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ノベル、「SUSE Linux Enterprise 11 Service Pack 2」を提供開始

新たな開発手法を採用し、カーネルを大幅に更新 ファイル管理、仮想化、クラスタリングなど各種新機能を搭載

Tokyo Japan
March 26, 2012

ノベル株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:徳永 信二、以下ノベル)は、「SUSE Linux Enterprise 11 Service Pack 2(以下 SP2)」の提供を本日より開始すると発表しました。SUSE Linux Enterpriseは、ミッションクリティカルなビジネス環境に対応するための機能とサポートを兼ね備えた、エンタープライズLinux製品です。今回の最新版は、コミュニティの成果を活かしたSUSEの新たな開発手法「Forward-Looking Development」を採用した初めてのリリースです。Forward-Looking Developmentは、アプリケーションの互換を維持したままカーネルの更新を可能にする革新的な手法で、これによりSP2は最新のLinuxカーネル3.0を搭載しました。機能面においては、ファイルシステム「Btrfs」、OS仮想化技術「LXC (Linux Container)」、ディザスタリカバリやBCPに有効な「ジオクラスタリング」を新たにサポートし、各種従来機能も拡充してお客様のビジネスを支援します。

SUSE Linux Enterpriseは、世界をリードする数々のハードウェア/ソフトウェアベンダによってサポート・認定されており、パートナー各社からなるグローバル・エコシステムをベースに、ワールドクラスのテクニカルサポートとサービスを13,000社以上のお客様に提供しています。SUSE Linux Enterpriseは包括的な製品ポートフォリオで構成されており、今回はSUSE Linux Enterprise Server 11 SP2をはじめ、計7製品がSP2としてリリースされました。日本においては本日より、ハードウェアベンダ、ソフトウェアベンダ、ソリューションプロバイダからなるノベルの国内パートナーを通じて提供されます。(パートナー企業からのエンドースメントについては末尾をご覧ください)

SUSE Linux Enterprise 11 Service Pack 2の主要な特長と新機能

  1. 新開発手法Forward-Looking Development
    コミュニティによる開発の加速化を反映したSUSE独自の開発手法で、その採用がSP2の最も大きな特長です。最新のLinuxカーネルおよびライブラリとインターフェースを、独自のForward-porting approach(バックポートを主体とした移植・修正ではなく、フォワードポートを主体とした開発)手法と組み合わせることで、アプリケーションの互換性を維持したままより頻繁にカーネルをアップデートできるようになりました。お客様は、より迅速に新機能を取り入れることができるとともに、最新のハードウェアで最大の投資対効果を得ることが可能になります。
  2. Linuxカーネル3.0の搭載
    Forward-Looking Developmentにより、サービスパックとして初めて大幅にカーネルを更新し、3.0を搭載しました(Service Pack 1では2.6.32)。カーネル3.0は、スケジューラおよびメモリ管理の最適化、アプリケーションのパフォーマンス向上(Transparent Huge Pageのサポート)、ネットワークの負荷分散といった機能を搭載しています。ハードウェアも最新のインテルXeon、Sandybridge、Romley、AMD Bulldozer、最新のIBM Powerなどを新たにサポートしたほか、CPU/メモリのオフライン化などの新たなハードウェアRAS(信頼性、可用性、保守性・サービス性)機能を拡充しました。
  3. システム管理機能
    SP2は、Btrfsファイルシステムの商用サポートを提供する初のLinuxプラットフォームです。YaSTおよびZypperと、新たに開発したBtrfsのスナップショット管理ツールSnapperの統合により、誤ったシステム変更や管理者の人為ミスから容易にロールバックできるようになりました。また、SUSE Linux Enterprise 10からのアップグレードも自動化され、ZYppにより構築時などに複数のカーネルバージョンを同時にインストールすることも可能です。
  4. 仮想化機能
    新たに、LXCをサポートしました。これは1つのOSをあたかも複数のように見せるOS仮想化機能で、小さいオーバーヘッドで高いパフォーマンスを得ることができます。Xen 4.1、KVM の最新アップストリーム(0.15+)、KVM 上でのWindowsゲストサポート、Hyper-V、VMWareといった最新の仮想化技術のゲストOSとして、SP2は最も豊富な仮想化機能を提供するエンタープライズLinuxディストリビューションです。

SP2ではこうした主要な新機能のほか、ストレージおよびネットワーク、パフォーマンスや拡張性、相互運用性、セキュリティにおいても様々な新機能や拡張機能を備えています。詳細はこちらにてご覧いただけます。http://www.suse.com/ja-jp/

