[アクション - MSIのインストール]ダイアログボックスでは、MSIファイルの場所、そのインストール、アンインストール、修復のパラメータ、転送ファイル、および実行プログラムのセキュリティレベルを指定できます。
図 E-16 [アクション - MSIのインストール]ダイアログボックス
このダイアログボックスには、次の方法でアクセスします。
セクション 2.1, ディレクティブバンドルの作成を参照してください。
バンドルカテゴリを使用してディレクティブバンドルを作成するプロセスの一部。詳細については、ZENworksコントロールセンターで、[
]タブをクリックし、[ ]リストの[ ]カラムにあるバンドルの下線付きリンクをクリックします。[ ]タブをクリックし、いずれかのアクションセットタブ([インストール]、[起動]、[検証]、[アンインストール]、[停止]、または[起動前])をクリックし、[ ]ドロップダウンリストをクリックして使用可能なアクションの1つを選択します。.msiファイル: をクリックして、[.msiファイルの選択]ダイアログボックスを表示します。·インストールする.msiファイルを参照および選択します。
Novell File Upload拡張機能をこのデバイスにインストールしていない場合は、インストールしてからでないと、ファイルを参照してアップロードすることができません。詳細については、Novell File Upload拡張機能を参照してください。
パラメータのインストール: をクリックして、[パラメータのインストール]ダイアログボックスを表示してか 、目的のパラメータを指定します。詳細については、[ ]ボタンをクリックしてください。
パラメータのアンインストール: をクリックして、[パラメータのアンインストール]ダイアログボックスを表示し 目的のパラメータを指定します。詳細については、[ ]ボタンをクリックしてください。
パラメータの修復: をクリックして、[パラメータの修復]ダイアログボックスを表示し、目的のパラ ータを指定します。詳細については、[ ]ボタンをクリックしてください。
変換ファイル: [
]をクリックして、目的の転送ファイルを参照および選択します。転送ファイルをアップロード、またはその場所を指定できます。Novell File Upload拡張機能をこのデバイスにインストールしていない場合は、インストールしてからでないと、ファイルパスを参照することができません。詳細については、Novell File Upload拡張機能を参照してください。
組織内の異なるグループで同じアプリケーションを使用することがよくありますが、同じ機能セットを必要としないこともあります。Windows Installerの利点の1つは、10個のグループで、10個の異なる機能セットまたは同じアプリケーションに対して別の修正を必要としている場合、各グループに異なる変換ファイル(MST)を適用して、10個のすべてのユーザグループに同じMSIパッケージを展開できます。
変換ファイルとは、MSIインストールに適用された変更のコレクションです。これには、機能がインストールされるかどうか、どのようにインストールされるか、どのファイル、ショートカット、およびレジストリエントリが含まれるか、および[プログラムの追加と削除]のアプレット情報などの、すべての変更情報が含まれています。
ベンダから提供されたMSIパッケージを持っている場合は、AdminStudio ZENworks Editionを使用して、変換を作成および管理できます。
MSIプロパティ: MSIパッケージには、アプリケーションの管理インストール中に定義されたプロパティ値が含まれています。これらのプロパティ値によって、Microasoft Windows Installerがワークステーションにアプリケーションをインストールする方法が決まります。必要に応じて、一部のプロパティ値を変更することもできます。たとえば、ユーザの作業ファイルを保存するデフォルトの場所をプロパティ値が定義している場合があります。そのプロパティを[プロパティ]リストに追加して、プロパティの値を変更することにより、MSIパッケージで定義されているデフォルトの場所を変更することができます。
必要に応じて、MSIパッケージに含まれていなかったパブリックプロパティを追加することができます。その場合は、MSIパッケージに有効なプロパティのみを追加するように注意する必要があります。次のオプションを指定できます。
追加: プロパティ値を上書きするには、プロパティ値を変更して、そのプロパティを[プロパティ]リストに追加し、MSIパッケージで定義された値以外のプロパティ値を使用することをApplication Launcherが認識するようにします。追加するには、[
]をクリックして、[ ]ダイアログボックスを表示します。[ ]フィールドで値を上書きするプロパティを選択し、[ ]フィールドで新しい値を指定します。次に、[ ]をクリックすると、選択したプロパティが[ ]リストに追加されます。編集: [
]リストにあるプロパティを変更するには、プロパティを選択し、[ ]をクリックして値データを変更してから[OK]をクリックします。削除: [
]リストからプロパティを削除するには、削除するプロパティを選択して、[ ]をクリックします。プロパティを削除すると、その後アプリケーションをインストールするときには、MSIパッケージで定義されているプロパティ値を使用することになります。実行プログラムのセキュリティレベル: [
]をクリックして、実行プログラムのセキュリティレベルのオプションを指定します。Windows 2000/XP/Vistaでは、実行可能アプリケーションは「ユーザ」スペースまたは「システム」スペースのどちらででも実行できます。デフォルトでは、
オプションが選択されています。このオプションを選択した場合、アプリケーションは「ユーザ」スペースで実行され、ログインユーザと同じワークステーションセキュリティレベルを継承します。ログインユーザのセキュリティレベルでは、アプリケーションを実行するための十分な権利やファイルアクセスが許可されない場合、アプリケーションを「システム」スペースで、または動的管理者(次を参照)として実行するように設定することができます。
ログインユーザとして実行: MSIアプリケーションは、ログインユーザのアカウント情報を継承します。たとえば、レジストリおよびファイルシステムに対するアプリケーションの権利は、ログインユーザが持つ権利と同じになります。
アプリケーションの表示モードを[
]、[ ]、[ ]、または[ ]から選択します。[非表示]モードでは、ユーザインタフェースを使用できない状態でアプリケーションが正常に実行されます。これは、ユーザの操作を必要とすることなく、アプリケーションで処理を実行するような場合に役立ちます。[]を選択して、管理者特権をログインユーザに付与します。ただし、ユーザに管理者権限を与えることはセキュリティ上のリスクを伴います。このオプションが選択されている場合、デバイスにMSIをインストールする際、管理対象デバイス上のユーザはパスワードを入力するよう求められます。MSIをインストールするには、ユーザはパスワードが設定されたユーザアカウントを使用してデバイスにログインする必要があります。
メモ:Vistaデバイスでは、管理者がデバイスにログインしており、[]オプションがオンになっている場合、アクションは消音モードで実行されます。
安全なシステムユーザとして実行(システムがデスクトップを操作することを許可しない): アプリケーションは、ローカルシステムユーザ下で実行され、管理者レベルのアカウント情報を継承します。たとえば、アプリケーションには、レジストリおよびファイルシステムへのフルアクセス権が設定されます。セキュリティレベルが
に設定されているため、アプリケーションのインタフェースはユーザには表示されず、アプリケーションはタスクマネージャにのみ表示されます。このオプションは、ワークステーションへのフルアクセスが必要ですが、ユーザの介入は必要ないアプリケーションを実行する場合に、便利です。動的管理者として実行: 動的管理者とは、アプリケーションサーバのインストールなど、特定の処理を実行するためにオンザフライで作成される管理者アカウントです。動的管理者を使用すると、システムスペースにインストールできないアプリケーション(たとえば、ある種のMSIアプリケーション)をインストールするのに役立ちます。このアクションを選択すると、動的管理者が作成され、この管理者によって必要なタスクが実行され、その後アカウントが削除されます。
メモ:Microsoftではローカル管理者アカウントのドメインコントローラでの使用を許可していないため、このアクションを動的管理者としてWindowsドメインコントローラで実行すると失敗します。