詳細については、セクション 2.6, プレブートサービスデフォルトの上書きを参照してください。
次に示すデフォルト設定は、ZENworksコントロールセンターで設定できます。
Novellプレブートサービスメニューには、デバイスでのプレブートサービスの使用方法に関するオプションがあります。表示されるメニューには、次のオプションが含まれます。
表 2-6 Novellプレブートサービスメニューのオプション
一般的に、プレブートサービス作業が完全に自動化されている場合、デバイスの起動時にNovellプレブートサービスメニューを表示しないように選択する必要があります。反対に、いくつかのデバイスまたはすべてのデバイスに対して手動のプレブートサービス機能を実行する必要がある場合は、[常にプレブートメニューの表示]を選択します。折衷案として、<Ctrl>+<Alt>が押されたらプレブートメニューの表示]を選択すると、ユーザの介入なしにプレブートサービス作業が実行されますが、必要に応じてメニューを表示することもできます。
重要:メニューを表示するには、デバイス上でPXEを有効にする必要があります。
Novellプレブートサービスメニューをブート時にデバイスに表示するかどうかを決めるには、次の手順に従います。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインにある[
]をクリックして、[ ]タブを表示します。続いて、[ ]が展開されていない場合はクリックします。[
]をクリックしてリストを展開し、[ ]を選択して環境設定セクションを表示します。[ プレブートメニューオプション]セクションを検索して展開します。
次のいずれか1つを選択します。
PXEブートオプションを提供するために、[
]フィールドにオプションを指定します。各パラメータはスペースで区切る必要があります。
[
]または[ ]のいずれかをクリックして変更を保存します。これにより、管理ゾーンのデフォルトのメニュー表示モードが設定されます。これは、デバイスまたはデバイスレベルで上書きできます。詳細については、セクション 2.6, プレブートサービスデフォルトの上書きを参照してください。
次の設定は、デバイスのイメージング後に設定できます。設定は、管理ゾーンに登録されていないデバイスに適用され、デバイスのイメージセーフデータに入力されます。
詳細については、セクション 1.3.3, 登録していないデバイスの設定を参照してください。
登録していないデバイスのデフォルトID設定を指定するには、次の手順に従います。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインにある[
]をクリックして、[ ]タブを表示します。続いて、[ ]が展開されていない場合はクリックします。[
]をクリックしてリストを展開し、[ ]を選択して環境設定セクションを表示します。[登録していないデバイスの設定]セクションを検索して展開します。
次のフィールドに入力します。
DNSサフィックス: すべてのデバイスの名前にサフィックスを提供します。
たとえば、「provo.novell.com」と入力し、デバイスの名前が「device1」の場合、そのデバイスのフル名は「device1.provo.novell.com」になります。
ワークグループ: デバイスをメンバにするWindowsワークグループを指定します。
ワークグループは、デバイスのイメージの一部です。
ネームサーバ: デバイスが使用するDNSサーバを制御するには、DNSネームサーバを指定し、[
]をクリックして、リストに追加します。ブートするデバイスがネームサーバを効率的に検出するようにするには、複数のDNSサーバを指定します。
デバイスのDNSサーバの可用性を最適にするには、一度に1つのネームサーバエントリで[
]および[ ]を使用して、順序を変更します。複数のネームサーバを選択して[
]をクリックすると、それらを一度に削除できます。デバイス名: 登録されていないデバイスのデフォルトデバイス名を指定できます。名前は、デバイスがイメージ処理を行った後に適用されます。
これは、イメージ処理が必要なデバイスが複数ある場合に役立ちます。デバイスごと、およびグループデバイスに対して、名前に同じプレフィックスを付けることにより、(BIOSのアセットタグまたはBIOSのシリアル番号から)一意の名前を自動的に設定できます。
