Novell Filr 1.1 Readme

2014年9月

1.0 製品の概要

Novell Filrを使用することにより、デスクトップ、ブラウザ、またはモバイルデバイスからすべてのファイルとフォルダに簡単にアクセスできます。また、ファイルとフォルダを他のユーザと共有することで、自分のファイルでコラボレーションを促進できます。Filrの詳細については、『How Filr Works–Overview Guide』を参照してください。

次の方法でFilrにアクセスできます。

Novell Filr 1.1は、以下の拡張機能を提供します。

  • Microsoft SQLサポート

  • 共有のホワイトリストおよびブラックリスト

  • モバイルデバイス管理

  • Filrリンクを使用した共有

  • バグ修正

  • その他多数のメリットあり

    Filr 1.1で提供されるすべての新機能のリストについては、『Novell Filr 1.1 Installation and Configuration Guide』の「What’s New in Filr 1.1」を参照してください。

2.0 Filrシステム要件

Novell Filr 1.1システム要件(モバイルデバイスの要件を含む)は、『Novell Filr 1.1 Installation and Configuration Guide』の「Filr System Requirements」にリストされています。

3.0 インストールの方法

詳細なインストール手順は、『Novell Filr 1.1 Installation and Configuration Guide』で確認できます。

4.0 インストールに関する問題

4.1 Xenでセカンダリハードディスク(/vastorage)を構成するとエラーになる

XenにFilr、検索インデックス、またはデータベースアプライアンスをインストールする際、Filrインストールプログラムを実行中にハードディスク(/vastorageまたは/var)を構成すると、次のようなエラーが起きる場合があります。

PCI: Fatal: No config space access function found.
Unable to read sysrq code in control/sysrq
i8042: No controller found
end_request:I/O error, dev xvda 18576

この問題によって多少の遅延が生じることがありますが、サーバは正常に動作します。

アプライアンスコンソールから次のコマンドを実行して、ディスクが想定どおりに追加されているか確認してください。

df -h

/dev/xvda1       20G  5.5G   14G  30% /
/dev/xvdc1       12G  2.0G  9.4G  18% /vastorage
/dev/xvdd1      2.0G  257M  1.7G  14% /var

4.2 2つ目のSCSIコントローラを並行仮想に変更すると、アプライアンスがリブートしなくなる場合がある

アプライアンスをインストールまたはアップグレードする時に、SCSIコントローラを[VMware並行仮想]に変更すると、故障状態になってしまい、アプライアンスが正常にリブートできなくなる場合があります。

Filrアプライアンスと互換性がある方法でSCSIコントローラを[VMware並行仮想]に変えるには、以下のようにします。

  1. アプライアンスに新しいディスクを追加し、新しいSCSIコントローラを選択します。

  2. アプライアンスの電源を入れます(必要ならインストールまたはアップグレード処理を実行します)。ポート8443でFilr管理者としてFilrにログインすることにより、Filrシステム内のすべてのアプライアンスが稼働中であることを確認します。

  3. Filrシステムで各アプライアンスをシャットダウンします。(アプライアンスを安全にシャットダウンする方法について詳しくは、『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Shutting Down and Restarting the Novell Appliance」を参照。)

  4. コントローラを[VMware並行仮想]に変更します。

  5. Filrシステム内で各アプライアンスの電源を入れます。

5.0 アップグレードに関する問題

5.1 クラスタ環境でローリングアップグレードがサポートされない

クラスタ環境でFilr 1.0.1からFilr 1.1にアップグレードするときのローリングアップグレード(一台のFilrサーバか検索インデックスサーバをクライアントにしたまま、別のFilrサーバか検索インデックスサーバをアップグレードする)はサポートされていません。

アップグレードプロセスを開始する前に、すべてのFilrアプライアンスおよび検索インデックスアプライアンスをシャットダウンする必要があります。アップグレード完了後に、アプライアンスを再起動してください。

小規模インストール環境またはクラスタ化されていない大規模インストール環境では、この問題による影響はありません。

Filrをアップグレードする方法については、『Novell Filr 1.1 Installation and Configuration Guide』の「Upgrading Filr」を参照してください。

5.2 アクセント文字のためなくなったファイルはアップグレード後に再同期する必要がある

初版のFilrリリースでは、ファイル名のアクセント文字を区別しませんでした。このため、あるファイルをファイルシステムからネットフォルダに同期した場合、(アクセント文字の有無以外は)名前が同じ別のファイルを同期しようとすると、同期が失敗します。

この問題はFilr 1.0.1で修正されました。アクセント文字以外は名前が同じである別のファイルまたはディレクトリがあっても、ファイルシステムからFilrに同期することができます。

Filr 1.0から後のバージョンへのアップグレード後にこの種類のファイルの同期を有効にするには、以下のいずれかの操作を実行します。

5.3 Filr 1.1にアップグレードする前にOES 11 SP1サーバをアップグレードする必要がある

重要:OES 11 SP1サーバの更新に失敗すると、設定済みのeDirectory (LDAP)サーバが機能しなくなる場合があります。

Filr 1.1で提供されているスケーラビリティとパフォーマンスの向上を実現するには、増加したファイルサービスや他のリクエストをFilr用のサーバで処理できなければなりません。

OES 11 SP1で提供されるNCPサーバでは、増加するリクエストに対応できません。

以下の条件に一致するOES 11 SP1サーバを使用している場合は、Filr 1.1にアップグレードする前にOES 11 SP1サーバをアップグレードする必要があります。

