プレスリリース |
米ノベルとレノボ、インテルの技術を基盤とした 世界初のLinux対応のThinkPadモバイルワークステーションを発表 |
これは、サンフランシスコで開催中のLinuxWorldにおいて、米国ノベル社より8月15日(米国時間)に発表されたプレスリリースの抄訳版です。
2006年8月16日
米ノベルとレノボ、インテルの技術を基盤とした
フルサポートのSUSE Linux Enterprise Desktop 10対応 ThinkPadで、 米国ノベル社(以下 ノベル、米国マサチューセッツ州ウォルサム)と米国レノボ・グループ社(以下 レノボ、米国ノースカロライナ州ラーレイ)は本日、業界初のLinux対応のThinkPadモバイルワークステーションを発表しました。同製品は、ノベルが最近発表したSUSE Linux Enterprise Desktop 10 を搭載しており、Intel Centrino Duoのモバイル技術を基盤としています。これは2年間にわたり、レノボ、インテル、ノベルが取り組んだ研究開発の成果となる画期的な革新であり、ICやボードレベルの設計に携わるエレクトロクス分野の技術者に対し、あらゆるモバイル環境において演算処理負荷の高いアプリケーションに要求されるサポートを提供します。 新たにLinuxに対応したThinkPad T60pは、わずか厚さ1インチ(2.54cm)と重さ4.7ポンド(約2.1kg)で、生産性と可搬性の最適なバランスを保ち、電子設計技術者に対してCADなどの本格的業種特化アプリケーションに求められるプロセッサのスピードとメモリを提供します。ユーザは、従来デスク上のみで可能だった高度な設計エンジニアリングにおいて、有線接続・無線接続いずれの場合でも安全なプラットフォームを手に入れることができます。さらに、技術者はオフィス用と研究開発用にワークステーションを切り替えることなく、日常業務を行うことができます。 今回の提供開始とともにレノボは、一部のThinkPad T60pモデルを購入した顧客に対し、初めてヘルプセンターによるサポートサービスを提供します。ヘルプセンターでは、一部のThinkVantage Technology、ドライバ、基本Linux構成、ハードウェア関連の諸問題についてサポートします。ノベルはコアとなるOSに関する質問や問題へのサポートを継続して提供します。 レノボのLinux対応のワークステーションでは、Cadence、Synopsys、Mentor Graphicsなどのエンジニアリングデザイン・アプリケーションの認定を現在進めています。ほかのワークステーションの認定候補も現在検討中です。
ThinkVantage Technologyがパフォーマンスを向上 ThinkPad Configuration Utilityは、ユーザがシステムのハードウェアを容易に管理・制御できるよう支援します。Access Connectionsにより、ユーザはシンプルなナビゲーションと設定のウィザードを通じ、有線と無線の接続を自動的に切り替えることができます。ThinkPad Power Managerは、ユーザの処理負荷に合わせてノートPCのシステム設定を調整し、バッテリ寿命、システム温度、そして全般的なユニットのパフォーマンスを左右します。ユーザはCPUスピード、ファンの音量、ハードディスクのタイムアウト設定、ディスプレイのリフレッシュレートといった設定を容易に管理することができます。 さらに、ThinkPad T60pモバイルワークステーションは、SUSE Linux Enterprise Desktop稼動時/非稼動時のドック接続、最大4GBのメモリといった特長に加え、お客様を対象としたヘルプセンターサポートを提供しています。 レノボはLinuxへの取り組みを改めて強化 レノボは、Linux OSの活用に必要な情報を提供する取り組みの一環として、ThinkPad製品ラインを長年にわたって認定してきました。このプロセスにより、システムは特定のLinuxディストリビューションでテストされ、ユーザはノートPCの基本機能を安心して利用できるようになっています。 さらに今回の発表で、レノボはこのプロセスを拡大し、一部のThinkPadモデルにおいてノベルのSUSE Linux Enterprise Desktop 10 をサポートするとともに、こうした機種のお客様にヘルプセンターサポートを提供します。これに加え、レノボでは サポートサイト上でドライバやユーティリティを提供するとともに、SUSE Linux Enterprise Desktop 10 を利用するお客様がソフトウェアの更新をダウンロードできるようにします。
価格と提供時期
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