プレフィックスの使用: ____: このオプションは、「Lab1」のような一般的なプレフィックスをデバイス名に提供し、「Lab2」のデバイスと区別します。これは、特定のデバイスグループの一括イメージングを行うのに役立ちます。長さは8文字に制限されています。
このオプションが使用されると、ここで入力したプレフィックスがランダムな文字と数字から構成される文字列が追加され、デバイス名の長さが15文字になります。プレフィックスでは、下線やハイフンを使用できます。残りのランダムな文字列により、デバイスの名前が一意になります。
たとえば、「Lab1」と入力すると、他の文字が10個ランダムに生成され、それらの文字列と「Lab1」とは下線で区切られた形になり、読みやすくなります。
BIOSアセットタグの使用: これは、デバイスのBIOSに保存されているアセットタグで、デバイスごとに一意のものです。これは、デバイスをそのアセットタグに基づいて追跡するのに便利です。
BIOSシリアル番号の使用: これは、デバイスのBIOSに保存されているシリアル番号で、デバイスごとに一意のものです。これは、デバイスをそのシリアル番号に基づいて追跡するのに便利です。
名前を自動的に割り当てない: 上記のオプションを使用したくない場合は、このオプションを選択します。これはデフォルトの設定です。
IP設定: [
]または[ ]のいずれかを選択して、プレブートサービス作業のデバイスを識別できます。これらは、イメージング後に使用するようにデバイスに通知する設定です。これらの設定は、ブート時にプレブートサービス作業に使用されます。
IP設定には、次のオプションの中から1つを選択します。
DHCPの使用: デバイスにIPアドレスを動的に割り当てます。
アドレスリストの指定: IPアドレスを使用してデバイスを識別します。リストにアドレスを追加すると、そのアドレスをデバイスが使用できます。このようにして、デバイスに使用させたいIPアドレス範囲または個別のIPアドレスを指定します。たとえば、研究所にあるデバイスすべてが10.0.0.5~10.0.0.25の範囲にあるアドレスを確実に使用するようにできます。
[
]を選択する場合、次の表に含まれるタスクを実行します。[
]または[ ]のいずれかをクリックして変更を保存します。これは、管理ゾーンのデフォルトデバイスIDメソッドを設定します。
デバイスがブートする際に、何のイメージング作業が実行されるかをハードウェアルールセットに基づいて決定できます。この設定セクションにより、ハードウェアルールセットごとに特定のバンドルが指定できます。[カスタムハードウェアタイプ]セクションでは、[
]のハードウェアルールオプション向けに特定のデータを提供できます。ここで設定されるルールおよびカスタムタイプのすべては、管理ゾーンにあるすべての管理対象デバイスにグローバルに適用されます。ただし、ルールおよびそのカスタムタイプに厳密に一致するデバイスのみに対して、ブート時に割り当て済みのバンドルを適用することができます。
詳細については、セクション 1.3.4, デバイスイメージング作業割り当てを参照してください。
登録していないデバイスにデフォルトのイメージングワーク割り当てを設定するには、次の手順に従います。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインにある[
]をクリックして、[ ]タブを表示します。続いて、[ ]が展開されていない場合はクリックします。[
]をクリックしてリストを展開し、[ ]を選択して環境設定セクションを表示します。[デバイスイメージングワーク割り当て]セクションを検索して展開します。
次のパラメータを設定します。
[
]または[ ]のいずれかをクリックして変更を保存します。これで、デフォルトのイメージングワーク割り当てを管理ゾーンに登録されているデバイスに設定します。
イメージングバンドル用にハードウェアベースのルールを指定できます。これにより、そのようなルールに一致するデバイスに対して、ブート時に指定済みのバンドルを適用することができます。
たとえば、少なくとも512 MBのRAMと150 GBのハードドライブ領域を持つデバイスにバンドルを適用するルールを作成できます。
作業ルールは、デバイスがルールに適合しているかを判断するのに使用されるフィルタから構成されています。ルールは、イメージングバンドルを適用するのにデバイスが要件を満たしているかを判断するロジックを使用します。ルール用のフィルタを作成するために、AND、OR、およびNOT論理演算子が使用されます。