  • ホストネットフォルダまたは個人ストレージホームフォルダ

    および

  • 2012年12月の保守アップデートが適用されていない

OES 11 SP1サーバがFilr 1.1を処理できるようにするには、次の操作を実行します。

  1. すべてのFilr用OES 11 SP1サーバに少なくとも2012年12月の保守アップデートが確実に適用されるようにします。

    この操作により、NCPサーバはFilr1.1で増えたサービスリクエストに対応可能な新しいバージョンに更新されます。

  2. Filr1.1へのアップグレードを行います。

メモ:OES 11 SP2は、アップデート済みのNCPサーバがデフォルトで含まれているので、Filr 1.1サービスのすべての必要に対応できます。

5.4 アップグレードの際に設定が保持されない

Filrシステムをアップグレードする際に、一部の設定が保持されないことがあります。Filr 1.1へのアップグレード後に、以下の設定は必ずしも保持されません。

  • SSH

  • Ganglia

  • WebDAV認証方式

  • 要求および接続設定

Filr 1.1へのアップグレード後に、すべての設定が希望どおりかを確認してください。

6.0 アプライアンスの問題

6.1 VMwareスナップショットとアプライアンスバックアップ

VMwareスナップショットをFilrのバックアップメソッドとして使用しないでください。そのようにすると、将来Filrをアップグレードできなくなってしまう可能性があります。

スナップショットを使用している場合は、新しいバージョンのFilrにアップグレードする前に、スナップショットを削除する必要があります。

各種Filrコンポーネントをバックアップする方法については、『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Backing Up Filr Data」を参照してください。

6.2 Xenで/varパーティションのストレージが拡張できない

Xen環境でFilrを稼働している場合、Filrのインストールの後に/varパーティション用のストレージを拡張することはできません。

インストール後に/varおよび/vastorageパーティション用のストレージを拡張する処理については、 『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Managing Storage」で説明されています。

7.0 設定の問題

7.1 LDAP同期とログインに使用するユーザ名の文字制限

LDAPユーザ名には、数値(0~9)、大文字と小文字のアルファベット(A~Z)しか使用できません。特殊文字( / \ * ? " < > : | )を含むユーザ名は、 Novell Filrユーザ名には使用できません。LDAPディレクトリにこれらの文字が入ったユーザ名が含まれている場合、Filrサイトとの同期は行われますが、関連付けられたユーザはログインできません。

これらの文字をFilrユーザ名に使用することはできません。これはFilrユーザ名がユーザのワークスペースタイトルとなり、ワークスペースタイトルはワークスペースにつながる階層パスの要素になるからです。これらの文字はLinuxやWindowsのパス名の正規文字ではありません。

7.2 LDAPから同期されたユーザ名はFilrログインで大文字小文字の区別がされない

LDAPディレクトリから同期されたユーザ名は、Filrシステムへのログインで大文字と小文字の区別がされません。

ローカルユーザアカウント(Filrで作成され、LDAPディレクトリから同期されていないユーザアカウント)の場合は、大文字と小文字が区別されます。ローカルユーザアカウントのログインアカウント情報は、MySQLデータベースに保存されます。

7.3 アプレットサポートの制限

アプレットは、1.6.0_12以前のJavaランタイム環境(JRE)を搭載したシステムでは、64ビット版Firefoxでサポートされていません。

アプレットは、64ビットオペレーティングシステム上(アプレットが動作できるJRE 1.6.0.12以降の更新)で機能します。

たとえば、デスクトップから複数ファイルをドラッグアンドドロップ、デスクトップからファイルを貼り付け、インプレース編集、およびワークフローエディタでグラフィックを表示するなどの動作は、アプレットがサポートされていないと機能しません。

7.4 Windows名前空間にDFSを使用しているとアクセスベースの列挙がサポートされない

Windows名前空間に分散ファイルシステム(DFS)を使用している場合、Microsoftのアクセスベースの列挙(ABE)はサポートされません。

7.5 NFSサポート

FilrファイルリポジトリをFilrが実行されている場所からリモートサーバに配置できるように、NFSファイルシステムマウントがサポートされています。

7.6 Access Managerの問題

7.6.1 複数のID導入ポリシーを同時に使用できない

NetIQ Access ManagerがFilrのフロント処理をするように設定されている場合、複数のID導入ポリシーを同時に使うことはできません。

8.0 [ネットフォルダ]に関する問題

8.1 ホームフォルダからフォルダをActive Directoryと共有するとファイルが表示されないことがある

ユーザのホームフォルダをサポートするようにWindowsファイルサーバを設定するには、さまざまな方法があります。通常は、FilrからActive Directoryユーザに対して共有するフォルダは正しく動作します。しかし、WindowsファイルシステムのNTFS権限がFilrと互換性を持つように設定されていない場合、Active Directoryユーザがホームフォルダのフォルダを別のユーザと共有すると、共有されたフォルダ内のファイルが表示されないことがあります。

フォルダが共有されるときに、Active Directoryユーザのホームディレクトリのフォルダにあるファイルが確実に共有されるようにするには、各ユーザのホームディレクトリの継承を無効にしてください。またホームディレクトリのサブフォルダに対する権限を明示的に付与することも必要です。

さらに、FilrはMicrosoftのABE (Access Based Enumeration)をサポートしています。ABEはWindows 2003からWindows Server 2012で使用できます。ABEを使ってWindowsファイルシステムが設定されていると、ホームフォルダの共有が適切に動作します。

