Novell ZENworksイメージングエンジンは、実際にデバイスのイメージングを行うLinuxアプリケーションです。自動化されたプレブートサービスとPXE対応デバイスを使用する場合以外は、Linuxカーネル、ZENworksイメージングエンジン、およびネットワークドライバがインストールされたブートメディアを準備する必要があります。
詳細情報については、次のセクションを参照してください。
PXE (Preboot Execution Environment)は、デバイスがハードドライブまたは他のローカルメディアの代わりにネットワークからブートできるようにするIntelの仕様の1つです。 Configuration ManagementではPXEを使用してプレブートサービスを起動できます。
プレブートサービスは、PXEを使用してデバイスに指定されているイメージング処理があるかどうかを確認し、ZENworks Configuration Managementイメージング環境でブートするために必要なファイルをデバイスに提供します。
プレブートサービスを自動化イメージングバンドルと使用するには、次の操作が必要です。
イメージングサーバにZENworks Configuration Managementをインストールします。
デバイスのPXEを有効にします。
イメージングサーバまたは別のネットワークサーバに標準のDHCPサーバを配置します。
自動化プレブートサービス機能は、ZENworksパーティションでも使用できます。詳細については、ZENworksパーティションの作成を参照してください。
手動プレブートサービス機能は、CDまたはDVDを使用して実行できます。詳細については、セクション 2.3.2, イメージングブートCDまたはDVDの準備を参照してください。
CDまたはDVDを作成するソフトウェアがある場合、イメージング操作のイメージングブートCDまたはDVDを作成できます。次の2つのオプションがあります。
接続を解除されている状態でイメージング操作を実行するためにCD/DVDを使用する方法については、セクション 3.1.3, 接続解除時のイメージング操作のセットアップを参照してください。
このセクションでは、bootcd.isoイメージで提供されているファイル以上のファイルを含むイメージングCDまたはDVDを作成する方法について説明します。
この方法では、settings.txtファイルをブートCDまたはDVDに追加して、必要なイメージングパラメータを指定できます。settings.txtファイルの詳細については、セクション E.6, イメージングの設定パラメータ(settings.txt)を参照してください。
また、この方法では、イメージングが必要なほかのファイルおよびドライバを追加することもできます。
settings.txtおよびその他のファイルを含むイメージングブートCDまたはDVDを作成するには、次の手順に従います。
bootcd.isoファイルを一時的な場所にコピーします。
ZENworksがインストールされているイメージングサーバで、bootcd.isoファイルは次の場所にあります。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/preboot/bin/winutils/
ISOエディタで、bootcd.isoファイルの一時コピーを開きます。
ファイルをISOに追加した後に、チェックサムエラーなど、ISOの破損が発生する場合、より信頼性の高いISOエディタを使用してください。また、ISOエディタによっては、DVDでうまく機能しないことがあります。
一時bootcd.isoファイルを使用して、settings.txtファイルをbootcd.isoイメージのルートにコピーします。
ZENworksがインストールされているイメージングサーバで、settings.txtファイルは次の場所にあります。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/preboot/bin/winutils/
CDまたはDVDに追加する他のファイルまたはドライバを/addfilesディレクトリの一時bootcd.isoイメージにコピーします。
/addfilesディレクトリ下に追加するファイルまたはディレクトリは、CDまたはDVDのブート時にクライアントのルートに保存されます。
重要:CDまたはDVDからブートする際に、イメージングエンジンはRAMに読み込まれます。イメージングエンジンは、クライアントデバイスに搭載されているRAMの一部を使用するため、/addfilesディレクトリ下に追加したファイルすべての合計サイズがRAMの残りの容量を超えないようにしてください。
更新したbootcd.isoイメージファイルをその一時的な場所に保存します。
CDまたはDVDを作成するソフトウェアを使用して、更新したbootcd.isoイメージをCDまたはDVDにコピーします。