実行が必要な作業をデバイスが検出する際、ルールのフィルタすべてがデバイスに一致するルールを検出するまでスキャンが行われ、その後、ルールに割り当てられたバンドルが実行されます。
次の表はハードウェアルールを設定するために実行できるタスクの一覧です。
表 2-7 ハードウェアルールタスク
タスク |
手順 |
追加の詳細 |
---|---|---|
ハードウェアルールの追加 |
|
[ルール構築]ダイアログボックスで設定する情報が1つのルールを構成します。複数のルールを追加できます。 [[ ]をクリックしてルール構築]ダイアログボックスを使用するたびに、ダイアログボックスを前回使用した際と同じバンドルを選択するか、異なるバンドルをルール用に選択できます。デバイスのブート時には、最初に一致するハードウェアルールのみが割り当て済みのバンドルを適用するのに使用されます。 |
ハードウェアルールの編集 |
|
|
ハードウェアルールの無効化または有効化 |
|
これは、ハードウェアルールのステータスを変更する唯一の方法です。 ハードウェアルールが有効化または無効化の結果は、[使用可能 - アセットタグルール]のように表示されます。 ]リストボックスに表示されます。たとえば、[ |
ハードウェアルールの順序の変更 |
|
デバイスのブート時に、デバイスに最初に一致したルールがバンドルの適用に使用されるので、ハードウェアルールの順序は重要です。他のルールは無視されます。 これはつまり、ハードウェアルールの一致によってブートするデバイスに適用できるのは、バンドル1つのみであることを意味します。 |
ハードウェアルールの削除 |
|
<Ctrl>キーまたは<Shift>キーを使用すると、複数のハードウェアルールを選択してリストから削除できます。 ハードウェアルールを削除すると、それを作成するために実行した作業がすべて失われます。削除されたルールの情報は、どこにも保存されません。そのため、ルールを一時的に削除したいだけの場合は、削除する前にルールの中身をメモし、容易に再作成できるようにします。たとえば、ルールを選択して[ ]をクリックしてデータをメモするか、ダイアログボックスのスクリーンショットを取得します。 |
ルールロジックを理解することは、このダイアログボックスを使用する上で重要です。詳細については、ルールロジックを参照してください。
ハードウェアルールを設定するには、次の手順に従います。
ルールを構築する際に[
]を選択する場合は、最初にハードウェアタイプを設定する必要があります。手順については、カスタムハードウェアタイプを参照してください。
[ハードウェアルール]セクションで[
]をクリックして[ルール構築]ダイアログボックスを表示します。[ルール構築]ダイアログボックスで、次のフィールドに入力してオプションを選択または選択解除します。
ルール名: この名前が、[
]セクションの[ ]ページに一覧されるルールに表示されます。名前は後でその目的を思い出せるように、内容がわかるようなものにします。適用するバンドル: 実行が必要な作業をデバイスが検出する際、ルールのフィルタすべてがデバイスと一致するルールを検出するまでスキャンが行われ、その後、その検出されたルールに割り当てられたバンドルが実行されます。各ルールは1つのバンドルにのみ適用できます。
ルール(バンドルではありません)は[
]セクションに一覧されているため、複数のルールを特定のバンドルに適用できます。つまり、デバイスイメージングワークのために1つのバンドルを複数回選択できます。複数のルールが表示されている場合、条件がデバイスに一致する最初のルールに割り当てられたバンドルがデバイスに適用されます。
デバイスと一致するルールがない場合、適用可能なバンドルのいずれもデバイスに適用されません。
PXEカーネルブートパラメータ: 次の2つのオプションのいずれかを選択します。
イメージングメニューオプションで設定されたパラメータを使用する: ルールでは、管理ゾーンのデフォルトブートパラメータが使用されます。
これらのパラメータを使用する: ここで指定するブートパラメータをのみが、このルールで使用されます。
各パラメータはスペースで区切る必要があります。
使用可能: これが、ハードウェアルールを一時的に無効にできる唯一の方法です。これはデフォルトで有効になっています。
ルールのステータスは、[使用可能 - アセットタグルール]のように表示されます。
]ページに一覧されている作業ルールの最初の単語で示されます。たとえば、[強制ダウンロード: 最近インストールされたバンドルに一致する場合でも、割り当て済みバンドルを強制的にダウンロードします。デフォルトでは、ハードウェアルールは強制的にダウンロードされません。
