FESIからRhinoへのECMAScriptのアップグレード RhinoによるECMAScriptの実装はFESIよりも強力で厳密なものになります。 その結果、FESIでの実装では動作が許可されていた一部の関数やスクリプトが、Composer 5.x Rhinoを実装すると動作しなくなります。 Composerの旧バージョンから5.xにアップグレードした場合、ユーザはデザイン時間および展開されるサーバ環境をテストする必要があります。
可能性のある問題が3つあります。 これらの問題点は次のとおりです。問題を検索、修正するためにユーザが実行する必要があるアクションも説明しています。
- ECMAScriptキーワードおよび今後の予約語の使用方法
- SilverStream集約関数where()、min()、max()、sum()、avg()、およびcount()
- returnステートメントのない関数
ECMAScriptキーワードおよび今後の予約語の使用方法
問題 Rhino実装ではECMAキーワードまたは今後の予約語をComposerのスクリプト式の識別子として使用することが認められません。 これらの識別子の多くはFESIで許可されているものです。 たとえば、次の2つのステートメントはFESIで許可され、Composer 4.2で動作します。
var instanceof = 12;
alert( instanceof )
Composer 5.xでは、アクションモデルが実行されると、同じステートメントにより次のエラーが発生します。
関数アクションを適用するエラー。
｢var instanceof = 12｣を評価するエラー。
スクリプトをコンパイルするエラー。
変数名の欠損
考えられる問題 Composer 5.xのECMAScriptキーワードおよび今後の予約語はコンポーネントの実行を失敗させる原因となります。
修正アクション Composerの旧バージョンから5.xへアップグレードした場合、ユーザはバージョン5.x以前のComposerバージョンを使用して作成されたすべてのアプリケーションのデザイン時間および展開サーバ環境をテストする必要があります。 アップグレードテストをしないとアプリケーションを運用環境で使用できません。
次の識別子はComposer 5.xのECMAScriptのRhino実装で使用できません。 キーワード:
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one of
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break
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else
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new
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var
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case
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finally
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return
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void
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catch
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for
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switch
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while
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continue
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function
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this
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with
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default
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if
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throw
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delete
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in
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try
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do
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instanceof
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typeof
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今後の予約語:
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one of
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abstract
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enum
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int
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short
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Boolean
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Export
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Interface
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static
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byte
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extends
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long
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super
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char
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final
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native
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synchronized
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class
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float
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package
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throws
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const
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goto
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private
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transient
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debugger
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implements
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protected
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volatile
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double
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import
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public
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SilverStream集約関数where()、min()、max()、sum()、avg()、およびcount()
問題 SilverStream集約関数はXMLドキュメント階層の複数のノードに機能を提供するComposerのECMAScript実装に作成された特別な拡張関数です。 この関数を使用するとXPath式をネストすることができます。 Composer 5.xでは、ネストされたXPath式の文字列を引用符で囲む必要があります。 4.2および5.xで有効である式は次のとおりです。 ネストされたXPath式には一重引用符およびエスケープ文字(\)を使用してください。
有効な4.2集約関数式:
Input.XPath(“INV:INVOICEBATCH/INV:INVOICE”).where(XPath(“INV:TOTALS/INV:INVOICETOTAL”) ==
Input.XPath(“INV:INVOICEBATCH/INV:INVOICE”).max(XPath(“INV:TOTALS/INV:INVOICETOTAL”)))
.XPath(“INV:INVOICEHEAD/INV:INVOICENO”)
有効な5.x集約関数式:
Input.XPath("INV:INVOICEBATCH/INV:INVOICE").where('XPath("INV:TOTALS/INV:INVOICETOTAL") ==
Input.XPath("INV:INVOICEBATCH/INV:INVOICE").max(\'XPath("INV:TOTALS/INV:INVOICETOTAL")\')')
.XPath("INV:INVOICEHEAD/INV:INVOICENO")
考えられる問題 正しく引用符が使用されていないおよびネストされたXPath式がエスケープされていないことによって次のメッセージがついたエラーが発生します。 「XPath」が定義されていません。
修正アクション Composer5.xは前のComposerバージョンを使用して作成されたネスト済みXPath式を自動的に検出および処理します。 さらにバージョン5.xの式ビルダダイアログを使用して作成されたネスト済みXPath式は正しく引用符がつけられた構文を自動的に適用します。
手動で作成された式は自動アップグレード機能で予測および検知できないな式として問題になる可能性があります。
returnステートメントのない関数
問題 Composer 4.2 FESI実装により、明確なreturnステートメントなしで関数を定義することができ、変数の最終値を戻します。 Rhinoではすべての関数について明確な returnステートメントが必要です。
考えられる問題 Composer 5.xの明確なreturnステートメントのない関数は次のメッセージを返します。 com.novell.mozilla.javascript.Undefined@xxxxxx
修正アクション バージョン5.xより前のComposerバージョンで作成されたカスタムスクリプトの関数をすべて調査し、値を返す明確なreturnステートメントがすべての関数に含まれていることを確認します。
Composerの旧バージョンから5.xへアップグレードした場合、ユーザはバージョン5.x以前のComposerバージョンを使用して作成されたすべてのアプリケーションのデザイン時間および展開サーバ環境をテストする必要があります。 アップグレードテストをしないとアプリケーションを運用環境で使用できません。