新しく作成されたイメージングブートCDまたはDVDからイメージングするデバイスをブートします。
SCSI CD-ROMデバイスからのブートは現在サポートされていません。
/boot/i386/loader/isolinux.cfg ファイル内のデフォルトメニューオプションを変更し、イメージングブートCDまたはDVDを作成するには、次の手順に従います。
bootcd.isoファイルを一時的な場所にコピーします。
ZENworksがインストールされているイメージングサーバで、bootcd.isoファイルは次の場所にあります。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/preboot/bin/winutils/
ISOエディタで、bootcd.isoファイルの一時コピーを開きます。
ファイルをISOに追加した後に、チェックサムエラーなど、ISOの破損が発生する場合、より信頼性の高いISOエディタを使用してください。また、ISOエディタによっては、DVDでうまく機能しないことがあります。
一時bootcd.isoファイル内で、/boot/i386/loaderディレクトリにあるisolinux.cfgを開きます。
isolinux.cfgファイルを編集し、次の行を変更します。
default linux
to
default manual
更新したbootcd.isoイメージファイルをその一時的な場所に保存します。
CDまたはDVDを作成するソフトウェアを使用して、更新したbootcd.isoイメージをCDまたはDVDにコピーします。
新しく作成されたイメージングブートCDまたはDVDからイメージングするデバイスをブートします。
SCSI CD-ROMデバイスからのブートは現在サポートされていません。
zmgbootcdイメージングユーティリティは、次の場所から利用できます。
https://primary_server_ID/zenworks-downloads/msi/novell-zenworks-zmgbootcd-10.2.0.xxxxx.msi
https://primary_server_ID/zenworks-downloads/rpm/novell-zenworks-zmgbootcd-10.2.0-xxxxx.i586.rpm
settings.txtファイル、あるいはその他の任意のファイルやドライバをイメージングブートCDまたはDVDに含めない場合、ZENworksで提供されているbootcd.isoイメージからイメージングブートCDまたはDVDを作成できます。
ただし、settings.txtファイルをフロッピーディスクに保存して、必要なイメージングパラメータを指定する必要があります。settings.txtファイルの詳細については、セクション E.6, イメージングの設定パラメータ(settings.txt)を参照してください。
bootcd.isoイメージのみを含むイメージングブートCDまたはDVDを作成するには、次の手順に従います。
イメージングブートプロセスに必要な設定を含むsettings.txtファイルをフロッピーディスクにコピーします。
ZENworksがインストールされているイメージングサーバで、settings.txtファイルは次の場所にあります。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/preboot/bin/winutils/
CDまたはDVDを作成するソフトウェアを使用して、bootcd.isoイメージをCDまたはDVDにコピーします。
ZENworksがインストールされているイメージングサーバで、bootcd.isoファイルは次の場所にあります。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/preboot/bin/winutils/
新しく作成されたイメージングブートCDまたはDVDからイメージングするデバイスをブートします。
settings.txtファイルを含むディスクを挿入するようプロンプトが表示されます。
SCSI CD-ROMデバイスからのブートは現在サポートされていません。
このユーティリティでは、ZENworks Configuration Managementのイメージング/プレブートサービス機能でブート可能ディスクを作成することができます。たとえば、次のことが可能です。
settings.txtファイルの変更
ブート可能なディスクを作成して、通常はブートできないCDまたはDVDデバイスをブートできるようにします。
ブート可能なディスクからプレブートブート可能なイメージ(PBI)ファイルを作成する
重要:このユーティリティは、.NETアプリケーションなので、実行に使用するWindowsデバイスに.NET Frameworkがインストールされている必要があります。
詳細については、次のセクションを参照してください。
ZENworks Imaging Media Creatorユーティリティのダイアログボックスには、次の2つのタブがあります。