8.2 OESサーバの内部エラーまたはシステムエラーで[ネットフォルダ]の情報が正しく表示されない

OESファイルサーバがオンラインで、FilrがNCPまたはCIFSを介してそのサーバと通信できる場合、内部エラーまたはシステムエラー(NDSDのダウンなど)が発生すると、そのサーバから取得する情報が正確でないことがあります。[ネットフォルダ]の情報がFilrの内容を正しく反映していないように思われる場合は、ファイルサーバの健全性をチェックして、想定どおりに設定と実行が行われていることを確認してください。

8.3 ファイルサーバのファイルを名前変更または移動すると共有が解除される

Filrクライアントを使わずに、ファイルサーバから直接ファイルを名前変更したり移動したりすると、Filrでそのファイルに関連付けられている共有が解除されます。つまり、Filrで共有を受けたことによりファイルへのアクセスを取得したユーザは、ファイルサーバで名前変更または移動されたファイルにアクセスできなくなります。さらに、[自分が共有者]と[自分が共有相手]ビューにそのファイルは表示されなくなります。

このような状況が発生した場合、Filrでファイルを再共有する必要があります。

8.4 不適切なパス情報が存在していても、ネットフォルダサーバの接続テストが正常と判断される

ネットフォルダサーバの接続をテストする場合、[サーバパス]フィールドのパスにスラッシュ(/)が含まれていても、テスト接続は正常と判断されます。ただしファイルとフォルダは、ネットフォルダサーバを介して、Filrに適切に同期されていません。ネットフォルダサーバを設定する場合は、代わりに[サーバパス]フィールドに必ず円記号(\)を使用してください。

8.5 Filrのフォルダパスを48階層より深くすることはできない

ファイルシステム上のフォルダをネットフォルダに同期させている場合、Filrのフォルダパスを48階層(ネストされたサブフォルダ)より深くすることはできません。サブフォルダの階層が深すぎて、対応するFilrフォルダパスが48階層のサブフォルダの制限を超えている場合、ファイル同期コードはその超過した分のサブフォルダを拒否します。

Filrシステムのフォルダが48階層の制限に達すると、同期コードは次のメッセージを返し、そのフォルダは作成されません。

The folder xxx has reached the allowed path maximum depth. Its sub-folders will not be added in the system.

8.6 ネットフォルダサーバパスの末尾にバックスラッシュを含めることができない

ネットフォルダサーバのサーバパスを指定する際、[サーバパス]フィールドのパスの最後にバックスラッシュを含めることはできません。

たとえば、\\server_DNS\volumeはサポートされますが、\\server_DNS\volume\はサポートされません。

9.0 Filrの問題

9.1 GoogleおよびYahoo経由のOpenID認証は廃止の予定

Filr 1.1より前のバージョンでは、ユーザはGoogleまたはYahooアカウントでFilrサイトにログインできました。この機能は、Filr 1.1の新規Filrユーザからは使用できなくなります。

Filr 1.1より前にGoogleまたはYahooアカウントを使用してFilrにログインして作成されたFilrアカウントを使用するユーザは、Filr 1.1で引き続きGoogleまたはYahooアカウントを使用してFilrにアクセスできます。しかし、この機能を提供するOpenID認証サービスをGoogleが廃止する予定であるため、今後Filrはより実用的な他の認証メカニズムを使用することを計画しています。Filr1.1より後のバージョンでは、新規および既存のユーザに対してOpenID認証のサポートはしない予定です。

9.2 レポーティングに関する問題

9.2.1 電子メールレポートで、レポートの最終日の項目が欠落する

Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Email Report」の説明に従って電子メールレポートを実行した場合、レポート期間の最終日の電子メールが表示されません。

たとえば、2月3日~4月26日の電子メールレポートを実行した場合、4月26日の電子メールが表示されません。

9.2.2 ライセンスレポートに関する問題

現在、ライセンスレポートは、管理者、ゲスト、3つの内部ユーザ(_emailPostingAgent_jobProcessingAgent、および_synchronizationAgent)をローカルユーザとしてカウントしています。Filrライセンスの使用に関しては、管理者はアクティブなユーザとしてカウントされますが、他の4つのローカルユーザはカウントされません。

ライセンスレポートの生成方法については、『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「License Report」を参照してください。

9.3 検索で[マイファイルストレージ]ディレクトリが表示される

[個人ストレージ]が無効で、ホームフォルダが設定されていない場合、グローバル[検索]フィールドをクリックしてスペースバーを押すと、[マイファイルストレージ]というディレクトリが表示されます。これは通常隠しディレクトリですが、上記のような特殊な状況下で表示されることがあります。

[マイファイルストレージ]をクリックすると、[マイファイル]領域か別のユーザのプロファイルのいずれかに移動します(検索実行時の場所に依存)。

9.4 共有の問題

9.4.1 .rtfファイルを編集すると編集の競合エラーが発生する

テキストエディタ(Microsoft Wordなど)でFilrから.rtfファイルを編集した後、ファイルを保存すると、別のユーザによってファイルが変更されたことを示すメッセージが表示されます。この場合、自分の変更を別のユーザの変更と結合するオプションを選択し、[OK]をクリックします。

ファイルへの変更はFilrに正常に保存されます。

インプレース編集機能を使った編集については、『Novell Filr 1.1 Webアプリケーションユーザガイド』の「インプレース編集によるファイルの編集」を参照してください。

