マイグレーションツールは直接関連付けのみを表示および移行します。Configuration Managementは以前のZENworks製品が持っていたものと同じ間接関連付けコンセプトを持ちます。間接関連付けはオブジェクトをコンテナに関連付け、コンテナ内のすべてがそのコンテナ内の存在によってオブジェクトに関連付けられたときに作成されます。間接関連付けのすべてが移行され、移行されたオブジェクトが同じフォルダ構造に配置されたら、すべての間接関連付けは自動的に移行されます。
この関連付けタスクは意図的にマイグレーション画面の最後の手順としてリストされています。これは、関連付けの継承性(Configuration Managementでの割り当て)が、「App AはUser 1に割り当てる」のように、2つのオブジェクト間に1対1の関係を設定するためのものであるという理由によります。
ConsoleOneには直接関連付けのビューはありません。このため、ZENworks環境によってはかなり複雑になる可能性があります。マイグレーションユーティリティは、ディスプレイフィルタを利用して、eDirectory内にある既存の関連付けのサブセットを表示することで、こうした複雑性を解決しようとします。各オブジェクトは選択したコンテナおよび選択したフィルタに基づいて表されます。各オブジェクトの下に、該当する関連付けがすべて表示されます。それぞれの関連付けには、そのオブジェクトタイプアイコンの上に2方向矢印<-->のオーバーレイアイコンが付いています。複数の関連付けを選択して右側にドラッグすることも、オブジェクト全体をドラッグすることもできます。後者の場合、これにより、その関連付けはすべて[マイグレートする項目]キューに入ります。右側のビューには単に、選択したフィルタに基づいて既存の関連付けがすべて表示されます。
マイグレーションユーティリティはこのビューに2つのフィルタを追加して、関連付け表示速度の向上を図ります。最初のフィルタは、バンドル、ユーザ、ワークステーション、コンテナ、およびポリシーから選択可能なさまざまな組み合わせのみを強制的に表示するようにします。または、最後のオプションを選択してすべてのオブジェクトタイプを表示することもできます。2番目のフィルタは、適格か不適格かに関係なくすべてのオブジェクトを表示するか、または適格な関連付けのみを表示します。適格な関連付けは関連付けがポイントするオブジェクトの両方ともがConfiguration Managementに存在するため、適格です。どの関連付けが適格であるかを計算するには数分間かかるため、このオプションはデフォルトではありません。このフィルタは[
]と呼ばれ、どの関連付けが不適格であるかをユーティリティが判別して最後の表示カラムに理由を表示します。適格な関連付けもすべて表示されます。関連付けの実際のマイグレーションは単純です。Configuration Managementが両方のオブジェクトをポイントする新しいAssignmentオブジェクトを作成します。アプリケーションでは、Configuration Managementはこのマイグレーションプロセス中にLocation Mask (ロケーションマスク) およびAvailability Schedule (使用可能スケジュール)も移行します。