[
]タブでは、PXEデバイスでの使用に適したブート可能ディスクのイメージを作成することができます。次の操作を行えます。ブート可能なディスクを作成してCDまたはDVDを使用してデバイスをブート可能にし(普通はブートできない場合)、イメージングタスクを実行できるようにします。
ブート可能なディスクのsettings.txtファイルに保存されている環境設定を指定します。これは、ディスクを使用してデバイスをブートする場合に使用されます。
ブート可能なディスクを作成したら、ディスクに含まれているsettings.txtファイルを編集して環境設定を変更します。
詳細については、ブート可能ディスクの作成を参照してください。
ブート可能ディスクのローイメージである、プレブートブート可能イメージ(PBI)ファイルを示すPXE Linux設定ファイルを作成できます。これにより、プレブート情報のディスクからブートするのではなく、PXEを使用して、TFTPサーバの.pbiファイルからブート可能ディスク情報を利用できます。
詳細については、プレブートブート可能イメージの作成を参照してください。
Configuration Managementには、次の2つのsettings.txtファイルが付属しています。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\share\tftp\boot\
Linux: /srv/tftp/boot/
PXEデバイスは、このバージョンのファイルを自動化プレブート作業に使用します。このファイルは、イメージングサーバにあり、通常、変更する必要はありません。ブートプロセス中、このsettings.txtファイルが読み込まれ、必要な設定情報が検出および使用されます。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/zdm/winutils/
このファイルのイメージングサーバコピーは、ネットワーク環境に合わせて変更する必要があります。また、作業用コピーは、イメージングブートデバイス(イメージングCDまたはDVD、あるいは空のフロッピディスク)のルートに保持する必要があります。イメージングCDまたはDVを作成する場合、このsettings.txtファイルの編集コピーが含まれていることを確認してください。
ZENworks Imaging Media Creatorユーティリティを使用すると、次の手順に示すように、settings.txtファイルのこのコピーの内容を管理できます。
settings.txtファイルを手動で編集するには、セクション E.6, イメージングの設定パラメータ(settings.txt)を参照してください。
詳細については、セクション E.6, イメージングの設定パラメータ(settings.txt)を参照してください。
ZENworks Imaging Media Creatorユーティリティを使用してsettings.txtファイルを管理するには、次の手順に従います。
管理デバイスで、イメージングサーバからzmediacreator.exeを実行します。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/zdm/winutils/
Linuxサーバパスの場合は、Windows管理デバイスを使用してこのディレクトリにアクセスするにはSambaを設定する必要がある場合があります。
次のダイアログボックスが表示されます。
[settings.txtファイルを探し、[ ]をクリックします。
]をクリックしてデフォルトの場所は、A:\です。変更するコピーの次のディレクトリを参照します。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/zdm/winutils/
ファイルがロードされると、このダイアログボックスのフィールドに、settings.txtファイルに含まれる情報が入力されます。
(オプション)[
]タブの[ ]セクションで、次のフィールドに入力します。ディスクからのブート時に環境設定に関するプロンプトを表示する: ブート可能ディスクおよびCD/DVDでのデバイスのブート時に、これらの環境設定を求めるプロンプトを表示するかどうかを指定します。このオプションを選択しないと、ここで指定した環境設定を使ってそのままデバイスがブートし、ブート時に設定を変更することはできません。このオプションを選択すると、ブート時に各設定を変更することができるようになります。
手動でリブートする: ブート可能ディスクから自動モードでデバイスをブートした後に、デバイスを手動でリブートする必要があるかどうかを指定します(ブート可能ディスクからデバイスを手動モードでブートした場合は、デバイスを必ず手動でリブートする必要があります)。