デフォルトでは、ZENworksイメージングでは同じイメージを含んでいるマシンの再イメージは行われません。このオプションにより、強制的にイメージをデバイスに再適用できます。たとえば、研究室にあるすべてのマシンを次回研究室を使用する際に更新したい場合には、
重要:注意して、このオプションを使用します。このオプションはイメージが適用された後も選択されたままになるため、エンドレスループが発生することがあります。イメージされた後で未登録のままになるデバイスをイメージする場合、そのデバイスは起動するたびに同じイメージで何度も再イメージされます。これを防ぐには、このハードウェアルールを編集し、適切なデバイスをイメージした後で、このオプションを選択解除します。
[
]フィールドおよびオプションを使用して、次のオプションを指定し、ハードウェアルール式を作成します。フィルタの追加: 新しいフィルタをフィルタのリストの最後に追加します。
フィルタは最後のフィルタセットの最後に追加されるため、このオプションを使用して追加先のフィルタセットを選択することはできません。[
]オプションを使用して、前のフィルタセットにフィルタを追加します。フィルタセットの追加: 新しいフィルタセットの最初のフィルタからフィルタセットを追加します。フィルタセットの順番は変更できません。
挿入フィルタ: 新しいフィルタを選択フィルタの上または下に挿入できます。また、フィルタの追加先となるフィルタセットを指定することもできます。
削除: 選択したフィルタをルールから削除します。
次の項目を使用してフィルタを結合: デフォルトでは、フィルタにAND、フィルタセットにORが使用されます。このフィールドでは、フィルタおよびフィルタセットにこれらのブール値関数を逆にすることができます。
フィルタセットにORを使用すると、セットのすべてのフィルタがルールの適用にマッチされますが、任意のセットをルールの適用にマッチできます。
フィルタセットにANDを使用すると、この逆になります。各セットの少なくとも1つのフィルタが、適用されるルールとマッチされる必要があります。
式は条件オプション、演算子、値、および限定詞(一部の式のみ)で構成されます。例:
RAM (in MB) =< 512 MB
RAM (MB単位)が条件オプション、=<が演算子、512が値、MBが限定詞です。
必要に応じて、NOTを(下矢印がある最初のブランクフィールドで)使用して式の論理否定を実行できます。例:
NOT RAM (in MB) =< 512 MB
上の例では、ルールはRAMが512 MB未満のデバイスにのみ適用されます。
ルールには複数の式を使用できます。たとえば、次のようにします。
RAM (in MB) =< 512 MB or
Hard Drive Size (in MB) < 20 GB
カスタムハードウェアタイプを設定し、[ ]ページの下部にある[ ]をクリックして保存した後でのみ、条件オプションリストに表示されます。
は、重要:フィルタまたはルールの競合の可能性があるので注意してください。たとえば、複数のフィルタにRAM条件を指定した場合、それぞれが設定されている有効な論理演算子が、入力するMB値に対して有効になるようにしてください。つまり、2つのフィルタが両方とも必要な場合(AND)、一方で512 MBのRAMを指定し、もう一方で512 MB以下のRAMを指定することはできません。
[
]をクリックしてダイアログボックスを終了し、新しいハードウェアルールを[ ]ページの[ ]リストボックスに配置します。ルールは、デバイスがルールに適合しているかを判断するために使用される1つ以上のフィルタから構成されています。[ルール構築]ダイアログボックスは、空のフィルタで始まります。デバイスは、そのデバイスに適用されるルールのすべてのフィルタルールリスト(次で説明する論理ORおよびAND演算子により決定されます)と一致しなければなりません。
フィルタは、バンドルを適用するためにデバイスが満たす必要のある条件を提供するフィールドの行です。たとえば、ルールに受け入れられるためにデバイスに512 MBのRAMが必要であることを指定するフィルタを追加できます。また、ハードドライブのサイズが少なくとも20 GB存在することを指定する別のフィルタを追加できます。ルールに追加できるフィルタ数には技術的な制限はありませんが、次のように実用上の制限があります。
理解しやすいルールを設計する
競合するフィルタを間違って作成しないようにルールを考慮する