包括的な製品ポートフォリオ

<サーバ製品>

  • SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2
    物理/仮想/クラウド環境でミッションクリティカルなアプリケーションを実行する信頼性、拡張性、安全性の高いサーバOSです。x86、x86_64、Itanium、IBM Powerの各プロセッサ・アーキテクチャに対応しています。
  • SUSE Linux Enterprise Server for System z
    IBM System zに最適化されたサーバOSです。メインフレームLinux市場の80%以上で活用されています。

<拡張機能を提供する製品>

  • SUSE Linux High Availability Extension
    オープンソース・クラスタリング技術を統合した製品で、クラスタリングされたLinux  サーバをすばやく簡単にインストール、設定、管理できます。これによりシステムおよびデータへの継続的なアクセスを確保し、想定外のダウンタイムを減らします。SP2に新搭載されたジオクラスタリング機能は、異なる国や地域など遠隔地に保管されたサーバ間でクラスタの構築を可能にします。
  • SUSE Linux Enterprise Virtual Machine Driver Pack
    Windows OS用の準仮想化ドライバで、ネットワークおよびストレージのI/Oを加速化することで、ハイパーバイザとゲストOSの間のコミュニケーションを改善します。今回より新たに、仮想化技術であるKVMをサポートしています。

<OEM製品>

  • SUSE Linux Enterprise Server for VMware
    VMware vSphere上でSUSE Linux Enterprise Serverを展開するものです。お客様は、IT環境 を仮想化することで、低コストでシンプルな管理が可能になります。

<クラウドサービス>

  • SUSE Linux Enterprise Server for Amazon EC2
    Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)上でSUSE Linux Enterprise Serverを 稼働するソリューションで、お客様やISVパートナーは従量課金による利用が可能です。

<デスクトップ製品>

  • SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP2
    Windows、UNIX、Macとの共存を念頭に開発された、相互運用性の高いデスクトップOSです。お客様がIT投資のメリットを最大化できるよう、共通のコードベースから構築されています。

製品概要

  • 名称:SUSE Linux Enterprise 11 SP 2(スーゼ・リナックス・エンタープライズ11 エスピー2)
  • 発売日:2012年3月26日
  • 販売方法:ノベルのパートナー企業を通じた間接販売

本発表へのパートナー企業からのエンドースメント

日本アイ・ビー・エム株式会社
専務執行役員 システム製品事業担当 薮下 真平 様
日本アイ・ビー・エム株式会社は、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2の発表を歓迎します。IBMとSUSEは、長きにわたる協業で、Linuxに技術的なイノベーションをもたらし、お客様のシステム最適化を支援してまいりました。IBMのハードウェア製品は、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2が採用した最新のLinux 3.0カーネルにより、さらなるパフォーマンスの最適化と消費電力の削減が可能となります。今後もSUSEとともに、お客様にとって最適なIT環境の構築に貢献してまいります。

日本SGI株式会社
常務執行役員 プロダクト&ソリューション統括本部長 田坂 隆明 様
日本SGI株式会社は、SUSE Linux Enterprise 11 Service Pack 2の発表を歓迎いたします。SGIとSUSEの長年のパートナーシップは、SGIシステムでの最高のスケーラビリティとパフォーマンスの実現を可能にしています。特に大規模共有メモリ型サーバであるSGI UVシリーズにおいては、SUSE Linuxを使用する事で2560プロセッサ・コア、16TBメモリでのシングルシステムイメージを実現しています。今回、カーネル3.0を搭載したSUSE Linux Enterprise Server 11 SP2を使用する事によって、HPC分野、民間企業、パブリッククラウド等におけるワークロードに対してSGIが提供する最新のハードウェア資源を最大限に活用可能になります。

 

◇ノベルおよびNetIQについて
ノベル株式会社とネットアイキュー株式会社は、The Attachmate Groupの日本法人です。The Attachmate Groupは、Attachmate、NetIQ、ノベル、SUSEの4事業部を統括しています。
詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。
Novell, Inc. http://www.novell.com/ ノベル株式会社 http://www.novell.com/ja-jp
NetIQ Corporation http://www.netiq.com/ ネットアイキュー株式会社 http://www.netiq.co.jp

 

*Novell、Novellのロゴ、Nロゴ、SUSEはNovell, Inc.の米国における登録商標または商標です。
*NetIQおよびNetIQロゴは米国およびその他の国や地域における米国NetIQ Corporationおよびその代理店の商標または登録商標です。その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標および商標です。

報道機関の方のお問い合わせ先

宮部
ノベル株式会社
Telephone: 03-5206-9410
E-mail: mktg-j@novell.com

投資家の方のお問い合わせ先

宮部
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Telephone: 03-5206-9410
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