Novell Client for Windows 95/98 v3.xインストール後、アプリケーション動作不良（2）

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問題点

Novell Client for Windows 95/98 v3.0またはv3.1（以降、Novell Client for Windows 95/98 v3.x）をWindows 95にインストールすると、TCP/IPを使用しているアプリケーションで動作が不安定になる場合があります。

解決方法

これは、Novell Client for Windows 95/98 v3.xのインストール時にWinsockのバージョンが、バージョン1からバージョン2にアップデートするために発生します。
Novell Client for Windows 95/98 v3.xは、NetWare 5のPureIP環境で通信できるために、Windows 95のWindows SocketをWinsock 2へとアップグレードします。
そのため、一部のWinsock 1ベースで開発されたアプリケーションに関して、動作不良を起こす場合があります。
この問題は、標準でWinsock 2を使用しているWindows 98/NTでは発生しません。

NetWare 5.xを使用しているためPureIPが必要で、すでにNovell Client for Windows 95/98 v3.xをインストールしている場合には、以下のような方法で回避してください。

[問題の回避方法]

1.	Novell Client for Windows 95/98 v3.xのインストールファイルに含まれる "UNC32.EXE" を実行し、Novell Client for Windows 95/98 v3.xを一度アンインストールします。
2.	再起動後、TIDJ0004023を参照し、一旦Winsockをバージョン1に戻します。
3.	以下の米国Microsoft社のWebサイトより、最新のWinsockアップデートモジュールを入手します。（2000/04/13 現在）　http://www.microsoft.com/windows95/downloads/contents/wuadmintools/s_wunetworkingtools/w95sockets2/default.asp
4.	ダウンロードした "W95WS2SETUP.EXE" を実行し、Winsock 2へアップデートします。
5.	再起動後、Novell Client for Windows 95/98 v3.xのインストールを行います。

[最新Winsockアップデートモジュール適用後の作業]
米国Microsoft社よりダウンロードできるWinsockアップデートモジュールは英語版のため、ダウンロードした "W95WS2SETUP.EXE" をインストール後、TCP/IPのプロパティで IPアドレス、ゲートウェイの設定ができなくなります。
これは英語版のWinsockアップデートモジュールにより、 "MSTCP.DLL" が英語版に置き換えられたために発生します。

この問題を回避するためには、以下のいずれかの作業を行う必要があります。

レジストリの変更
TCP/IPの変更が発生した場合、レジストリを編集することにより回避できます。
変更に必要なキーと値は以下の通りです。

「IP アドレスの変更」

・	キー
	HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Class\NetTrans\4桁のインタフェースの番号
・	値
	"IPAddress"="192.168.2.10" （文字列の値として設定）

「Subnet Mask」

・	キー
	HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Class\NetTrans\4桁のインタフェースの番号
・	値
	"IPMask"="255.255.255.0" （文字列の値として設定）

「Default Gateway」

・	キー
	HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Class\NetTrans\4桁のインタフェースの番号
・	値
	"DefaultGateway"="192.168.2.1,192.168.2.2" （文字列の値として設定）

「Wins Server」

・	キー
	HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Class\NetTrans\4桁のインタフェースの番号
・	値
	NodeType = 1または8の数字を文字列として指定。 1を指定するとWinsを使用しない。（B-Node） 8を指定するとWinsを使用する。（H-Node）　NameServer1= 　NameServer2= 　NameServer3= 　　　　・　　　　・　　　　・　NameServerX= 　（Winsサーバの指定。WinsサーバのIPアドレスを文字列として指定。）注意: インターフェースの番号は環境によって異なりますので、実際の環境で確認してください。

"MSTCP.DLL" の復元
前述のとおり "W95WS2SETUP.EXE" もしくは "WS2SETUP.EXE" を使用してWinsockのアップデートを行った場合、Windowsインストールディレクトリ（「C:\Windows」）の下にバックアップフォルダ（「\WS2BACKUP」）が作成されます。
この中にある "MSTCP.DLL" をWindowsシステムディレクトリにコピーします。
（作業前に、Windowsシステムディレクトリ内の "MSTCP.DLL" のバックアップを作成しておくことをお勧めします。）

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ドキュメントID: J00004024
作成年月日: 13-APR-2000
修正年月日:
ドキュメントリビジョン: 1
分類:Client-Installation
対象NOVELL製品およびバージョン: Novell Client for Windows 95/98 3.x
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