追加するフィルタおよびフィルタセットによりサイズが大きくなるダイアログボックスを表示できるようにする
フィルタは個別に、またはセットで追加できます。各セットには論理演算子が含まれます。論理演算子は、セット間の関係を決定します。
デフォルトでは、論理演算子ANDは、[
]フィールドのセット内のフィルタに表示されます。ORは、[ ]フィールド(表示専用)に表示されます。[ ]フィールドをORに変更すると、[ ]フィールドにANDが表示されます。フィルタおよびフィルタセットを代数的記号表記の挿入語句として使用することもできます。この場合、フィルタは括弧で囲まれ、フィルタセットは挿入語句のグループに分割されます。論理オペレータ(ANDおよびOR)は、挿入語句内のフィルタを分け、オペレータで挿入語句を分けます。
たとえば、「(u AND v AND w) OR (x AND y AND z)」は「uvwまたはxyzのどちらかに一致する」という意味です。[ルール構築]ダイアログボックスは、次のように表示されます。
u AND
v AND
w
OR
x AND
y AND
z
フィルタセットはネストできません。フィルタセットは連続して入力できます。デバイスに一致する最初のフィルタセット(デフォルトのOR)は、バンドルがデバイスのイメージング作業に適用できるようにルールを検証するときに使用されます。
フィルタおよびフィルタセットがリストに表示される順序は重要ではありません。OR演算子の場合、最初の項目がルールに当てはまれば適用されます。AND演算子の場合、すべての項目がルールに当てはまる必要があります。
ヒント:これらの論理演算子が機能するかどうかのテストは簡単に実行できます。[ルール構築]ダイアログボックスにアクセスして、[
]と[ ]のオプションをそれぞれ数回クリックし、[ ]フィールドでANDおよびORを切り換えて、オペレータの変更方法を表示します。追加したフィルタを選択して[ ]をクリックするか、[ ]をクリックして[ルール構築]ダイアログボックスを終了します。一致させるデバイスのタイプの識別に必要なフィルタおよびフィルタセットのすべてを追加することで、ルールの条件を設定できます。通常、複雑なルールを設定する必要はありません。ただし、複数のルールをバンドルに適用できるため、論理演算子の使用をさらに複雑にすることができます。各ルールはバンドルのOR条件として見なされ、いずれかのルールがデバイスに当てはまる場合でもバンドルが適用されるためです。
たとえば、一致させるAND条件の長いリストで各ルールが構成される、複数のバンドルルールを作成できます。つまり、各ルールは、一致させるデバイスの特定の条件セットになるため、いずれかが一致した場合でもバンドルが適用されます。逆に、同量の情報を1つのルールに追加する場合(ANDおよびOR条件のフィルタセットを使用)、管理できなくなるまでダイアログボックスが長くなることがあります。
適切にルールを構築するには、次のことを考慮してください。
複数のフィルタを持つ1つのフィルタセット
セットごとに1つまたは少数のフィルタを持つ複数のフィルタセット
複数のフィルタを持つ複数のフィルタセット
バンドルごとの複数のルール
セット内のフィルタの論理演算子は、セット間の演算子とは逆で、バンドルのすべてのルールはOR条件を使用するので注意してください。たとえば、[
]フィールドで次のように演算子を選択するとします。表 2-8 ORおよびAND演算子の説明
フィルタセットを追加すると、論理演算子の使用が複雑になります。また、複数のルールをバンドルに追加すると、さらに複雑になります。したがって、[ルール構築]ダイアログボックスを使用する前に、情報を設定する方法を注意して計画してください。
カスタムハードウェアタイプを使用すると、カスタムタイプに一致するデバイスを含むことで、ブート時にデバイスに適用されるハードウェアルールをバンドルに割り当てることができます。たとえば、 [ルール構築]ダイアログボックス内)を選択し、カスタムタイプを選択して、カスタムハードウェアタイプとして適切な文字列を入力することにより、デバイスがラップトップの場合にバンドルを適用するルールを作成できます。
]([[
]オプションは、少なくともカスタムタイプが1つ設定されるまでは[ルール構築]ダイアログボックスには表示されません。次の表はカスタムハードウェアタイプを設定するために実行できるタスクの一覧です。
表 2-9 カスタムハードウェアタイプタスク
タスク |
手順 |
追加の詳細 |
---|---|---|