9.5 共有されたフォルダからファイルを移動またはコピーする際に外部ユーザがフォルダを参照できない

共有を受けたフォルダに対して寄稿者権限を持っている外部ユーザがそこからファイルを移動またはコピーする際、宛先フォルダを参照することができません。その代わりに、『Novell Filr 1.1 Webアプリケーションユーザガイド』の「ファイルの移動」および「ファイルのコピー」の説明にしたがって、外部ユーザはファイルの移動先またはコピー先のフォルダ名を[宛先フォルダ]フィールドで指定する必要があります。

9.6 LDAP同期化の問題

9.6.1 LDAPからユーザを削除したときの問題

LDAP同期の設定時には、LDAPに存在しないユーザを削除するオプションを選択しないことをお勧めします。この機能は、今後のFilrリリースで拡張されるか削除される予定です。削除したユーザアカウントは復元できません。ベストプラクティスとしては、そのアカウントを削除するのではなく、無効にするオプションを選択してください。

9.6.2 Filrユーザの初期同期の問題

LDAP設定[Filrアカウントの名前に使用されるLDAP属性]で指定するLDAP属性値は、LDAPディレクトリ内で一意でなければなりません。たとえば、cnを指定すると、LDAPディレクトリ内のすべてのユーザが一意の値を持たない場合があります。

この問題を解決するためには、emailAddressなど、すべてのコンテナ全体に対して常に一意の値を持つ属性を使用してください。

9.6.3 初期同期でサブグループはグループのメンバーシップに組み込まれない

サブグループを持つグループをLDAPディレクトリからFilrサイトに同期しても、初期同期ではサブグループは親グループのメンバーシップに組み込まれません。

追加のLDAP同期を実行して、グループメンバーシップにすべての必要なサブグループが確実に含まれるようにしてください。

9.6.4 LDAP経由ではActive DirectoryのデフォルトのグループおよびコンテナがFilrに同期されない

Active DirectoryのデフォルトユーザOUに配置されているグループ(Domain Usersグループなど)のメンバーシップは、LDAP経由でFilrに同期されません。

9.6.5 LDAPディレクトリのユーザの名前変更と移動の問題

LDAPディレクトリ内のユーザを名前変更したり移動したりする場合は、『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Configuring User Synchronization Options」に説明されているとおり、[ユーザまたはグループを一意に識別するLDAP属性]の設定値が指定されていることを確認してください。この設定値が指定されていない状態でLDAPディレクトリのユーザの名前変更や移動を行うと、Filrで新規ユーザが作成されたり、既存のユーザアカウントが削除されたりすることがあります。

9.6.6 LDAPで新しい名前またはパスワードに変更するとFilrモバイルアプリケーションやデスクトップアプリケーションにログインできない

ユーザの名前がLDAPディレクトリで変更されたり、ユーザのパスワードがLDAPディレクトリで変更された後でも、FilrモバイルアプリケーションまたはFilrデスクトップアプリケーションにログインする時に、以下のいずれかが発生するまでは古いユーザ名とパスワードを使用しなければなりません。

  • LDAP同期が実行される

  • ユーザが新しいユーザ名かパスワードを使用してWebクライアントにログインする

WebクライアントからFilrにログインする場合は、新しいユーザ名やパスワードを使用することができます。

9.6.7 Active DirectoryのCross Forest Trust関係がサポートされない

Filrでは、Active DirectoryのCross Forest Trustはサポートされていません。

9.7 パスワード保護されたファイルを表示できない

作成元のアプリケーションでパスワード保護されているファイルは、Novell Filrサイトでは表示できません。この動作は仕様によるものです。

9.8 フォルダのネスティングに関する問題

データベース制約のため、Filrで許可されているネストされたフォルダ最大数は45です。たとえば、フォルダ内にフォルダを作成し、そのフォルダの下にさらにフォルダを作成して、フォルダ構造は45階層の深さまで作成できます。フォルダ構造を45階層より深くすることはできません。

9.9 電子メールの問題

9.9.1 外部発信メールシステムと通信できない

Filrサイトで外部発信メールシステム(Novell GroupWiseなど)と通信できない場合、TLS over SMTPを使用してFilr発信電子メールサーバを設定する必要があるかもしれません。ご使用の電子メールアプリケーションでこのタイプの設定が必要な場合、『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Configuring Outbound Email with TLS over SMTP」、「Managing Email Configuration」で説明されているように、STARTTLSを使用して、TLS over SMTPでFilrを設定することができます。

9.9.2 認証が必要ない場合でもユーザ名とパスワードを指定しないとテスト接続が失敗する

外部発信メールシステム(Novell GroupWiseなど)を使用するようにFilrを設定するときに[認証が必要]オプションを選択していなくても、ユーザ名とパスワードを指定しないと[接続をテスト]ボタンが表示されません。

外部発信メールシステムを使用するようにFilrを設定する方法については、『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Changing Outbound Email Configuration Settings」を参照してください。

9.10 AppleのiWork (PagesやKeynoteなど)で作成されたドキュメントまたは.appドキュメントをFilr Webクライアントにアップロードできない

次のいずれかのファイルタイプで作成したドキュメントをアップロードする場合、Filr Webクライアントにアップロードしようとした時にファイルまたはフォルダをアップロードできないというエラーが返されます。

  • iWorkドキュメント(Pages、Keynote、またはNumbersドキュメント)