ブート可能ディスクからデバイスをブートし、ブートプロセスを自動モードで実行すると、イメージングエンジンが起動してプレブートサーバがチェックし、イメージング処理を自動的に実行すべきかどうかを判断します。実行すべきと判断した場合、イメージングエンジンはデバイスのイメージング処理を実行してから終了します。実行する必要がないと判断した場合は、イメージングエンジンは何も実行せずに終了します。次に実行される処理は、このオプションを選択したかどうかに応じて異なります。
このオプションを選択していない場合は、ブート可能ディスクを取り出して任意のキーを押し、デバイスを自動的にリブートして、通常のオペレーティングシステムでリブートするように求めるメッセージが表示されます。このオプションを選択した場合は、デバイスは自動的にリブートせず、代わりにイメージング保守モードプロンプトが表示されるためで追加のイメージング関連タスクを実行できます。これは、リブートして通常のオペレーティングシステムに戻る前に、現在のパーティション情報やイメージセーフデータをチェックする場合などに役に立ちます。
ZENworksパーティションサイズ(MB): ブート可能ディスケットでデバイスをブートするときにデバイス上にローカルにパーティションを作成するよう選択した場合に、ZENworksパーティションに割り当てるメガバイト数を指定します。デフォルトサイズは150MBです。これは、パーティションの必要最小サイズです。最大サイズは2048MB (2GB)です。
(オプション)[
]タブの[ ]セクションで、次のフィールドに入力します。DHCPの使用: DHCPを使ってIPアドレスを動的に取得するように指定します。このオプションは、ネットワーク上でDHCPが設定されている場合のみ選択してください。
次のスタティックアドレス情報を使用する: スタティックなIPアドレスを使うように指定します。このオプションを選択した場合は、使用するIPアドレス、サブネットマスク、およびゲートウェイを入力します。
[DNS]ボタン: このオプションは、デバイスのスタティックIPアドレスが指定されている場合のみアクティブになります。
DNSネームサーバ: DNSを使用してサーバに接続する場合は、ネームサーバを指定する必要があります。
DNSネームサーバのアドレスは必要なだけ指定できます。ネームサーバアドレスを編集または削除するか、リストでアドレスを上下に移動して、通信に使用する順序を指定できます。
ドメインサフィックス: 必要に応じた数のDNSドメインサフィックスを指定することもできます。編集、移動、および削除機能は、サフィックスでも使用できます。
(必須)[
]タブの[ ]セクションで、(novell-pbservが動作している)プレブートサーバの固定IPアドレスまたは完全なDNS名のいずれかを指定します。これは、ブート可能ディスクでデバイスをブートするときのプレブートサーバの接続先を指定します。
DNS名は、デバイスがネットワークで動作し、イメージングサーバのDNSサーバの名前解決テーブルにエントリがある場合だけ使用します。
[settings.txtファイルを保存する場所を参照して、[ ]をクリックします。
]をクリックし、[settings.txtファイルに保存します。デフォルトの場所は、ブート可能ディスクなどのA:\です(ブート可能ディスクの作成を参照)。
]セクションで行った設定を指定場所のイメージングCDまたはDVDを作成するために、別の場所に保存できます。
このユーティリティを終了する場合、[
]をクリックします。重要:settings.txtファイルを手動で編集して実行可能ファイルのパスを指定する場合は、必ずフルパスを指定してください。フルパスでない場合、その実行可能ファイルが起動しないことがあります。
通常はCDまたはDVDでブートできないデバイスがあるものの、CDまたはDVDハードウェアがインストールされている場合、ZENworks Imaging Media Creatorユーティリティを使用して、CDまたはDVDからのデバイスブートを可能にするディスクを作成できます。
ブート可能ディスクを作成するには、次の手順に従います。
管理デバイスで、イメージングサーバからzmediacreator.exeを実行します。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/zdm/winutils/
Linuxサーバパスの場合は、Windows管理デバイスを使用してこのディレクトリにアクセスするにはSambaを設定する必要がある場合があります。
次のダイアログボックスが表示されます。
このディスクに含めるsettings.txtファイルを変更する場合、Settings.txtファイルの管理のステップ 2からステップ 4の指示に従い、このセクションのステップ 3に進んでください。
(必須)[
]タブの[ ]セクションで、(novell-pbservが動作している)プレブートサーバの固定IPアドレスまたは完全なDNS名のいずれかを指定します。これは、ブート可能ディスクでデバイスをブートするときのプレブートサーバの接続先を指定します。