カスタムハードウェアタイプを追加する |
|
[カスタムハードウェアタイプ]ダイアログボックスでは、デバイスのBIOSにある特定のハードウェアタイプ情報を識別する複数の文字列を追加できます。 ダイアログボックスで追加する文字列のセットは、ダイアログボックスで入力した名前で識別される1つのカスタムハードウェアタイプとして考慮されます。 カスタムタイプは、[ ]をクリックするか、[ ]をクリックして設定を保存するまでは[ルール構築]ダイアログボックスのハードウェアアイテムのドロップダウンリストには表示されません。 |
カスタムハードウェアタイプを編集する |
|
|
カスタムハードウェアタイプの順序を変更する |
|
デバイスのブート時に、デバイスに最初に一致したタイプが割り当て済みのバンドルの適用に使用されるので、カスタムハードウェアタイプの順序は重要です。他のタイプは無視されます。 |
カスタムハードウェアタイプを削除する |
|
<Ctrl>キーまたは<Shift>キーを使用すると、複数のカスタムハードウェアタイプを選択してリストから削除できます。 カスタムハードウェアタイプを削除すると、それを作成するために実行した作業がすべて失われます。削除されたタイプの情報は、どこにも保存されません。そのため、タイプを一時的に削除したいだけの場合は、削除する前にルタイプの中身をメモし、容易に再作成できるようにします。たとえば、ルールを選択して[ ]をクリックしてデータをメモするか、ダイアログボックスのスクリーンショットを取得します。 |
カスタムハードウェアタイプを使用すると、カスタムタイプに一致するデバイスを含むことにより、ブート時にデバイスに適用されるハードウェアルールをバンドルに割り当てることができます。たとえば、 [ルール構築]ダイアログボックス内)を選択し、カスタムタイプを選択して、カスタムハードウェアタイプとして適切な文字列を入力することにより、デバイスがラップトップの場合にバンドルを適用するルールを作成できます。
]([[
]オプションは、少なくともカスタムタイプが1つ設定されるまでは[ルール構築]ダイアログボックスには表示されません。カスタムハードウェアタイプ定義は、ルールのみに適用されます。管理ゾーンには適用されません。
次に[カスタムハードウェアタイプ]ダイアログボックスを示します。
図 2-4 [カスタムハードウェアタイプ]ダイアログボックス
カスタムハードウェアタイプを設定するには、次の表に含まれるタスクを実行します。
表 2-10 カスタムハードウェアタイプタスク
イメージを取得したときに既存の[.zmg]ファイルを新しいバージョンで上書きする場合は、[ ]チェックボックスをオンにします。
参照リストは、他の管理ゾーンに属する管理対象デバイスがホームゾーンにアクセスできるようにするために使用されます。詳細については、セクション 1.3.5, サーバ参照リストを参照してください。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインにある[
]をクリックして、[ ]タブを表示します。続いて、[ ]が展開されていない場合はクリックします。[
]をクリックしてリストを展開し、[ ]を選択して環境設定セクションを表示します。[サーバ参照リスト]セクションを探して展開します。
図 2-5 [サーバ参照リスト]パネル
サーバ参照リストを設定するには、次のセクションで決まったとおりにタスクを完成させます。
[
]リストボックスを設定するには、次の表にあるタスクを実行します。表 2-11 サーバ参照リスト環境設定タスク
サーバ参照リストに必要なサーバをすべて指定した後で、各ZENworks 7のtftpディレクトリに特定のファイルを配置する必要があります。x参照を従来のZENworksイメージングサーバと共に機能させるためのリスト内のイメージングサーバ。
次のいずれかの操作を行います。
ZENworks 10 Windowsイメージングサーバから次のファイルをコピーします。
ディレクトリ |
ファイル |
---|---|
%ZENWORKS_HOME%\share\tftp |
memdisk nvlnbp.sys pxelinux.0 |
%ZENWORKS_HOME%\share\tftp\referral\zfd70 |
pxemenu.txt z_auto100.cfg z_maint100.cfg z_zpdis100.cfg z_zpen100.cfg |
ZENworks 7 NetWareまたはWindowsイメージングサーバの次のディレクトリにコピーします。