  • Macアプリケーションファイル(拡張子が.appであるドキュメント)

これらのドキュメントの構造はフォルダと非常によく似ており、Filr Webクライアントからフォルダをアップロードすることはできないため、Filr Webクライアントはこれらのドキュメントをアップロードできません。

FilrデスクトップアプリケーションまたはFilrモバイルアプリを使用してこれらのドキュメントをFilrサイトにアップロードすることはできます。

FilrデスクトップアプリケーションまたはFilrモバイルアプリを使用してドキュメントをアップロードする方法については、『Novell Filr Desktop Application for Windowsクイックスタート』、『Novell Filr Desktop Application for Macクイックスタート』、および『Novell Filr Mobile Appクイックスタート』を参照してください。

9.11 WindowsでSafariを使用するとフォルダにファイルをドラッグアンドドロップできない

WindowsでSafariを使用している場合、『Novell Filr 1.1 Webアプリケーションユーザガイド』の「フォルダへのファイルの追加」で説明されているように、フォルダにファイルをドラッグアンドドロップすることができません。

これは、Filrでファイルをフォルダに追加するためのドラッグアンドドロップウィンドウが、現時点でWindowsのSafariでサポートされていないHTML 5の機能を使用するためです。

9.12 ファイル名が200文字を超えることができない

正確な最大ファイル名の長さはFilrサーバの設定によって決まりますが、通常は約200文字です。ファイル名が長すぎると、ファイルをFilrに追加できません。

9.13 WebDAVの問題

9.13.1 ユーザパスワードにスペースが含まれているとWebDAV (インプレース編集)でファイルを編集できない

Novell Filr 1.1 Webアプリケーションユーザガイド』の「インプレース編集によるファイルの編集」の説明にあるように、WebDAVを介してファイルを編集しようとする際に、ユーザパスワードにスペースが含まれていると認証が失敗します。

WebDAVを介してファイルを編集するには、ユーザパスワードにスペースが含まれないようにしてください。

9.13.2 WebDAV (インプレース編集)で編集中にファイルの名前を変更できない

Novell Filr 1.1 Webアプリケーションユーザガイド』の「インプレース編集によるファイルの編集」に説明されている方法でインプレース編集機能を使用してファイルを編集する場合、[名前を付けて保存]をクリックしてファイル名を変更することができません。この操作を行うとアップロードエラーになり、ファイルに加えた変更はFilrに同期されません。

9.13.3 WindowsにおけるWebDAVの制限事項

9.13.3.1 Windows VistaおよびWindows XPのWebDAV機能向けのWindows Update

重要:この更新プログラムは、Windows VistaおよびWindows XPにのみインストールします。Windows 7にこの更新プログラムをインストールしないでください。

Windows VistaおよびWindows XPのブラウザでNovell Filrのインプレース編集機能を使用するには、次のWindows WebDAV更新プログラムをインストールする必要があります。

Webフォルダのソフトウェア更新プログラム(KB907306)

このWindows更新プログラムは、OpenOffice.orgおよびMicrosoft Officeが、Filrのインプレース編集機能と正しく相互動作できるようにします。

9.13.3.2 Microsoft Windows VistaとMicrosoft Officeに関連するWebDAV/インプレース編集に関する問題

Microsoft Windows Vistaには、すべてのWebDAV相互動作に影響を与えるWebDAVアクセスの問題があります。また、アプレットに関するVista特有の問題は、Novell Filrインプレース編集機能が正しく動作するのを妨げます。必ず、最新バージョンのVistaを実行してください。セクション 9.13.3.1, Windows VistaおよびWindows XPのWebDAV機能向けのWindows Updateに記載されているWindows WebDAV更新プログラムがインストールされていることを確認してください。

Internet Explorerを使用しているWindows Vistaユーザがインプレース編集を使用すると、Javaの警告が表示される場合があります。(Firefoxユーザには、このエラーは表示されません)。

Filrインプレース編集機能をサポートするようにInternet Explorerを設定するには:

  1. Internet Explorerで[ツール]>[インターネットオプション]の順にクリックします。

  2. [セキュリティ]をクリックし、[信頼済みサイト]を選択してから、[サイト]をクリックします。

  3. [このWebサイトをゾーンに追加する]フィールドで、FilrサーバのURLを指定してから、[追加]をクリックします。

  4. [このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認(https:)を必要とする]を、ご使用のFilrサーバに合わせて選択または選択解除します。

  5. [閉じる]をクリックしてから、[OK]をクリックしてセキュリティ設定を保存します。

Windows VistaがMicrosoft OfficeでのFilrインプレース編集機能をサポートするように設定するには、各Microsoft OfficeアプリケーションのWindowsレジストリに新しいキーを追加する必要があります。

  1. Windows エクスプローラで、Program Files/Microsoft Office/Office12にナビゲートします。

  2. 順番に各Microsoft Office .exeを下にスクロールします。

    excel.exe
    powerpnt.exe
    winword.exe
    ...
    