DNS名は、デバイスがネットワークで動作し、イメージングサーバのDNSサーバの名前解決テーブルにエントリがある場合だけ使用します。
高密度ディスクをフォーマットするか、フォーマット済みの空ディスクをWindowsデバイスのディスクドライブに挿入します。
[
]をクリックします。これにより、通常では不可能なCDまたはDVDからのデバイスブートを可能にするブート可能ディスクが作成されます。ここで行ったsettings.txt設定は、ブート可能ディスクに書き込まれるコピーに含まれます。
ディスクが作成されたら、[
]をクリックします。このディスクとイメージングCDまたはDVDの両方を、イメージングするデバイスに挿入して、デバイスをブートします。
このディスクにより、イメージングCDまたはDVDがデバイスからブートできるようになります。
ブート可能ディスクのローイメージである、プレブートブート可能イメージ(PBI)ファイルを示すPXE Linux設定ファイルを作成できます。これにより、プレブート情報のディスクからブートするのではなく、PXEを使用して、TFTPサーバの.pbiファイルからブート可能ディスク情報を利用できます。
PBI設定ファイルを作成して、PBIファイルを作成するには、次の手順に従います。
管理デバイスで、イメージングサーバからzmediacreator.exeを実行します。
Windows: %ZENWORKS_HOME%\bin\preboot\
Linux: /opt/novell/zenworks/zdm/winutils/
Linuxサーバパスの場合は、Windows管理デバイスを使用してこのディレクトリにアクセスするにはSambaを設定する必要がある場合があります。
次に示すダイアログボックスは、[
]タブをクリックすると表示されます。[プレブートブート可能イメージ]ページの[
]セクションで、次のフィールドに入力します。カーネルパラメータ: keeppxeオプションのカーネルパラメータを使用するには、[ ]オプションを選択します。
PBIファイル名: .pbiファイル名拡張子を含む、PBIファイルのファイル名を指定します。ここではパスは指定しないでください。
TFTP相対パス: TFTPサーバのデフォルトパスを基準にしたPBIファイルの相対パスを指定します。このパスでは、PBIファイルがPXEでのデバイスブートによりアクセスされます。
ロード: すでに定義したPBI設定ファイルをロードします。これにより、ロードされた情報がこのページのフィールドに入力されます。これらの設定は編集できます。
保存: このダイアログボックスから再びアクセスできる場所にPBI設定ファイルを保存します。
PBIファイルを作成するには、[
]をクリックして、次のフィールドに入力します。ソースパス: PBIファイルにイメージングされる情報のソース。これは、通常、このダイアログボックスの[
]タブで作成されたブート可能ディスクです。宛先ファイル: PBIファイルが書き込まれる場所。場所を参照して、PBIファイル名を入力します。.pbiファイル名拡張子が自動的に追加されます。
PBIが作成されたら、[
]をクリックします。これで、PXE対応デバイスがブート時にこのPBIファイルを使用できるようになり、ブート可能ディスクでデバイスをブートした場合と同様にプレブートサービス機能にアクセスできます。
ZENworksパーティションは、デバイスでPXEが使用できない場合に自動化プレブートサービス処理のブート時にデバイスにより使用されます。次のセクションでは、ZENworksパーティションを管理する方法について説明します。
デバイスの自動イメージング操作を設定する場合に、プレブートサービス(PXE)を使用できないときは、ハードディスクにZENworksパーティションを作成できます。十分に大きいパーティションを作成すれば、デバイスのハードディスクのイメージも保存しておくことができます。このイメージは、ネットワーク接続の切断時にデバイスの設定が不正になった場合や、デバイスが破損した場合に役立ちます。
警告:ZENworksパーティションをインストールすると、そのハードドライブ上のすべてのデータが破棄されます。これは、オペレーティングシステムおよびソフトウェアプログラムを再インストールするデバイスでのみ使用してください。
ZENworksパーティションを作成するには、最初に、デバイスのブートに使用するイメージングCDまたはDVDを作成する必要があります(デバイスをCDまたはDVDからブートできない場合、セクション 2.3.3, ZENworks Imaging Media Creatorを使用した設定を参照してください)。次に、次の操作を行います。
イメージングCDまたはDVDでデバイスをブートして、メニューから[
]を選択します。最初のパーティションスロットにZENworksパーティションを作成するためのプロセスが開始されます。これにより、既存のZENworksパーティションまたはDell*/Compaq*設定パーティションを除く、すべての既存のパーティションが破棄されます。デフォルトでは、ZENworksパーティションのサイズは150 MBです。