NetWare: drive:\tftp
Windows: drive:\Program Files\ZEN Preboot Services\tftp\data
ZENworks 10サーバからディレクトリ構造を複製しないでください。ただ、ファイルをtftpディレクトリにコピーしてください。
ZENworks 10 Windowsイメージングサーバから次のファイルをコピーします。
ディレクトリ |
ファイル |
---|---|
%ZENWORKS_HOME%\share\tftp |
memdisk nvlnbp.sys pxelinux.0 |
%ZENWORKS_HOME%\share\tftp\referral\zfd70 |
pxemenu.txt z_auto100.cfg z_maint100.cfg z_zpdis100.cfg z_zpen100.cfg |
ZENworks 7 Linuxイメージングサーバの次のディレクトリにファイルをコピーします。
/srv/tftp
ZENworks 10サーバからディレクトリ構造を複製しないでください。ただ、ファイルをtftpディレクトリにコピーしてください。
ZENworks 10 Linuxイメージングサーバから次のファイルをコピーします。
ディレクトリ |
ファイル |
---|---|
/srv/tftp/ |
memdisk nvlnbp.sys pxelinux.0 |
/srv/tftp/referral/zfd70/ |
pxemenu.txt z_auto100.cfg z_maint100.cfg z_zpdis100.cfg z_zpen100.cfg |
ZENworks 7 NetWareまたはWindowsイメージングサーバの次のディレクトリにファイルをコピーします。
NetWare: drive:\tftp
Windows: drive:\Program Files\ZEN Preboot Services\tftp\data
ZENworks 10サーバからディレクトリ構造を複製しないでください。ただ、ファイルをtftpディレクトリにコピーしてください。
ZENworks 10 Linuxイメージングサーバから次のファイルをコピーします。
ディレクトリ |
ファイル |
---|---|
/srv/tftp/ |
memdisk nvlnbp.sys pxelinux.0 |
/srv/tftp/referral/zfd70/ |
pxemenu.txt z_auto100.cfg z_maint100.cfg z_zpdis100.cfg z_zpen100.cfg |
ZENworks 7 Linuxイメージングサーバの次のディレクトリにファイルをコピーします。
/srv/tftp
ZENworks 10サーバからディレクトリ構造を複製しないでください。ただ、ファイルをtftpディレクトリにコピーしてください。
Intel AMTの機能を使用すると、デバイスで物理ドライブの交換が行われたとしても、正確にデバイスを識別できます。この機能は、一意的なデバイスIDを保存する不揮発性メモリをZENworksに提供することで、プレブートサービスに永続的なデバイス識別をセットアップします。
詳細については、セクション 1.3.6, Intel Active Management Technology (AMT)を参照してください。
グローバルIntel AMTエンタープライズ名を設定するには、次の手順に従います。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインにある[
]をクリックして、[ ]タブを表示します。[ ]が展開されていない場合はクリックします。[
]をクリックしてリストを展開し、[ ]を選択して環境設定セクションを表示します。[Intel Active Management Technology (AMT)]パネルを探します。
次のフィールドに入力します。
名前リスト: このリストには、管理ゾーン内にあるすべてのAMTデバイス向けの有効なAMTエンタープライズ名が、少なくとも1つ含まれている必要があります。[
]をクリックして、それぞれをリストボックスに追加します。上へ/下へ: AMT名のリスト順を配列します。移動できるAMT名は一度に1つだけです。
削除: リストから名前を削除するには、それらを選択してから[
]をクリックします。[
]または[ ]のいずれかをクリックして変更を保存します。