  3. 各実行可能ファイルを右クリックしてから、[プロパティ]をクリックします。

  4. [互換性]をクリックします。

  5. [互換モードでこのプログラムを実行する]を選択して、ドロップダウンリストから[Windows XP (Service Pack 2)]を選択します。

  6. コンピュータを再起動します。

これで、Microsoft Officeファイルに対してFilrインプレース編集機能を使用できるようになります。

メモ:これらの手順でFilrのインプレース編集機能を使用できるようになりますが、VistaがWebDAV経由でFilrに接続できない問題は修正されません。

アプレットの詳細については、次のSunの情報を参照してください。

9.13.4 MacにおけるWebDAVの制限事項

Mac環境でWebDAV機能を使用する場合、以下の制限があります。

9.13.4.1 Mac上でWebDAVを使用してファイルを編集する際の制限事項

Microsoft Officeをドキュメントエディタとして使用する場合、Macではインプレース編集機能がサポートされません。Macでインプレース編集機能を使用するには、ドキュメントエディタにOpenOfficeかLibreOfficeを使用する必要があります。

9.13.4.2 MacでLibreOfficeを使用しているとWebDAV (インプレース編集)でファイルを編集できない

MacからFilrにアクセスし、文書エディタとしてLibreOfficeを使用している場合、『Novell Filr 1.1 Webアプリケーションユーザガイド』の「インプレース編集によるファイルの編集」で説明されているように、インプレース編集機能を使ってWebDAVからファイルを編集することはできません。

Apacheを使ってFilrシステムのフロント処理をしている場合は、MacからFilrにアクセスし、文書エディタとしてLibreOfficeを使用していても、WebDAVからファイルを編集できます。

9.13.4.3 WebDAVを使用してFilrフォルダに(Mac Finder経由で)アクセスすると読み込み専用になる

WebDAVを使用してFilrデスクトップアプリケーションのFilrフォルダにMac Finder経由でアクセスすると、アクセスは読み込み専用になります。

9.13.4.4 OS X 10.9.xでSafari 7.xを使用するとWebDAV (インプレース編集)でファイルを編集できない

Safari 7.xとOS X 10.9.xを使用してFilrにアクセスしているときに、『Novell Filr 1.1 Webアプリケーションユーザガイド』の「インプレース編集によるファイルの編集」に説明されている方法でインプレース編集機能を使用してファイルを編集すると、エラーになってファイルを編集できません。

Filrインプレース編集機能をサポートし、HTML 5に対応していないブラウザの使用時にフォルダへのファイル追加をサポートするようにSafari 7.xとOS X 10.9.xを設定するには、次の操作を行います。

  1. SafariでFilrサイトを開いた状態で、[メニュー]>[初期設定]をクリックします。

  2. セキュリティ]タブをクリックしてから、[Manage Website Settings]をクリックします。

  3. Java]を選択してから、FilrサイトURLの横にあるドロップダウン矢印をクリックして、[Run in Unsafe Mode]を選択します。

  4. 完了]をクリックします。

9.14 Windows XPのWindowsエクスプローラでFilrフォルダを表示すると別のフォルダも表示される

Windows XPのWindowsエクスプローラを使用してFilrフォルダを表示すると、親フォルダと同じ名前の別のサブフォルダが表示されることがあります。

この問題を解決するには、次の手順に従います。

  1. Webブラウザを起動します。

  2. Microsoftダウンロードセンターに移動し、Webフォルダ用のソフトウェア更新プログラム(KB907306)をインストールしますhttp://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=17C36612-632E-4C04-9382-987622ED1D64&displaylang=en

  3. 画面の指示に従って、ソフトウェア更新プログラムをインストールします。

9.15 ユーザIDまたはパスワードが長いとWebクライアントにログインできない

ユーザIDが128文字を超えるか、パスワードが64文字を超える場合、ユーザはFilr Webクライアントにログインできません。

9.16 サードパーティソフトウェアに起因する表示の問題

9.16.1 まれに意味のないスクロールバーが表示される

特定のフォルダやコレクションビューに、意味のないスクロールバーがまれに表示されることがあります。この問題はまれに発生するもので、影響はありません。

9.16.2 ChromeにAskツールバーがインストールされているとFilrが正しく表示されない

ChromeブラウザにAskツールバーがインストールされている場合、Filrマストヘッドの一部が表示されなくなります。AskツールバーはChrome公認のツールバーではないため、Chromeブラウザにインストールしないでください。

9.17 チャート、グラフ、表を含むODPおよびODGファイルをHTMLフォーマットで表示できない

HTMLビューを使用してファイルを表示すると、次の状況では、チャート、グラフ、または表を含むODPおよびODGファイルは表示されません。

9.18 トラスティキャッシュ情報が更新されるまでユーザホームディレクトリが同期されない

LDAPディレクトリにユーザを追加すると、LDAP同期の直後はそのユーザのホームディレクトリがFilrに表示されません。

ファイルシステムのトラスティキャッシュ情報が更新されて、ホームディレクトリ情報がFilrに表示されるまで待つ必要があります。(デフォルトの権限キャッシュのリフレッシュ間隔は5分ごとです。『Novell Filr 1.1 Administration Guideの「Setting Global Net Folder Configuration Options」に説明されている方法で、この間隔を変更することができます。)

9.19 FilrはLDAPディレクトリに設定されているエイリアスをサポートしない

ユーザがLDAPディレクトリ内のユーザアカウントに関連付けられているエイリアスを持っていても、そのエイリアスはLDAP同期中にFilrに同期されません。したがって、ユーザは自分のエイリアスを使用してFilrサイトにログインできません。

9.20 メモ帳やワードパッドなどのテキストエディタをドキュメントエディタとして使用できない

Filrではファイル編集に使用するデフォルトのアプリケーションを変更できます。『Novell Filr 1.1 Webアプリケーションユーザガイド』の「単一のファイルタイプ用のデフォルトエディタ設定の変更」に説明されている方法に従ってください。ただし、メモ帳やワードパッドなどのテキストエディタはWebDAVをサポートしていないため、これらのテキストエディタをファイル編集のためのデフォルトのドキュメントエディタとしては使用できません。