ZENworksパーティションがすでに存在する場合は、そのパーティションがアップグレードされます。既存のパーティションは何も変更されません。
ZENworksパーティションがインストールまたは更新されたら、CDまたはDVDを取り出し、任意のキーを押して処理を続けます。
CDまたはDVDを取り出したら、デバイスをリブートして、オペレーティングシステムをデバイスにインストールします。
重要:オペレーティングシステムのインストール中、ルート(/)パーティションがインストールされるブートローダをインストールする必要があります。つまり、アクティブパーティションは、ルートパーティションでなければなりません。fdiskを使用すると、アクティブパーティションがルートかどうかを確認できます。
ZENworksパーティションを使用してデバイスのイメージを作成するには、イメージング保守モードプロンプトを使用したイメージの作成を参照してください。
イメージング保守モードプロンプトが表示されたら、デバイスがリブートします。
デバイスがLinuxでブートします。
PXEをデバイスで有効化する場合に、ZENworksパーティションがすでにそのデバイスにインストールされているときは、このパーティションは必要ないので、無効化または削除できます。パーティションの削除については、ZENworksパーティションの削除を参照してください。
イメージングブートデバイスを使用して、またはZENworksパーティションからのブート以外の方法で、Linuxでブートする場合、ZENworksパーティションを無効(または有効)にできます。Novellプレブートサービスメニューがある場合、メニューオプションを選択してオプションを使用します。
パーティションを使用してブートした場合、ZENworksパーティションを削除してはならないので、ZENworksパーティション以外の方法でイメージングブートからデバイスをブートする必要があります。
警告:ZENworksパーティションを削除した後で、デバイスに配置したイメージを、ZENworksパーティションのないデバイス上に作成する必要があります。そうしないと、誤ったMBRが復元され、デバイスをブートできません。ZENworksパーティションは、パーティションがないイメージをデバイスに復元する場合のみ削除してください。
ZENworksパーティションをデバイスから削除する方法を次に示します。
この時点でZENworksパーティションを完全に復元できない場合は、パーティションを削除することを検討してください。
ZENworksパーティションを削除するには、次の手順に従います。
ZENworks イメージングCDまたはDVDを使用してデバイスをブートします。
[
]オプションを選択します。イメージング保守モードプロンプトで、次を入力します。
img -zenpart -remove
削除が完了したら、CDまたはDVDを取り出します(CDまたはDVDを使用してデバイスを再イメージングしない場合)。
リブート前にイメージを復元する場合、プロンプトで、次を入力します。
unset ZENDEVICE
それ以外の場合、準備ができたらデバイスをリブートします。
イメージを復元するか、オペレーティングシステムをインストールします。
デバイスがブートしたら、そのZENworksパーティションが削除されます。次に、ZENworksパーティションなしでCDまたはDVDからデバイスをイメージングできます。
デバイスがイメージバンドルに割り当てられている場合、デバイスはそのバンドルに従ってイメージングされます。
現在はプレブートサービスを使用しているものの、以前はデバイス上のZENworksパーティションからブートしていた場合は、イメージの復元と同時にZENworksパーティションを削除できます。ただし、新しいイメージにZENworksパーティションが含まれていないようにしてください。
たとえば、次のことが可能です。
ZENworksコントロールセンターで、イメージングスクリプトバンドルを作成します。
新しいバンドルの作成ウィザードの[
]フィールドに、次のように入力します。img -zenpart -remove
(上記のコマンドの後)[
]フィールドに、このデバイスのイメージング作業に必要な他のコマンドを入力します。詳細については、セクション F.0, ZENworksイメージングエンジンのコマンドを参照してください。
ウィザードの[概要]ページで、[
]([ ]ではありません)をクリックします。デバイスをリブートします。
ZENworksパーティションを削除するには、fdiskを使用してデバイスのハードドライブを再設定します。次に、ZENworksイメージングCDまたはDVDを使用してデバイスをイメージングするか、デバイスでPXEを有効にしてイメージングバンドルを割り当てます。次に、デバイスをリブートしてそのバンドルを使用します。