9.21 インプレース編集と他のアプレットはChromeで機能しない

ドキュメントのインプレース編集機能(『Novell Filr 1.1 Webアプリケーションユーザガイド』の「インプレース編集によるファイルの編集」で説明されています)および他のFilrアプレットは、Chromeバージョン35以降で動作しなくなっています。

他のFilrアプレットには、次の状況におけるファイルのドラッグアンドドロップが含まれます。

  • HTML 5をサポートしない古いバージョンのブラウザで[ファイルを追加]をクリックしたとき

  • 任意のブラウザでCtrlキーを押して[ファイルを追加]をクリックしたとき(この操作を行うと、HTML 5を利用せずファイルアップロードアプレットを起動してアップロードを実行します)

9.22 Microsoft SQLでネットワークエラーが発生した後はFilrシステムを再起動する必要がある

FilrシステムがMicrosoft SQLデータベースを利用していて、ネットワークエラーが発生した場合、[ネットフォルダ]が完全に機能するように、Filrシステムのすべてのアプライアンスを再起動する必要があります。

9.23 [ネットフォルダ]設定時の「テスト接続」実行後にFAMTサービスを再起動する必要がある

OESボリュームを参照する[ネットフォルダ]の接続をテストした後、および[サーバタイプ]ドロップダウンリストで[Microsoft Windows]が選択されている場合、FAMTサービスを再起動する必要があります。

FAMTサービスを再起動した後、OESボリュームへの接続を再テストする前に、[サーバタイプ]ドロップダウンリストで[Novell Open Enterprise Server]が選択されていることを確認してください。

FAMTサービスを再起動する方法については、『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Changing System Services Configuration」を参照してください。

10.0 データベースの問題

10.1 データベース名が数字で始まるとFilrインストールプログラムはMicrosoft SQLにFilrデータベースを作成できない

大規模な展開を構成する場合(『Novell Filr 1.1 Installation and Configuration Guide)』の「Configuring a Large Deployment for the First Time」で説明されているような場合)、Microsoft SQLデータベースを使用する場合は、構成ウィザードで[データベース名]フィールドに指定するデータベース名は数字で始めることはできません。名前が数字で始まっていると、構成ウィザードはデータベースを作成できません。たとえば、1Filrは受け入れられませんが、Filr1は受け入れられます。

11.0 検索インデックスに関する問題

現在、検索インデックスに関する既知の問題はありません。

12.0 デスクトップアプリケーションに関する問題

Novell Filrデスクトップアプリケーションを使用すると、Novell Filrファイルとコンピュータのファイルシステムを同期させることができ、Filrサイトに直接アクセスしなくても、ファイルを修正することができます。Filrとコンピュータ間で追加および修正が同期されます。

組織に合わせたFilrデスクトップアプリケーションの設定方法、およびその他の管理タスクの実行方法については、『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Configuring the Filr Desktop Application to Access Files」を参照してください。

Filrデスクトップアプリケーションをインストールおよび実行する方法については、『Novell Filr Desktop Application for Windowsクイックスタート』および『Novell Filr Desktop Application for Macクイックスタート』を参照してください。

Filrデスクトップアプリケーションのエンドユーザに関連する具体的な問題については、『Novell FilrデスクトップアプリケーションReadme』を参照してください。

12.1 LDAPディレクトリでユーザ名を変更した後にFilrデスクトップアプリケーションへのログインが失敗する

ユーザのユーザ名をLDAPディレクトリで変更した場合、LDAP同期が次に実行されるか、またはユーザがFilr Webクライアントにログインするまで、Filrデスクトップアプリケーションへのログインが失敗します。

12.2 クライアントに関する問題

Filrデスクトップアプリケーション(WindowsおよびMacクライアント用)に関連する問題のリストについては、『FilrデスクトップアプリケーションReadme』を参照してください。

重要:クライアント関連のすべての問題に精通する必要があります。ユーザにとって特に厄介な問題があると思われる場合は、ユーザが自身のワークステーションにFilrデスクトップアプリケーションをインストールする前に、その問題をユーザに通知しておく必要があります。

クライアントインストールに関連する問題は、『FilrデスクトップアプリケーションReadme』でも扱われています。

13.0 モバイルアプリケーションに関する問題

Filrモバイルアプリケーションのインストール方法と実行方法については、『Novell Filr Mobile Appクイックスタート』を参照してください。

Filrモバイルアプリケーションの既知の問題を以下に示します。

13.1 ジャストインタイム同期で[ダウンロード]領域のファイルが同期されない

モバイルアプリケーションの[ダウンロード]領域からファイルにアクセスしても、ジャストインタイム同期がトリガされません。

ジャストインタイム同期だけを設定している(スケジュール設定された同期を無効にしている)場合、[ネットフォルダ]内に格納されているファイルで、モバイルアプリケーションの[ダウンロード]領域に追加されているものは、ファイルシステムから実行された変更に関して自動更新されません。ユーザがいずれかのFilrクライアントを使ってそのファイルを格納している[ネットフォルダ]をブラウズした後に初めて[ダウンロード]領域内のファイルが更新されます。

13.2 個人ストレージが有効になるとホームフォルダから追加された[ダウンロード]領域のファイルが削除される

ユーザがホームフォルダからモバイルアプリケーションの[ダウンロード]領域にファイルを追加し、それから『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Setting Up Personal Storage」に説明されている方法でFilr管理者が個人ストレージを有効にすると、ホームフォルダからモバイルアプリケーションの[ダウンロード]領域に追加されたファイルが削除されます。

13.3 [ネットフォルダ]から[ダウンロード]領域に追加されたファイルが名前変更または移動されると削除される

[ネットフォルダ]からモバイルアプリケーションの[ダウンロード]領域にファイルを追加し、OESまたはWindowsファイルシステムでそのファイルが名前変更または移動されryち、モバイルアプリケーションの[ダウンロード]領域からそのファイルが削除されます。

13.4 500個を超えるフォルダを格納しているネットフォルダ内のフォルダが表示されない

ネットフォルダに500個を超えるフォルダが格納されている場合、ネットフォルダ内のフォルダはモバイルアプリケーションに表示されません。その代わり、ネットフォルダ内のフォイルとフォルダを見つけるには、検索機能を使用する必要があることを通知するメッセージが表示されます。

13.5 BlackBerry OS 10.0では別のアプリでファイルを開けない

BlackBerry OS 10.0を使用している場合、Filrファイルを別のアプリで開くことができません。

この問題を解決するには、デバイスをBlackBerry OS 10.1にアップデートし、一度Filrアプリをアンインストールしてから再インストールします。

13.6 Filrサイトに自己署名証明書があると、Windows Phoneユーザに認証エラーが表示される

Filrサイトが自己署名証明書を使用して構成されている場合、Windows PhoneユーザがWindowsモバイルアプリを使用してFilrサイトにアクセスしようとすると、認証エラーが表示されます。

この問題は、次のいずれかの方法で解決できます。

  • (推奨)『Novell Filr 1.1 Administration Guide』の「Replacing the Self-Signed Digital Certificate for an Official Certificate」に説明されている方法で、Filrサイトが公式の証明書を使用するように設定します。

  • システム内の各Windows Phoneに、自己署名証明書のコピーを電子メールで送信します。ユーザは受信した電子メールを開いて、証明書添付ファイルをクリックします。ユーザが添付ファイルをクリックすると、自己署名証明書がWindows Phoneにインストールされます。証明書がインストールされると、ユーザがFilrアプリにログインしても、認証エラーは表示されなくなります。

13.7 [共有]ダイアログの電子メールアドレスに拡張文字を使用できない

[共有]ダイアログで電子メールアドレスを指定する際、電子メールアドレスにアポストロフィなどの拡張文字が含まれていると、指定したユーザとその項目を共有できないことを示すエラーメッセージが表示されます。

14.0 ローカライズに関する問題

14.1 動作状況ログの中国語文字

動作レポートのreport.csvファイルをMicrosoft Excelで開くと、report.csvファイルが正しく作成されていても、中国語の文字が正しく表示されません。これは、Excelが常にISOラテン文字セットを使ってファイルを読み取るためです。

1つの回避策は、Excelの代わりにOpenOffice.org Calcスプレッドシートプログラムを使用することです。この場合、中国語の文字は正しく表示されます。

Excelでの回避策:

  1. [データ]>[外部データの取り込み]>[データの取り込み]を使用して、report.csvファイルをExcelにインポートします。

  2. report.csvファイルを選択してから、[開く]をクリックします。

  3. [区切り記号]を選択して[UTF-8]を選択してから[次へ]をクリックします。

  4. 区切り記号として[カンマ]を選択し、[次へ]をクリックしてから、[終了]をクリックします。

Excelで中国語文字が正しく表示されるようになりました。

15.0 セキュリティの問題

15.1 複数のユーザが同じホームフォルダパスを使用している場合、ユーザはファイルとフォルダが存在することをホームフォルダインタフェース経由で表示できる

組織内の複数のユーザが//server/share/dataなどの同じホームフォルダパスを使用している場合、ユーザがどのファイルおよびフォルダにアクセス可能かを識別するファイルシステムアクセス権によって、ユーザはFilr内で他のユーザの個人ファイルとフォルダにアクセスして表示することができます。しかし、ユーザは自分がアクセス権を持たないファイルとフォルダの内容を表示することはできません。

15.2 Access Managerによってフロント処理されているFilrに直接アクセスするとログアウトが発生しない

FilrがNetIQ Access Managerによってフロント処理されている場合、Filrに直接アクセスできるのはFilr管理者だけです。このような設定の下でFilrが直接アクセスされると、Filrシステムの同時ログアウトはできなくなります。

Filr管理者がFilrに直接ログインした後(かつFilrとAccess Managerの併用が設定されている場合)、ログアウトを確実に実行できるようにするため、すべてのブラウザセッションを直ちに終了してください。

16.0 Filr 1.1のバグ修正

Filr 1.0.1以降に修正されたバグのリストについては、「Novell Filr 1.1 Bug List」を参照してください。各バグの詳細については、Bugzillaのバグ番号を参照してください。

17.0 Filrマニュアル

次の資料には、Novell Filr 1.1に関する情報が記述されています。

  • オンライン製品マニュアル: Novell Filr 1.1マニュアルのWebサイト

  • ヘルプシステム。Filrインタフェースの右上隅にあるリンク付き名前をクリックしてから、[ヘルプ]をクリックします。

Filr 1.1に関する追加情報は、次のサイトでも提供されています。